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実録・不眠症② 不眠の放置でガタがくる 【←NEW!】

2025年5月



 前回は僕の患った不眠症について書きました。

 引き続き、僕が実際に試してみた不眠症対策について、これは効果あった・なかったというお話をしていきます。




【不眠症対策・失敗編】


その①:さざ波の音を聞いてリラックス♪


 入眠=リラックス のイメージあるじゃないですか。

「リラックスといえばヒーリングだがなんだかの安眠系BGMだろ」の発想で、YouTubeに転がってる波の音1時間耐久動画などを録音して聞くようにしてました。


 無心になって音に身をゆだねることができれば効果的なんでしょう。

 でも当時の僕はもうそういう次元じゃないというか、余裕がなかったんでしょうね、

 心を空にしようとするそばから怒りが沸いてあふれ出る、という感じで、波の音を背にひたすらイライラし続けていました。

 やめればいいのに眠れないまま5時間くらいずっとさざ波を聞いてる夜とかあって、普通に精神病んでますよね。

 こわ。


その②:適度な有酸素運動と半身浴


 人体って熱を発散していく過程で眠気が増すような仕組みがあるらしいので、就寝1~2時間前にお風呂に入ってしっかり体を温めるのが安眠に繋がるそうです。

 そして言わずもがな、適度な運動による疲労感も効果的。

 という話を聞きかじって、一時期ジョギングと半身浴を試してみたんですが、効きませんでした。


 たぶん、こういうのは乱れた生活を整えて自律神経を正すのが目的なんでしょうね。

 僕の不眠には別のところに明確な原因があったので、あまり効果無かったようです。


その③:就寝時間を早めない


 不眠についてググるとよく見かけたのが、睡眠時間を確保しようとするあまり早すぎる時間に布団に入るのはよろしくない、という文言でした。

 話としては、別に時間を前にずらしたところで眠れないものは眠れないし、逆に眠れずに悶々と過ごす時間が増えて精神衛生上良くないから、ということでした。


 ただですね、これやっぱり当事者からすると、中途覚醒することを前提に二度寝するチャンスを少しでも増やそうと考えれば、そんなこと言ってられないですよ。

 夜中にふと目が覚めて時計確認したときに、「まだ朝まで〇時間もある」という状況だと、多少安心感を持って2度寝の体勢に入れますし。

 こういうほんの少しの気の持ち方が大きな差になりますから。

 まあどちらにせよ寝れませんけどね。




【不眠症対策・成功編】


その①:普通に起きて活動する


 布団に横になって、目をつむって必死に眠ろうとしている時ほど、頭の中にいろんな言葉が飛び交ってめちゃめちゃになっていく、というのが当時の僕でした。

 考えたくないことが次から次に現れてぐるぐる回ります。

 煮詰まっちゃってるんですよね。


 そういうときはもう諦めて、1~2時間は犠牲にするつもりでパソコン付けてYouTube見てました。

 そしたら動画の内容に思考が持ってかれるので、ひとまず煮詰まった状況からは逃れられます。

 そのあとで眠気が来てくれれば再び寝付きにチャレンジする、という感じで過ごしました。

 ギャンブル性はありますけど、布団の中でうなり続けてるよりはよほど健全かなとは思いました。


その②:防音ヘッドフォン


 防音ヘッドフォンとは、普通のヘッドフォンの形だけど、線が無くて音楽が聴けないヘッドフォンのことです。アマゾンで買いました。

 正直使うまでは気休め程度だろうな、と思ってたんですが、想像以上に遮音してくれて驚きました。


 僕は不眠と同時に知覚過敏も併発していたので、周囲の些細な物音とかめちゃめちゃ気になったんですよね。

「これを付ければひとまず音を消せる。外界から離れられる」ということが実感できて、それが安心に繋がったんです。

 眠れるかどうかはまた別ではあるんですが、心の支えにはなりましたよ。


 ちなみにヘッドフォンはでかくてごついので、付けると寝返りを打てないという問題に直面します。

 と思いきや、すでにその問題を解決してくれるお助けグッズが売られていました。

 専用の枕です。ヘッドフォン用の大きな穴が左右に2つ空いている!


挿絵(By みてみん)


 買いました。

 ぶっちゃけアホみたいなコンセプトだなと思ったんですけど、なるほどしっかり寝返り打てる!

 このゴールデンタッグには幾度となく助けられました。

 外泊するときとかもわざわざ持ち運んでたりしましたね。




【じわじわと蝕まれた肉体】


 そんなこんなで、だいたい3時間、寝れた日でも5時間みたいな睡眠で毎日を過ごしていました。

 それに起因して現れた諸症状として、眠気、倦怠感、疲労感、思考の鈍化、起床時の動悸や吐き気なんかがありました。

 視覚もちょっと普通ではなくて、フラッシュライト浴びたみたいな眩むような感覚が時折ありました。距離感掴めないみたいな。


 全然頭回らないし、読み取った内容も頭の中に入ってこなくて、何度も資料読み返したり、寸刻前に自分のした作業に間違いがなかったか再確認したりしまくってました。

 あの頃はミスをすれば何を言われるかわからんという極限状態の中で、ただただ緊張感だけを原動力に体動かしてた感じでした。


 そんな劣悪パフォーマンスの状況だったんですけど、それでも体は動くっちゃ動くんです。

 めっちゃしんどいけど動けないほどではない。

 欠勤もなく仕事もできてはいたので、ならもう別にこのまま不眠でも良いんじゃない? などと諦め始めたりしてました。


 それが、不眠が3カ月ほど続いたくらいでしょうか、本格的にガタが出始めました。

 四六時中動悸がおさまらなくなったんです。

 常に息苦しくて、不安感に付きまとわれてるような感覚に陥りました。

 このまま不眠を放置したらいつか真面目に何かしらの病気に掛かるだろうな、と察しました。心臓系や血圧系で。

 という事情で、とうとう心療内科さんのお世話になる決心をいたしました。




【さらに続く!】


 次回は睡眠薬事情について赤裸々にお話ししたいと思います!

 個人的にはもう二度と睡眠薬は使いたくないです!

 普通に寝て起きることって、実はとっても大切でありがたいことなんですよね。

 皆さんはしっかり睡眠取れていますでしょうか。




~つづく~




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