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「……しっつこっ!!!なんか人数増えてないか!?」


「増えてるな」


最初は3人追いかけてきていたのが今では10人近くいる。すっごい怖いし、その人達のほとんどが水谷様ー!と叫んでいる。ちなみに全員男です。


「なぁ、俺思ったんだけど」


「なんだ?」


「俺はこんなに必死に逃げなくてもいいんじゃないか?後ろの狙いはお前だろ?ってことで、どーん。」


「うわっ」


とりあえず、よっしーを生贄にするために後ろに押してみた。いきなり俺に押されてこけはしないものの後ろによろけるよっしー。その間に俺は逃げる!

すまん、だが後悔はしていない。


「後は任せた!」


「っまえ!!!後で覚えてろよ!」




しばらく後ろを振り返らずに逃げた。案の定よっしー狙いだったようで誰も追ってこない。イケメンは大変だな。


さて、どっかに隠れて時間がたつのを待とうかな。そう思い、近くの教室を開ける。あれ?人がいる。


「なんだ橋田か。」


「……え、会長何してるんですか。」


まさか近くの教室に会長がいるとは。驚きすぎてしばらく固まった。てっきり、よっしーみたいに追いかけ回されてると思った。


「見てわかるだろう?休んでいる。」


「はぁ」


仮にも生徒会長なのに、行事に参加しなくてもいいのか?生徒の代表なのに。という言葉は飲み込む。


「それよりお前は逃げなくてもいいのか?俺は鬼だぞ。」


「あ、ほんとだ。」


そういえば生徒会はみんな鬼だって言ってたな。1年以外。

それにしても、会長ほど体操服が似合わない人はいないんじゃないだろうか。


「まぁ捕まえる気はないが。」


ないのかよ。ま、無いならないで都合がいい。しばらくここにいさせてもらおう。さっき逃げたので実はほんとしんどい……体力ないんだよ…!!


「じゃあここで俺もちょっと休みますね。」


「好きにするといい。」


俺は適当にそこらへんの机に座って息を整える。はー、しんどい……年かな……。


「橋田。」


「はい?」


「その、べ、べん」


「べん?」


「っ弁当うまかった!その、ああありがとう。」


「ああ、弁当か。それはよかったです。」


そういえば前に作ったなー。顔を赤くしてこめかみにしわを寄せて言うので何事かと思った。


「それでその……よかったら、その、また…作ってくれないか」


「俺も作って欲しいなー」


ガラッと扉を開けて入ってきたのはチャラ男会計だった。


「悠仁。お前鬼ごっこは……」


「会長と同じくサボり☆あ、千夏ちゃん捕まえないから逃げなくても大丈夫だよー。」


ばれたか。後ろのドアから出ようとしていたのが見つかった。しかし、どうにもこの人のことは信用できない。


「もう、信用ないなー。海くんに生徒会を捕まえたらダメって言われてるから捕まえないよ。」


海って変人王子のことか…何を企んでいるのか。どうせBL関係なんだろうな。


「で、千夏ちゃんお弁当!」


「おい悠仁、俺が先に…」


その時、よっしーといた時みたいにまた複数の足音が聞こえてきた。


「あっ!誰か来たっ!後は任せました!!!」


「ちょっ!」

「おい!」


二人をおいて逃げる。最低だって?しょうがないじゃないか、面倒ごとに巻き込まれそうな予感がしたのだから。巻き込まれるのはめんどくさい。


うーん、さすがに申し訳ないので今度弁当作っていくか。よっしーには……何もなくてもいいだろう。



しばらくしたらまた別の教室に入って休んだ。今でやっと20分がたった。後40分か……長い。


「おや、千夏くん発見!」


「げ、変人王子。」


「変人王子って…海って呼んでよ。」


「わかったわかった。で、なんでお前は体操服なんだ?」


海は俺と同じ1年のはず。ならば絶対逃げるほうなんだが……体操服ということは鬼。何故だ。


「鬼の方がいろいろと便利なのでちょっとジョブチェンジをね。」


あはははーと王子スマイルでいうが絶対BL関係だろうなと想像がつく。あ、イケメンだから逃げるの大変とかあるかもだが。


「お前、腐ってて楽しいか。」


「楽しいよ!腐る前までに見ていた日常が今じゃバラ色なんだよ!幸せ!」


「ふーん、そういうもんか。」


姉さんも幸せそうだったし、実際そうなのだろう。


「ふふ。」


「なんだ?」


「いや、嬉しいなーって。理解してくれて。」


仲間認定!?


「俺は別に腐ってないぞ。」


「わかってるよ。僕はね、男同士に嫌悪感がある人に無理やりBLのよさをわかってもらおうとは思わないよ。けど、好きじゃなくても理解してくれる人がいるってことが嬉しいんだ。」


本当に嬉しそうに話す海に俺もつられて笑顔になる。


「そうか。」


返事をした俺の顔を見て、海が息をのむ。


「…そんな顔もできるんだね。きゅんってしたよ!」


「は?」


「そうか無自覚か。……無自覚平凡受け……いや、総受け!うん、美味しい!会長は一員になりつつあるし幼馴染みくんもぽいよね。ふむ、後は誰がいるか……まぁ、これからだよね。んふふー楽しみになってきた。」


なんかこいつに平凡って言われるとすごい腹立つわ。本当の事だけども。最後らへんはぼぞぼぞ言ってて聞き取れなかった。


「さぁ後30分になったよ!千夏くん、僕の萌のためにいってらっしゃい!」


はんば無理やり教室から追い出された。酷い…!!

もうちょっと鬼ごっこ続きますm(_ _)m

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