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原付徘徊おじ☆彡  作者: 仲良しおじさん
創作活動の章
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創作活動の変遷 その6:生涯アプデ計画


2026年5月




【アナログ絵からデジタル絵へ】


 2018年頃にペンタブレット(ペンタブ)を購入しました。

 ペンタブとはお絵かきに特化した電子タブレットのことで、専用のプラスチックペンが付属しており、パソコンとコードを繋いで使用します。


 これを使うまで僕は紙にシャーペンで絵を描いて、それをスキャナでパソコンに取り込み、そこからマウスを使って微修正&「ペイント」という無料ソフトで色付けするという荒業でアナログ絵をデジタル化していました。

 いま思うと信じがたいほど面倒な工程踏みまくってますね。


 ペンタブがあれば線画から着彩までお手のもの。

 消しゴムでこすって黒ずんだり線の跡が残ったりというアナログ線画あるあるな困り事から解放されました。

 色塗りも単なるベタ塗りだけじゃなく、水彩筆やエアブラシを使ったような繊細な塗り方も表現できます。

 描き込んだ影やハイライトは強弱や色調を自在に変えられるので納得がいくまで調整できます。


 が、ペンタブが真価を発揮するのは技巧面だけではありません。

 すべてがデータであるが故、絵を描き上げる過程のあらゆる段階でレイヤを複製し、一時保存することができるんです。

 これが凄い!


 完璧主義で病的なほど慎重派な僕にとって、任意の時点からいくらでもやり直しが利くというのは画期的すぎる変化でした。

 さらにこの一時保存・複製を応用すれば差分イラストも簡単に作れます。

 ひとつの絵でも部分的に描き替えたり加えたりして、いくつものバージョンのイラストを作って遊べるようになりました。


 こうして作業が効率化し、表現の幅も増え、何よりお絵かきがもっと楽しくなりました。


 と言っても、使いこなせるようになるまでには相当な日数が掛かりました。

 初めの頃は何より、ガラスの液晶画面にプラスチックのペンを押し当てるという描き方が感覚的に受け付けなくて、

 結局紙に描いてスキャナで取り込んで、それをペンタブでなぞるようにして描き直すという半アナログな使い方をするので精一杯でした。


 それでも途中で「こんなもんで絵が描けるわけないだろ!」と投げ出しました。

 冗談抜きで投げ出して、僕にはデジタル絵は合わないんだと本気で思い込んで、そのまま半年くらい触らなくなったりしました。


 だけどやっぱりアナログ式では描けないもの、できないことはたくさんあります。

 少しずつペンタブに触り、じわじわと体を慣らしていきました。


 今となってはもはや相棒ですね。

 休日はぶっ続けで10時間くらいペンタブと向き合うこととかザラにあります。




【生涯1作アップデート計画】


 30歳に差し掛かる頃になって、創作活動に求めるものが漠然と変わっていきました。

 単発作品をいくつも生み出すのではなく、生涯かけて付き合っていける1作品を創りたいと願うようになったんです。

 ドラ〇もんとかサザ〇さんみたいな、いつまでも終わりの来ない長寿作系。


 僕は超が付くほどの完璧主義なので、毎回新作に着手するときにはそれを最高傑作にするぞという気持ちで臨みます。

 そうするとですね、なんか毎回主要人物のキャラクター性が似たり寄ったりになっちゃうんです。

 最高のメンツを揃えようとすると、いつも同じ雰囲気の顔ぶれになっちゃう。

 既に価値観が洗練されてしまってて、自分の思う理想的なキャラ像というのが大きくブレなくなってるんでしょうね。


 そうであるなら、もう最高のメンツというのをひとつ完成させてしまって、そいつらと延々と冒険し続けるみたいなスタイルにする方が理にかなってるのかなと思ったんです。


 オンラインゲームやソシャゲって、定期的に更新されてメインシナリオが追加されたり期間限定イベントが催されたりしますよね。

 その形式に(なら)って、何かネタを思いつく度に作品をアップデートして、いつまでもスタメンたちと一緒にいられたらそれが一番良いじゃん、なんて思ったわけです。


 名付けるとしたら「生涯1作アップデート計画」、その試験作として初めて形になったのがパワポ作品「非日常へようこそ」です。


挿絵(By みてみん)


 平々凡々な人生を送ってきた月並(つきなみ)凡平(ぼんぺい)は交通事故を生還して以来、空飛ぶキュウリなどの非現実的で奇妙なモノが視えるようになり悩まされていた。

 そんな彼の前に「堕天使」と名乗る女が現れ、奇妙なモノたちは人々の思考エネルギーが形を成した「盃(サカズキ)」という思念体だと語る。

 人間が好き勝手に思考し、その過程で副産物として生み出されてしまう種々様々なサカズキたち。

 彼らの不満を聞き、ストレスを発散することでエネルギーを回収することが堕天使の生業(なりわい)であり、彼女は凡平(ぼんぺい)にその手助けを強要するのだった。


 サカズキというのが可愛らしいマスコットモンスターみたいなイメージでして、そんなモンスターたちと出会ってわちゃわちゃ大騒ぎする、という日常コメディふうの作品です。


挿絵(By みてみん)


 メインストーリーがパワポの紙芝居アニメとして1時間程度あり、そこで大体の世界観と主要キャラの背景がわかる感じになります。

 本編のラストは「ここから冒険の始まりだ!」みたいな感じで締めくくられていて、その後に新たなモンスターとそれにまつわる単エピソードを随時更新していく、という方針で続ける予定でした。


 うーん。でも惜しいことに、本編を作り終えた段階で熱も冷めてしまって、そのまま読み切り作品みたいな感じで終わっちゃったんですよね。

 人の想像が具現化してモンスターになる、というアイデアなら書くネタに困らないし、日々のささいな実体験を作品に反映させやすいので、「生涯アプデ計画」としての相性も悪くないと思ったんですが。。




【続きます】


 物心ついた頃から続けてきた創作活動の集大成となるような1作を創りたい、という生涯アプデ計画ですが、その後数年は難航が続きます。

 次回も試験的に生み出されたいくつかの作品を紹介したいと思います。




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