表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/103

《嵐刀》カイル・アキリー

 ZAのバトルシステムに絶望的に合わなかった為、ギノレガルドを泣く泣くリリースしました。

 カイルが戦闘を始めた直後、僕達は陰からカイルの戦闘を見守っている。


 デトクリ(スコーピオ)との戦闘中のカイルの動きの全てを追う事が出来ない。


 魔法を至近距離で放つ。

 鋏が衝撃で大きく動くものの、デトクリ(スコーピオン)は鋏でほぼ完全に防ぐ。

 内側に入り、居合い斬りを放つ。

 鋏で防がれる。


 デトクリ(スコーピオン)は四つある鋏の内、一つを常にカイルの攻撃からの盾として、他の二つは攻撃に、残りの一つは攻守に使っている。


「あれ結構硬そうね」


「そうだね。至近距離からのカイルの魔法をあれだけ耐えられるのは中々居ないよね」


「理由、岩、食べた。多分」


 中々崩さずに苦戦するカイルを横目に他の三人が冷静(?)に分析している。


 つい心配になり、声をかける。


「カイル、大丈夫ですか?苦戦しているみたいですが」


「まぁ〜大丈夫でしょ。少し相性が悪いだけだから」


「危なかったら私達も行くし」







「クソッ、硬ぇ」


 戦闘の最中の独り言が轟音でかき消されていく。


 デトクリ蠍の顔を目掛けて放った岩の弾は即座に鋏で弾かれる。弾が鋏に当たった音と同時に大きい鋏が上から振り下ろされ、尾から毒が後方に噴射された。


 毒で逃げ道を塞いだのか。中々賢い脳みそ持ってんのか、煩わしい。


 距離を詰めて懐に入り、刀を払う。

 デトクリ蠍の硬い装甲に弾かれる。


 (こいつ、俺との相性(わり)ぃな。)


 《嵐刀(らんとう)》カイル・アキリーは嵐の如き激しい戦闘スタイルから名付けられた。


 後衛で魔術師をしていたが俺の魔法コントロール能力は皆無だ。

 威力を落とす、速度を落とす、詠唱をする。全てを試したが、ノーコンの強い魔法がノーコンで弱い魔法になるだけだった。

 だから、コントロールを捨て、構築速度、魔法威力、魔法速度を伸ばした。

 高い魔力量を活かして魔法範囲を大きくする事、標的との距離を縮める事でコントロールの問題を解決させた。

 元々後衛ながら動くことはできた為、このスタイルの俺は直ぐに才覚を表し、二つ名を貰った。


 (コイツはウザイ)


 攻撃自体は大したことは無い。負ける事もない。毒もこの程度ならリリスの(ポーション)よりは大丈夫だろう。

 ただただ硬い。その一言に尽きる。

 俺は黄蛇の蟻穴の様な狭いダンジョン、硬いモンスターには決定打に欠ける。

 もし、広いダンジョンや屋外での魔物との戦闘ならば取れる策は幾らでもある。

 ただし此処は狭い。よって範囲が小さく、強い魔法を撃つ必要があるが、範囲を小さくすると威力も全力よりは劣る。そして魔法の範囲が小さいと言う事は命中する範囲が小さくなり、相手に当たりづらくなる。

 そして俺はエンリカの様に何でも斬れる訳では無い、ランディみたいに確実に弱点にそこそこ強い魔法をコントロールできる訳でも無い。

 確実に耐久は削れてはいるが、削り切るのにどれだけ掛かるか。

 そして前盗賊(シーフ)の離脱後、僅かだが戦闘から離れた影響か、腕も少し落ちてる。


「チッ!畜生!交代!頼む!」


 しょうがねぇ、譲るか。面倒くせぇし。

 エンリカは動き足りて無いから嬉々として斬りかかるだろう。エンリカとは相性良さそうだし。


 …でもやっぱ悔しい。

 これはまた集中して修行しないとな。


「えっ?良いの?ランディも良いわよね!」


「良いよ、その代わり蛇側にいるボスは僕優先ね」


 入れ替わりでエンリカが戦闘を始めた。

 明日はほぼ100%投稿できます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ