表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/137

番外編その24『知らないあの子の一面はお好き?(前編)』

「おっす!耕司君!」

「……ゴク……あん?」

昼休み。食後、喉を潤すために紙コップジュースを買い、飲みながら教室に戻る途中で廊下で宮子に出会ってしまった。

「……お前……今度はなにその格好……(汗)」

宮子はなぜか一昔前に流行ったセー○ームーンの格好をしていた。無駄に露出度が高い格好だった。

「もちろん、ちゃんとチ○ウサもここにいます」

『ウケッウケッウケッケケケケケケーーーーーーッ、ガルルルルーーーーーーッ』

「どうでもいいよ、あとその不気味な人形を俺の目の前に突き出すように出すな」

今にも『ヘイ!ポルナレフッ!今からテメーのタ○キンかみ切ってやるぜーッ!メーン!』とか言い出しそうな人形を俺の顔の前に出す宮子さん。うん、絶対コレチ○ウサじゃないね。だっていまにも相手を呪殺しそうな雰囲気かもし出してんだもん。

「ん?耕司君今からてぃ〜たいむ?ラッキー♪ちょうどよかった♪」

「?」

……ん?ちょっと待て、何か最近コレに似たような会話をしたような………

「あなたのてぃ〜たいむのお供にプレゼントフォーユー♪♪♪」

ドロドロドロドロ〜〜〜〜…………

宮子はなにやら怪しい液体の入った瓶を取り出し、栓を開け……その液体を俺のジュースの入った紙コップにに中身をぶちまk……

「うおっ!?て、てめぇ!?いきなり俺のジュースに何しやがる!!!」

「まぁ♪まぁ♪いいじゃん♪それかけたら君のジューちゅがもっとおいしくなっちゃう♪きゃは♪」

「ざけんなっ!いきなりこんな赤黒くて粘々した液体なんぞぶち撒けられたら飲む気うせるわ!!!返せ!!!俺のジュース!!!まだ一口しか飲んでなかったんだぞ!!!」

「クリープみたいなもんだって♪」

「いや!?さすがに無理があるだろ!?それは!?(汗)」

ていうかこんないかにも怪しそうな液体口にしたくないわ!!!

「もぉ〜〜〜100円そこそこでごちゃごちゃ煩いぞぉ〜〜〜すけこましぃ〜〜〜」

「ねぇ?もう殴ってもいい?殴っても良いんだよね?宮子さん?(怒)」

しゃあねぇ、このジュース(?)は捨てるか………さよなら、俺のジュースちゃん(享年一口)(泣)

「ありり?耕司君、そのじゅーちゅ飲まないの?」

「飲めるか!!!こんなもん!!!罰としててめぇが飲めっ!!!」

「え、えぇ………か、間接キスだなんてそんな………え、えっち(///)」

ドキッ!

「………いやいやいや!?ちょっと待ちなさい?今そんな桃色場面引き起こすような流れじゃなかっただろ!?そして、一瞬ドキッとした俺の気持ちを返せっ!!!コラッ!!!」

「えーなにこの童貞チョーきもいんですけど、ていうかなにいってるかわかんないんですけど今すぐ死んでほしいんですけどー」

「………ごめんなさい」

「あははははーーーーよし、ゆるすーーーーー♪」

………あれ?なんで俺、謝ってんだ?おかしいよね?これ?

「ん?よう、耕司、……お、いいもん持ってんじゃんお前」

ひょい

「………あ」

気がつくと、俺が持っていたジュース(?)の入った紙コップはサルが持っていた。

「ちょうどよかったぜー、俺、喉乾いていたんだよありがとな耕司」

「……俺は一言もお前にやるとは言ってないんだが………」

「けち臭いこというなよ、いいじゃん、俺達、結構危ない仲なんだからさ」

危ない仲ってなんだ……

「仲……ナカを知り合った仲………き、キモイ」

「誰がうまいこと言えと言ったのかな?宮子さん?」

「ぷはー、うまかったぜー!」

「飲むのはやっ!?しかも全部飲んどるし!!!」

目を離した隙にサルは謎の液体を飲み干していた。

「おい、宮子……」

「ん?なぁに?」

「あの液体もしかして………」

「………うぅ……ぐぁ……ぁ………ぁぁ……」

「……ん?おい、どうしたサル?」

サルを見るといきなりお腹を押さえてうずくまっていた。……何か前にもこんな展開があったような………

「おい!?大丈夫か!?しっかりしろ!?おい!?」

「ぁ………ぁ…ぁ………うぁ…………」

「おい!?返事をしろ!?」

「……………」

「おい………サ……ル?」

「う」

「『う』?」

「う、ウキャーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

「またかよ!!!!!」






そして例のごとく裏拳で窓ガラスを割った後、サルはまた何処かへ行ってしまった。

「……で?今度は何なんだよあの薬……またあれか?暗黒面をなんたらかんらとかいうやつ」

「んーん、違うよ、今度はもっと地球に優しいエコノミーなお薬」

「はぁ?」

「『ロリ薬』」

「ぶっ!!!」

思わず拭いてしまった。

「汚いなー耕司君」

「うるせぇよ……それよりなんだよその薬?」

「何って……字の通り飲んだ人をロリっ子にする薬だよ」

「………どこがエコノミーなんだ………(汗)」

アホ毛でメガネの人が好きそうな薬だな。

「てか、あいつ(サル)飲んだらまたバカザルなったじゃねぇか」

「んー?だから幼児化ロリしたんだと思うよ」

あんなロリ嫌だ……

「あっ、お兄ちゃん、宮っちー、……って宮っちどうしたのその格好?(汗)」

「耕司さん、宮子さん、こんなところで何を……ま、まさか私に隠れて夜逃げのみ、密会!?うぅ!!!ひどいですぅ!!!耕司さん!!!浮気者ーーー!!!」

廊下でロリっ子コンビ、夏美と百合ちゃんが声を掛けてきた。

「とりあえず、百合ちゃんは落ち着こうね」

「お、落ち着けるわけ無いですっ……あ、あぁ………耕司さんのモノが宮子さんの………あ、穴に………入れたり抜いたり………ズッコンバッコン………ズッコンバッコン………ズッコンバッコン………キュ〜〜〜」

バタン

「ゆ、百合っち大丈夫!?」

突然、倒れた百合ちゃんを介抱する夏美……

………あれ?百合ちゃんってこんな妄想エロキャラだったっけ?とりあえず可愛い顔してズッコンバッコンとか言わないでほしい………

「ん、とりあえずモルモットで試しに飲ませてみようか?このロリ薬」

「モルモットって………(汗)」

「あれ?宮っちそのジュース何?」

百合ちゃんを介抱し終えた夏美が宮子に問う。……それがジュースに見えるのか。いいように見ても『ご○んですよ』にしか見えないこの液をジュース、と?

「飲んでみる?夏っち?」

「おい、やめとけよ。ロリをこれ以上、ロリにするなんて酷すぎるだろうが」

「何かよく分からないけど酷いこと言われてるような気がする!?」

そして、俺の言い分を無視し、宮子はどこから持ってきたのかワイングラスにロリ薬を入れ、夏美に手渡す。

「わー、おいしそうだね」

「ググっといっちゃいなよー、ユー♪」

お前がいっちゃいなよ。

「んく……んく……」

そしてロリ薬を飲みだす夏美………はぁ〜、どうなって知らねぇぞ………

「………なんだか不思議な味だね………なんだかとってもご飯が欲しくなりそうな………」

………ご○んですよ?………

「「………」」

とりあえず、夏美の様子を見守る俺と宮子………

「………」

「「………」」

………

「………」

「「………」」

………

「………おい、宮子さん。何も起きねぇぞ。まぁ、その方がいいんだけど」

ロリ薬を飲んでからの夏美は無言で俺達の顔を上目使いで見ているだけだった………

「………耕司君。何だか夏っちの様子がおかしいよ?声……掛けてみなよ」

「はぁ……?」

「………」

とりあえず、宮子の言っている意味がよく分からないが声を掛けてみるか………

「おい、夏美………」

「………?」

俺が声を掛けると不思議そうに首をちょっと傾げる夏美………うっ、ちょっと仕草がかわいいじゃねぇか……

「あ〜耕司君、今『ちょっと仕草がかわいいじゃねぇヅラ〜〜〜ぐべっ!うひひひひひ!』とか思ったでしょ〜〜〜この鬼畜っ」

「ち、違うっ!!!って、夏美!!!お前少しはツッコメよ!!!」

びくっ………

「………ふるふる」

……あれ?なんでそんな怯えた小動物みたいな目で俺を見るのかな………?

「………夏美?」

そして、もう一度、夏美声を掛ける俺……

「………おにいちゃん達………だれ?」





「………で?どうすんの?これ?」

「………」

宮子がもってきたチビ○サもどきを大事そうに抱えて、俺達をじっと見つめる夏美………

「んー……効果が切れるまでとりえず教室に運ぶしかないんじゃないの?」

「………だよな」

………なんだか嫌な予感がするが。






……なんか教室から女子の黄色い声援もとい悲鳴が響いてくる………

ガラッ………

教室の戸を少し開け、中の様子を見てみると………

「ヒューーーーー!!!!!」

メガネ君が教壇の上で踊っていた………しかも、格好はなぜかTM………出すとこ出してたわわになっていた………どうやら覚醒してしまったようだ。

「この時期にあんな格好して寒くないのかな?」

「えっ!?ツッコむとこそんなところ!?」

そして、もう一度奴を見ると………

「おーとーまーりーほーいーくぅー………ハァハァ」

………危険だ(汗)

「………とりあえず、教室には入らないほうがいいと思うんだが」

「………だね」

「よし、じゃあとりあえず帰ろうな、夏美」

「………ん」

幼女化した夏美の手を引いて俺達は寮へ帰ることにした。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネット小説ランキング>現代コミカル部門>「ぎぶ!あんど!!ていく!!!」に投票 ネット小説の人気投票です。投票していただけると励みになります。(月1回)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ