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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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コウモリ型の理外の獣

ご感想やブックマーク、評価等をありがとうございます!

大変励みになります!

 

 地面に落ちたカメレオン型の理外の獣が、一斉に舌を伸ばして攻撃してくる。

 私は、左右にステップを踏みながら躱し、避けきれない攻撃は剣で弾いて対応する。

 勇者も同じようにして攻撃を潜り抜けたようだ。


「勇者殿、次のタイミングで仕掛けるぞ。」


「OK!」


 じりじりと理外の獣に近づきながら、勇者との連携を図る。

 次の瞬間、再度大量の舌が私たちに向かって延びてきた。

 今度は避けずに、すべての攻撃を叩き落とす勢いで剣を振るった。

 勇者が通れる道を作るためだ。


 その意図を汲んだ勇者が、私の後ろからまっすぐと理外の獣に走りだし、獣の頭部に剣を差し込んだ。

 攻撃を受けた理外の獣は、びくりと痙攣したのち動かなくなる。


 周囲の理外の獣も、同士討ちを嫌ってか、動きが鈍くなった。

 その隙を逃さず、勇者は近くにいた理外の獣を次々と仕留めていく。

 私は、勇者を死角から攻撃しようとする理外の獣に牽制を入れて、フォローに回る。

 すると、まだ壁面にへばりついていた理外の獣が、一斉に勇者めがけて舌を伸ばした。


「・・・!? 勇者殿!!」


 勇者の正面の攻撃は剣ではじくことができたが、背後は間に合わなかった。

 長い舌が、勇者の左腕を絡めとる。


「うおわぁ!」


 勇者は引きずられそうになるが、女神様の加護を使用して強引に力比べになった。


「ふぬぬ、こんにゃろ!」


 必死に力をこめていた勇者が、右手に持った剣を理外の獣の舌に突き刺そうとしたその時。


 パリイィィィン!


 勇者の持っていた剣が砕ける。


「うげぇ。こんな時に!」


「ジャック殿!もう一度鉱脈を叩いてくれ!」


「俺様の出番か?おらよ!」


 私の言葉に、ジャックが再度全力でピッケルを振りかぶり、鉱脈を殴りつける。


 ズガアァァン!


 坑道全体が大きく揺れて、壁面にへばりついていた理外の獣が、全て地面に落ちた。

 勇者と綱引きをしていた理外の獣も、地面でひっくり返っている。


「勇者殿!剣を!」


 勇者に剣を渡すと、彼はまっすぐ理外の獣に走り出し、その心臓に剣を突き立てた。

 突き刺された理外の獣はあがいていたが、しばらく経つと動かなくなった。

 その様子を見た勇者が次の理外の獣に向かおうとした時、何かが羽ばたく音が聞こえた気がした。


「・・・!? コウモリ型の理外の獣が接近中。各自、強襲に備えよ!」


 黒い霧のようなコウモリの集団が、私たちめがけて飛んできているところだった。


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