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越後の龍動く

今回は話も短い上に時間がかなり飛びます。余りダラダラと話を進めたくないので飛ばしました。

畿内では織田信長が残党を完全に鎮圧、更に一向一揆も壊滅。しかし、木津川口の海戦で毛利に敗れるか。


毛利は海戦に掛けては日本最強と言っても過言ではない。だけど次の戦いでは信長の新兵器に敗北するから安全とは言えないな。


石山は空いからわず顕如光佐が奮闘してる。顕如に率いられる一向宗門徒達は死を恐れない狂信者軍団だから流石の信長でも苦戦しているのは当たり前だろう。と言っても殲滅戦し掛けられば意味が無いが。


甲斐では武田勝頼と内藤昌豊、高坂昌信が親族衆の力を削ぎ、武田を改革している。親族衆は穴山信君を筆頭として役職から外される事に抗議したが、上杉を後ろ盾とした勝頼に一喝されると口を噤んだ。


今は親族衆が居た役職には長篠にて討死した土屋昌次の弟、土屋昌恒、山県、馬場、内藤の血を継ぐ子が成った。そして、勝頼には新たな頼もしい家臣が現れた。


真田昌幸だ、元の名前を武藤喜兵衛と言う。故人真田信綱、昌輝の弟であり、長篠の戦い後真田家を継ぎ、当主となった。


おお、真田昌幸来たね。昌幸が居れば武田は強くなるね。しかも、内藤昌豊が生きて居たと知った時は僕も驚いたが、此れで武田には頼りになる家臣が四名。


まだ元服して居ないが、真田信繁、信幸兄弟にもとても期待してる!特に信繁は後の真田幸村になるからなー、出来れば家臣に欲しいぐらい…武田居るからしないけど。


信幸も信繁にはない政治感覚があるから信幸も欲しいなあ。欲張り過ぎか……


順調に改革を進めている武田だが、五月くらいに北条に二万の大軍に攻め込まれた。


幸いにして直ぐに撃退したが、北条方の布陣と陣容を見る限り、小手調べと言った所だな。兵の構成は殆どが農民兵で武士は総大将北条氏親の親衛衆だけだった。


武田が未だ健在か確かめただけだったのだろうな、北条は油断出来ない相手だな。


北条には暗君無しと謳われる程、優秀な当主、家臣、一族が多い。当主はもう内政、戦チートと言っていいほどの人物が居た。


北条初代伊勢宗瑞……乱世の梟雄北条早雲、彼は奇策や謀略を使い、関東に北条の基礎を打ち込んだ。早雲死後は二台目氏綱が両上杉氏と争いながら内政開発を推し進めて行った。氏綱は『関東に覇を唱えよ』と息子氏康に言い残し、死去した。


そして、氏康の時、北条は川越夜戦、両上杉氏の滅亡を経て飛翔して関東の王者に成った。氏康は大胆不敵な戦振り、外交から『相模の獅子』と恐れられていた。


伊勢宗瑞、北条氏綱、北条氏康、この三人が生きて居なくて良かった。まあ、四代目氏政もかなりの曲者だから安心するのは早いが…


東北では南部、安東、蘆名、最上、佐竹も含めた五列強が争っているな。伊達もやや国力に伸びを見せているな。伊達と言えば、伊達政宗が有名だが、今の当主は伊達輝宗、悲劇の父で有名な人だな。意外に思われるかもしれないが、この人は伊達では始めて血縁関係を重視しないで勢力を広げる事をした人なのだ。


息子政宗は更に苛烈な方法でしたが、輝宗も政宗には及ばないが積極的に新しい家臣を登用したりして自分の力を強めた戦国大名でもある。


此れからに期待かな…


佐竹だが、僕は佐竹義重を味方に引き入れたいと思う。今でも同盟を組んでるが、いつかは親密な関係を築き、東北と北条、此れに対策を立てたい。織田は武田と連携して対抗していくが、背後を突かれない為には佐竹が重要に成って来る。


それは後々考えて行くとするか。取り敢えず、秀孝から大体の周辺情勢は知れたから良しとしよう。


それからあっという間に一年が過ぎて行って天正5年に成った。




ああ……とうとう天正5年に成ってしまった。長篠の戦いからもう二年がたったのか、早いなあ。


二年の間に僕は自分の直轄兵、つまり将来の母衣衆、旗本衆などを増やして行った。お金はどうやって持って来たのか?そりゃ、謙信に頼んでに決まってるだろ。


普通の武士、侍大将以上の武将が有している私有兵が50騎〜100騎に対して僕は1000騎と言う規格外の兵力を揃えた。まあ、此れは僕が謙信の養子だから出来る特権って事かな。


後は何気に謙信に佐渡でまだ見つかってない金山を探して見たらどうか、と進言して探索した所、ザックザックと金山が出て来たんだ。今、越後は新たな金山が見つかった事で財政が潤い、充実している。


だけど、潤う一方で別れも近づいて来る。




雪深い越後の雪が完全に溶け、夏の足跡が見え始める天正5年七月、越後の龍上杉不識庵謙信、遂に動く。



事の発端は前年より続いている七尾城の畠山との戦いにある。自分に中々従わず、従属しては謀反を繰り返す畠山勢に謙信が業を煮やし、その時、将軍足利義昭からの怨敵織田信長討伐の書状も来た為、謙信は上洛を決意。越後から兵を総動員して三万五千の大軍で一挙に七尾城に侵攻した。


七尾城の畠山らは危うしと感じ、織田信長に援軍を要請、直ちに北ノ庄に居る柴田勝家らが軍備を整え始めた。しかも、今回は織田信長自ら出る事を決め、柴田勝家ら二万、更に信長二万、計合わせて四万の軍団が上杉に迫る。



第六天魔王、越後の不敗の軍神、両者が遂に雌雄を決すべく北陸で合間見える。






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