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歩く七不思議と都市伝説  作者: 柊 響華
真夜中のサブリミナル!?
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最初の犠牲者

 朝、教室にまず真っ先に感じたこと。



 何だかざわついている。




 教室の中が騒がしいのはいつものことだ。

 皆、各々の会話に夢中になっているのだから、それなりの喧騒けんそうに満ちている。



 けれど、今日は何故かもっとこうーー。

 上手く言えないけれど、ざわついている。


 何か会ったのだろうかーー?


 そんな疑問を抱きつつ、自分の席に座ると、それとほぼ同時に伸一君が僕のところにやって来た。



「亜鶴沙。お前、聞いたか?」

 唐突にそう尋ねられる。

「何をですか?」

「隣のクラスの菅原さん知ってるか? 車に轢《ひ

 》かれたらしい」

 伸一君に言われた菅原さん、というのがイマイチぱつと顔が浮かばなかったが、それは置いておいて。

 轢かれた?

 なるほど、教室がざわついているのはそのせいか。



「はぁ。それがどうかしましたか?」

 そう聞くと伸一君は呆れたような顔をする。

「お前……、少しは心配とかしろよ」

 と、言われましても顔も知らない人ですし。

 それを言うと伸一君は怒るので言いませんが。

「轢かれたの真夜中らしいんだよ。 真夜中っていうか今日の早朝? いきなり道路に飛び出したとか」

 へぇ……。



「詳しいですね」

 思ったことをそのまま言う。

「まぁ、あちこちで皆が話してることだから、どこまで本当か分かんないけどな」

 なるほど。

 人の口に戸は立てられませんから。

 あっという間に広がったんでしょうね。

「それで? どうして僕にその話をしたんですか?」

「菅原さんだけじゃないからさ」



 伸一君はそう言って話始める。

「何人かの生徒が深夜の徘徊をしてるらしいんだ。ここ最近な。で、補導された奴もいるんだけど、皆一様に歩き回ってたことを覚えてないって言ってるらしい」

 ふむふむ。中々に不気味な話ですね。

 ちょっとオカルトじみてきました。

「で、校内で密かに噂になってるんだよ。深夜の放送終了後のテレビにはサブリミナル効果があって、それを見た生徒が深夜を徘徊してるって」




 えっと……。

 それは、お菓子ですか?



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