ジャック見参!
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「なんでジャックのおっさんも付いてきてるんだ?」
勇者の疑問はもっともである。
騎士団長からの指令を受けた我々ゼータ小隊は、すぐさま西の町ガンズロッドへ向けて旅立った。
そのゼータ小隊一行に、なぜかジャックがくっついてきたのだ。
「いいじゃねぇか!最近は坊主どものお守りで腕がなまってたんだ。久しぶりに、理外の獣をぶった切ろうって魂胆だよ。」
ジャックが豪快に笑い飛ばす。
相変わらずの様子だ。
「ジャック殿は昔から理外の獣を相手にしていたのであろう?いったいどのように戦って生き残って来れたのだ?」
私は、初めて出会った時から思っていた疑問を、彼にぶつけてみた。
訓練を積んだ騎士であっても、理外の獣に出会ってしまったら、ほとんどの場合喰い殺されてしまうだろう。
「どのようにも何も、ぶった切れるまでひたすら攻撃を続けるだけよ。手のひらの皮が剥けようが、左目が潰されようが、気にせず理外の獣に剣を向け続けるのさ。」
あまりの無謀さに、その場にいた全員が彼に白い目を向ける。
彼は、そんな私たちは気にも留めずに話続けた。
「昔は、一匹の理外の獣相手に随分と時間がかかってたもんだがな。いつの日か、少し攻撃しただけで逃げていくようになりやがった。」
「それは本当か?」
私は、彼の言葉に反応する。
もしも、理外の獣を退ける方法があるのなら、騎士団の被害は大きく減らせるだろう。
「理外の獣が現れたら、俺様のやり方を見せてやるよ。」
私の反応を見たジャックが、にやりと笑った。




