ジャックの戦い方
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数日ガンズロッドへ向けて移動していると、三時の方向から理外の獣が接近しているのを見つけた。
サイ型の理外の獣のようで、その体格は大きく、実際に戦えば被害が出るのは確実であろう個体だ。
にもかかわらず、ジャックが嬉しそうに前へ出る。
「ようやっとお出ましか。まぁ、北の方じゃなければ、こんくらいの頻度ってわけか。じゃ、いってくらぁ。」
ジャックが理外の獣に近づいていくと、それに気が付いた獣が、彼に向けて突進してくる。
大質量の攻撃を、ジャックは躱すことなく正面から受け止めた。
「おうおう、こんなもんか!?生ぬるいぜ!!」
理外の獣を受け止めたジャックが、獣の顔面に向かって大ぶりの横なぎをお見舞いする。
すると、理外の獣が吹き飛んで、後方にあった岩にぶつかった。
ズガアァァン!
ぶつかった岩が真ん中から真っ二つに割れている。
いったい、どれほどの腕力で殴りつけたのだろうか?
起き上がった理外の獣は、それでも傷一つついていない。
にもかかわらず、ジャックのことを一瞥すると、振り返って逃走し始めた。
「な?」
ジャックがこちらに振り返って同意を求める。
あんな非常識な力技、誰にも真似はできないだろう。
「全員、戦闘準備!他で被害を出させないために、今ここで討伐する。勇者殿、頼みます。」
「OK!」
私の合図に弾かれたように、小隊のメンバーが理外の獣を囲んだ。
「陣形が乱れてもいい。正面から受け止めるな。力勝負するのはジャック殿だけでいい。」
「「「了解!」」」
「おい、そりゃどういう意味だ!?」
私の言葉に憤るジャックを無視して、小隊の指揮を執った。




