剣に短し恋路に長し
私たちは、ずっと一緒だった。
二人なら、どこまででも強くなれると思っていた。
一緒に、『誰も見たことのない高み』まで行けると信じていた。
でも、私の才能は彼の才能に、もう追いつけない。
離れていく背中を見つめながら、決心した。
彼に失望されるくらいなら、唯一のライバルのまま、彼のもとを去ろうと。
『二強の剣士』の片割れは知っている。
もうずっと昔に『一強』へと変わっていることを。
二人なら、どこまででも強くなれると思っていた。
一緒に、『誰も見たことのない高み』まで行けると信じていた。
でも、私の才能は彼の才能に、もう追いつけない。
離れていく背中を見つめながら、決心した。
彼に失望されるくらいなら、唯一のライバルのまま、彼のもとを去ろうと。
『二強の剣士』の片割れは知っている。
もうずっと昔に『一強』へと変わっていることを。