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西野sideです。



「で、大事な話なんだけど、他の役員は忙しいから俺が会長に話に来たんだー」


「そうか。」


他の生徒会役員にはまた別の仕事があり、なかなか全員揃うことはない。


「先日、全校生徒の個人情報が載った大事な書類が盗まれる事があったよね」


「ああ」


そう。先日、鍵がついた頑丈なロッカーに書類が入っていたのに関わらず盗まれる。という事件が発生した。


「その犯人、わかったんだー。で、話を聞きに行ったらおかしなことを聞いてねぇ」


「おかしなこと?」


「犯人は本校生徒の2人。防犯カメラにばっちり写ってたからこの2人が犯人で間違いないんだけど……」


悠仁が困ったような顔をする。


こいつがこんな顔をするとは珍しい。いつも何事も楽しむやつなのに。


「何があったんだ?」


「んー実はねぇ、その2人、盗んだこと自体覚えてないみたいで。最初は誤魔化しかなって思ったんだけど、どうも嘘をついているように見えなくて。」


悠仁は人の心を読むことが得意だ。とくに人の嘘は絶対に見破る。その悠仁がそういうのだから嘘をついていないのだろう。


「しかし、よくわからないな。」


「あははーだよねぇー。あ、そうだ。もう一つ情報があるんだ。2人の記憶がなくなる前に見たものの共通点。それは、2人とも『ピンクの目』を見てから記憶がないということ。」


「ピンクの目?カラコンか?カラコンは校則で禁止のはずだが。」


「そうなんだよねぇ。よくわかんない!」


その時、ドアの向こう、廊下からバサッという音が聞こえた。


「なんだ?」


ドアを西野が開けると、廊下にはファイルに入れられた紙が。


拾い上げ、2人で中身を確認する。


「会長、これって……」


「ああ、間違いない。」


ファイルに入っていた紙は、先日盗まれたはずの大事な書類だった。


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