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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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ガンズロッドの領主

ご感想やブックマーク、評価等をありがとうございます!

大変励みになります!

 

 西の町、ガンズロッドに到着した私たちは、さっそく領主に話を聞きに行くことになった。

 眼鏡をかけた細身の男性が、好意的に迎えてくれる。


「よくお越しくださった。私はこの地を統括する、ザラード=ゴルドルだ。」


「騎士団から派遣されてまいりました、ゼータ=セイクリッドです。」


「うむ、よろしく頼むよ。ここから北東にある鉱山で、炭鉱夫が消えてしまう事象が発生している。さっそくで悪いのだが、騎士団の方々には、この件の調査をお願いしたい。」


「北東ですか。今まで理外の獣の目撃情報はありましたか?」


「少なくとも、北の大地が黒い霧で覆われる前までは、目撃情報はなかった。だが、被害が出ている以上、安全とは言い難いのは確かだろう。」


 ザラードは、こめかみに人差し指をトントンと当てながら、苦い表情をする。


「鉱山はこの町の経済の要だ。可能であれば、鉱山内の安全も確保してもらいたい。内部は複雑に入り組んでいる。こちらから案内をつけるので、その者に詳細を聞いてみるといい。」


 それから、とザラードが付け足す。


「この街は今、慢性的な鉱物不足でね。せっかくだ、騎士団の皆さんにも、鉱石採取をしてきてもらえないだろうか。なに、ただ働きさせるわけではない。働いてもらった分だけ、納品する騎士用の剣の値段を勉強させてもらうよ。」


 初めからそれをお願いするのが目的だったな。

 にこやかな笑顔を見せるザラードに、そう思い至った。


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