創作活動の変遷 その5:ホラー作品いろいろ
2026年4月
前回は大学生~20代半ば頃にパワポ長編作の製作に勤しんでいた話をしました。
その活動の合間にも並行してちょこちょことホラー短編ものを作ったりしてたので、今回はそれらをまとめて紹介したいと思います。
【クセ強大学生たちのポップなゾンビ脱出ホラー】
本作「Zooooone(ゾーン)」はゾンビウイルスが蔓延した大学キャンパスを舞台に、生き残った学生たちが各々の個性を生かしつつ脱出を試みるというホラーコメディです。
常にテンションMAXのチアリーダーだったり、カースト底辺層の根暗陰キャだったり、
B級ホラー映画の見過ぎで次にどんな展開が起こるか予測できるようになっちゃった準予知能力者なんかが出てきてゾンビと戯れます。
本作はパワポではなく、RPGツクールというゲーム製作ツールを用いて視覚化に挑んだ作品でした。
RPGツクールとは、スーファミ時代のドラクエみたいなドット絵の2次元RPGを自作できちゃうアプリで、基盤となるシステム類のほか、キャラ絵やマップ絵などの素材も豊富に揃っています。
ただし、ガッツリとまではいきませんがある程度のプログラミング的思考が要求されたりして、初心者が手を出すにはなかなかにハードルが高いです。
僕も挑戦しましたが、初見で凝った演出を作ろうとしたためか、気が遠くなるほどのデバック作業が発生して早々に心折れました。
そんな感じで結局パワポに逃げ帰って形にした作品でしたが、マップの絵をツクールから流用したり、戦闘シーンもドラクエやFF風の演出にしてみたりと、その名残りが垣間見えたりします。
【ウォーキングデッドを語る】
2016年頃に、ゾンビホラー界隈では言わずと知れた超人気海外ドラマ、『ウォーキングデッド』にドはまりしました。
いま調べたらシーズン11まで続いてたみたいですね(驚)
昨今の海外ドラマにしては相当息の長い部類で、それだけ人気ぶりが異常だったことがうかがえます(僕はシーズン5まで視聴しました)。
ゾンビ化による終末世界を舞台にしたサバイバルものですが、ゾンビの脅威よりも生存者たちのあいだで起こる諍いが重い、えぐい、苦しい。
徹底したシビアな世界観と極限状態の中で構築されていくドロッドロの人間ドラマ。
「この人は生き残って~!」と願うキャラが普通にバンバン死んでいく無慈悲さ。
そして個人的にはウスノロゾンビを効率的に退治するときの気持ち良さと、やっぱり大群で襲われると手も足も出せずにやられちゃうもどかしさ、そういった戦闘シーンの見せ方がすごく上手な作品だと思います。
僕はB級ホラー映画マニアなんですが、ここまでストレスを感じない戦闘シーンを描けてるゾンビものってなかなか無いんですよ。
さらに本作は、一応主人公はいるものの、頻繁に個々のキャラに視点が切り替わって物語が同時進行したりします。
そう、いつか話した群像劇に近しいところがあるんですよね。
そういうの僕大好物なんですね。
それに影響されて、やたらと登場人物が出まくり、そして死にまくるゾンビ群像劇を創作しました。
タイトルは作中でのゾンビの呼称である「ズィー」といいます。
物語の大筋は特に無く、思い付いたときに短いエピソードを作って、それらを思い付きで繋げ合わせたりして蜘蛛の巣状に話を広げていけたらいいな、みたいな適当コンセプトで見切り発車した作品でした。
かなり実験色の強い作品でして、とにかく軽いフットワークで単エピソードを量産することを主眼にしてました。
キャラ絵は自作せずに映画俳優の画像を加工して使ってます(※甚大な著作権侵害)。
これは製作に掛ける時間を削るためでもありましたが、シンプルに映画好きな僕がお気に入り俳優たちを何かの形でまとめてみたかったという動機もありました。
「僕の知ってる俳優さんたち全員がひとつの作品で共演できたらめっちゃ最強じゃない?」
を体現しようとしてました。
上記の画像の女性はメアリー・エリザベス・ウィンステッドという女優さんです(出演作は「デス・プルーフ」や「ファイナル・デッドコースター」など)。
作中では彼女は大学生で、都市部の大学から故郷の田舎町への帰省ドライブ中に、ゾンビ化した運転手の駆るトラックに追突されるというエピソードで物語が進行します。
同時進行で、彼女の目的地である田舎町の住人たち視点のエピソードや、都市部の大学に居残った同級生らのエピソードなども製作してました。
次から次に新キャラが登場して、バラバラに離散して、そのそれぞれで新たなエピソードが進行して……みたいに枝分かれ式に広がっていく構想をしてました。
↑戦闘シーンは人型シルエットを奥行きをつけて配置し、ゾンビが接近する前に攻撃するという演出形式でした。
新しい映画を見る度に、「この俳優さんをこういう役柄で出したい!」と好き勝手に妄想したりして、それが創作への意欲になるかなとも思ったんですけど、
やっぱり一本筋の通ったメインストーリーを設けとかないと、ブレブレになっちゃいますね。
結局制作は滞りまくり、そのうち頓挫してしまいました……。
【続きます】
次回はペンタブを手に入れて以降の創作活動についてお話ししたいと思います。
イラスト製作の幅が広がり、パワポでできる表現も完成形に近づいていきました。
そんな中で生まれては消えていった作品群について思い出を振り返りたいと思います。




