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「……行ってきたぜー。……せめてほめて」


「おう。お疲れ」


「中々がんばったじゃないかべぇだ。もう少し早いと思っていたが」


「がんばってたね……」


 べぇだ君が復活してどこか薄汚れて帰ってきた。


 ほんのり涙目なのは、この際見なかったことにしておくとして。


 気を取り直したホルスト君はひとまずこの場を仕切りなおした。


「まぁこのまま、ハーレムバトルを見ているのも楽しかろうが、何かすると言っていたな時坂?」


「そうだな。まぁせっかく運動場にいるのだから、軽く運動ってことで、野球何かどうかと思うんだが」


「野球?」


「ああ。テレビでやってるの見たことあってな」


 そう言って、時坂君が持っているのはグローブとバットだった。


「野球か……だがあのスポーツはかなり人数が必要ではなかったか?」


「そうか! ならば! 女の子達に声かけてくる!」


 すかさずべぇだ君が反応してまた特攻を仕掛けた。


「もう一回行くのか……すげぇなあいつ」


「学習してないんじゃないか? 実は脳が無いと言われても驚かんぞ」


 ああでも野球、僕もやってみたい。


 チームスポーツとか、けっこう憧れる。


 全員が参加したところで、全然数は足りないが、やれることの幅は広がるだろうと様子を見る。


「……」


 しばらくすると、べぇだ君が泣きながら帰ってきた。


「ううううう……勝手にやってれば? だって」


「あぁご苦労さん。いや、無理だろ。あんな血走った眼のやつらを誘い出すって、大和の奴に声を掛けちゃどうだ?」


「そうだけど! そうだけどさ! 悔しいじゃないか! ボクは大和の名前を使わなきゃ野球にすら誘えないのかい!」


「……大和の野郎がいない時にでも声をかけてみろよ」


「掛けたさ! 掛けたけど、全員目をそらして、よそよそしいんだ! 毎日アプローチしてるのに!」


「だからじゃないのか?……誘いに乗らなかったのは、大和のやつは関係なかったのかもな」


「なんでだよぅ!」


 必死なべぇだ君には悪いけれど、今回はあまり時間もないのでこの辺りで涙を呑んでもらうとしよう。


 ひとまずメンバーが確定したようなので、僕と時坂君、ホルスト君は頷きあった。


「はぁ、まぁ道具はあるんだし。ピッチャーとバッターとキャッチャーと……あと玉拾いでいいんじゃねーかな?」


「流さないでよ!」


 べぇだ君の悲しい話はおいておくとして、僕らは野球をすることになった。


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