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原付徘徊おじ☆彡  作者: 仲良しおじさん
音楽鑑賞の章
25/46

青春の曲≠流行の曲

2023年1月



【スピッツ知っていますか】


 この前入ったラーメン屋でスピッツが流れていて、とても懐かしい気持ちになりました。

 スピッツ知らない人のために一言書いておくと、90年代の一時に世を風靡したアーティストです。

 代表的な曲は『空も飛べるはず』や『ロビンソン』などでしょうか。


 スピッツ聞くと当時の小学生時代のことを鮮烈に思い出すんですよね。

 強制的にセンチメンタルな気持ちにさせてくれますね。


 そこでふと思ったんですけど、この曲って小学生向けではないですよね。

 たぶんもうちょい上の思春期層にドンピシャなんだと思います。


 ひねくれ者の僕は思うんですけど、スピッツとかZARDが流行ってた時期にちょうど思春期迎えてた世代の人たちって、それだけでもう選ばれし存在じゃないですか?

 振り返る思い出の輝き方がその他の人たちと数段違ってくるんじゃないかと疑っています。


 僕が中高生の頃にも良い曲はたくさん流れてましたけど、90年代後半勢のエモ破壊力にはやっぱり及ばないんですよね。

 上手く言い表せないけど、あの頃のJ-POPの雰囲気ってすごく独特でした。

 どことなく哀愁さをはらんでいて、ポップにしろバラードにしろ、その表層のもう一面奥側に深いコクがある感じなんですよね(伝わらない抽象説明)。


 僕にとってスピッツやZARDは大切な曲ではあるけど、青春とは少し違います。

 それがなんとも残念というか、惜しいというか。


「もしもこの時期にこの曲と出会えていたら、人生の中で何よりも特別な一曲になっただろう」


 みたいなことを皆さんは思ったことありませんか。




【趣味はPV鑑賞】


 大学に進学してからはいろいろと趣味の幅が広がって、洋楽にハマり始めました。

 と言ってもその時リリースされた曲とかではなくて、聴いてたのは主に70~80年代の懐メロです。

 なぜそんな時代を逆行するようなことを始めたのか、もう記憶は定かじゃないんですけど、純粋に好みの曲を追い求めていったらその辺りにたどり着いたんですかね。


 有名どころだと『セプテンバー』とか、良い曲ですよね。

 アーティストはアース・ウィンド・アンド・ファイアー(改めて文字にするとこの名前ダサすぎませんか?)です。

 いわゆるディスコミュージック。

 曲名ではピンとこないかもしれませんが、誰しも一度は聞いたことある系統のアレですよ。


挿絵(By みてみん)

 YouTubeより引用:September / Earth, Wind & Fire


 この曲はPVもめっちゃ好きです。

 ギラギラのエフェクトが掛かった画面上で、黒人たちが横並びに笑顔で歌ってるだけなんですけど。

 超楽しい!

 一緒に体を揺らしたくなる。


 ビリー・ジョエルの『アップタウン・ガール』なんかも最高ですね。

 このPVはプチミュージカルふうの寸劇になってて、ビリー扮するガソリンスタンドの整備工と愉快な仲間たちのもとに、美女が高級車で乗り付けてきて仲良くなるみたいな流れなんですが、

 時代を感じさせるコッテコテのノリ。

 最高。


挿絵(By みてみん)

 YouTubeより引用:Uptown Girl / Billy Joel

 

 僕はPV鑑賞も込みで懐メロ洋楽にハマっていました。

 この手のディスコ曲は、なんというか底抜けに陽気な感じがもうたまらないですね。

 もちろんディスコ曲に限らず、この年代の曲はしらみつぶしに聞きまくってました。




【青春の曲≠流行の曲】


 大学に入って独り暮らしを始めたのは大きなターニングポイントでした。

 生活のスケジュールを自分主体で決められるっていうのが当時の僕にとってはかなり革新的なことでした。

 友達付き合いも広がりましたが、それと同時に心置きなく自己に篭って趣味に没頭するみたいなこともできるようになって、

 勉強や人間関係で躓くこともあったけど、そういうのも含めて一番充実していたと思います。


 そんな2010年前後を生きていた若者が、当時を鮮明に思い起こさせる曲が70~80年代って、チグハグだと思いますよね。

 でも、たとえ自分の生まれる前にできた曲だったとしても、僕が20歳で出会ったのならそれがファーストコンタクトだし、紛れもなく僕の青春を彩る曲でした。


 思い出補正ってあるじゃないですか。

 ちょっとスピリチュアルな話になっちゃうんですけど、僕はいかに思い出とリンク付けられるかによって、その曲をどれだけ愛せるかが変わってくると思っていて、

 曲がですね、ものすごいパワーを発してくるんですよね。

 条件が揃えば聴いてるだけで泣けてきたりしますからね。


 逆に言うと、どんなに名曲でも自分の思い出が乗らないとインパクトが欠けたまま流れていってしまうんです。

 年を取るにつれて、だんだん流れていく曲が増えていくように感じ始めました。


 大学生の頃は日々の生活がすごく濃くて、その中で適当に聴いてるだけだった曲たちにも恐ろしいほどに、エモさが、刻み込まれてるんですよね。

 もう戻れないあの日々(小並感)。

 その日々にあの曲たちに出会っておけて心から良かったと僕は思うんですよね。


 この話って、なにも音楽に限らないですね。

 小説でも映画でも、この時期に出会ったからこそ心に響いたって経験ありませんか。

 早すぎても遅すぎてもだめで、このタイミングだったから自分の中に残ったんだって。


 なんか、そういうの大事だよなって思うんですよね。

 そういうことを、できれば若めの人たちに伝えたいなとか思ったんですけど(お節介おじさんですね笑)、


 ………。

 リアルでそういうこと言い出したら、たぶんすごくウザいのかなって思いました。


 仮に僕が若い頃にそういうこと言われたらウザがるだろうなって思いました。死。




 ~Happy End~




 たぶん、実際にその曲を聴いてみないと共感できないようなことを延々と書いてると思うんですけど、すみません。

 そういう読み物と割り切って流し見してくださるだけでとても嬉しいです。

 もし興味を持った曲があれば、面倒とは思いますがググって聴いてみてください!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白かったです! 昔はこの年といえばこのヒット曲って、みんな全国共通で聴いてましたよね~。 思い出はそれぞれだけど、その曲を聴けばあの年を思い出す……みたいな。 今のように自分で無数の曲か…
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