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勇者パーティから追放された曲芸師、何故か幼馴染み達がついてくる  作者: みっちゃん
第一部 勇者パーティから追放された曲芸師、何故か幼馴染み達がついてくる

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5/11

第5話 それでも私達は.....

ルーク「え?」


唐突な言葉に頭の思考が追いつかない。

今目の前にいるのは自分が好きだった女性で、今、生まれたての状態で抱きついている。


何がどうなっているのか分からないため、2人に目を向けるが、ユキもシャインも俯きながら何も言わなかった。


マイ「ねぇ、ルーク」


ルーク「な.....なんだよ」


そんな時、彼女は唐突に話し始める。


マイ「私ね、小さい頃から好きな人がいたの」


ルーク「...........」


マイ「その子はね、私のこの髪の色と目を馬鹿にしないでいつも一緒にいてくれたの。それが何よりも嬉しくて、将来はこの人のお嫁さんになるって決めてたのよ?」


ルーク「マイ........それって」


マイ「フフフッ、久しぶりに呼んでくれたね?」


ルーク「え?」


マイ「ルーク、貴方はわかってないと思うけど、彼奴がパーティに無理矢理入ってから貴方、私達を避ける様になったのよ?」


マイ「どんなに話しかけても、一言二言で終わっちゃうし、私達の名前ももう何年も呼ばれてないのよ?」


そう言って、彼女はルークをギュッと抱きしめる。


マイ「貴方がそこまで追い詰められていたなんて知らなかった、ルーク、わかってる?貴方、パーティにいた頃は本当に死にそうだったのよ?」


たしかに自分自身、あの頃は精神的にも肉体的にもキツかった。それでも動けていたのは単に彼女のお陰だろう。


マイ「貴方がどんな風になっても、私は貴方をずっと想ってるわ、ずっと......ずっと....ね?」


そう言って彼女は後ろを振り返り2人に話しかける。


マイ「貴方達もいいの?このままで?本当に?」


その言葉に2人も反応する。


2人も決めたのか、マイと同じように服を脱ぎ始める。


ルーク「!?..........お......おい!お前らも何やってんだよ!?」


マイ「ルーク!」


ルーク「!?」


マイ「...............お願い、私達をちゃんと見て、もう嫌なのよ、貴方のいない世界なんてもう耐えられないのよ」


ルーク「で.....でも......お前らは.........」


勇者と一緒に寝ていたとなら、勇者の側にいるのは筋だろうと。


そう言おうとしたが


ルーク「むぐ!?」


ユキに唇を奪われて言えなかった。


ユキ「確かに僕は勇者と一緒にいたよ?でもね、だからと言って恋人関係になってもないし、そう言う関係にもなってないし、させない」


ユキ「僕だってずっと君の事が好きだった、小さい頃は見た目が男の子ぽかったからいつもそれでいじめられて、でも.............」


ユキはそのままルークの隣に行き腕に抱きついた


ユキ「そんな僕を君は1人の女の子として見てくれた、それがどれだけ嬉しかったか、だから僕は君の隣にいてもいいように頑張って、聖女にまで選ばれたんだよ?」


そのせいで、あんなクソ野郎と一緒になったけど...........


と小さな声で言っていたが近くにいるので全て聞こえた


シャイン「それはこっちも同じだ、俺は口調がこれだし、女の子っぽい服とかが嫌いだった、だから小さい頃は男女(おとこおんな)と馬鹿にされていた」


でも........


と、間を開けてその間にもう1つの隣に行く


シャイン「それでもお前は気にせず遊んでくれた、遊びや服装も気にしないし、俺の好きな可愛い人形をくれたりと、もうお前の事で頭がいっぱいだった、だからお前に相応しい人間になれるように、俺がお前を守れる様に武者修行の旅に出たんだ」


シャイン「だから頼むよ、ちゃんと見てくれ、今の俺たちを........見てくれよ.........っ」


そう言って涙を流す、その悲痛な言葉にルークは困惑していた


ルーク(俺は、勝手に拒絶していたのか?)


確かに勇者パーティにいた時は胃が痛く、夜もろくに眠れず、彼女達とは"勇者と仲良くしているから"と言う理由であまり話さなくなった。


彼女達はずっと前から手を差し伸べてくれていたのだ、自分が過去に救われたから、今度は自分達が彼を救おうとしてくれたのだ。


それを拒絶していたのは、他でもない自分自身だ


それでも........彼女達はずっと差し伸べてくれている、.......しかし彼女達も限界なのだろう


好きな人がずっと拒絶して、いきなりいなくなり、好きでもない人と結ばれてくれと、会いたくないと言ってくるのだ


だから彼女達の心は壊れ始めているのだ、だから今こうして強硬手段に出たんだろう


ルーク「.................いいのか?こんな俺で」


ずっと逃げていた、それを彼女達はずっと待っていたんだ。


マイ「そんな貴方が私は好きなの」


ユキ「僕も、1人の異性として貴方を愛しています」


シャイン「1人の女として、俺はお前が大好きだ」


ルーク「.........ごめん.........ありがとう........」


その日、ルーク達は初めて想いが伝わった、何度も涙を流して、何度も謝りながら交わった。


彼女達は純血だった、勇者が言っていた事が嘘だったと言う事に安堵し、そんな言葉を鵜呑みにしてしまうほど精神的に追い詰められていた事に後悔して涙を流しながら謝った。


彼女達はそんな姿を見て優しく抱きしめて、許してくれた。


こんなにも暖かい気持ちになったのは、こんなにも満たされるのは、本当に久しぶりだ、彼女達もとても安堵した表情を浮かべながら涙を流して何度も求めた。


彼らは今まで離れた分を補うかの様に求め合い、気がついたら1日が過ぎていた。


——————————————————————

ルーク「本当にすいませんでした」土下座


マイ「もう!いいから!顔を上げて!」


ユキ「そうよ!僕達だって君がここまで追い詰めていたなんて知らなかったんだ!」


シャイン「そうだぞ!俺達だって問題があった!これでチャラだ!」


あの後4人は深い眠りにつき、目を覚ました後、ルークは今まで拒絶してしまった事に対して土下座して謝っていた。


ルーク「いいや!俺の気がおさまらない!何か俺に出来ることがあったら何でもする!」


なんでもすると言う言葉にマイが反応して、暫く考えた後


マイ「...だったら!私達と一緒にパーティを組んで!」


と言う、しかし


ルーク「いや.........それは.........」


それは結局また勇者パーティに入れと言う事だ、ルーク自身それだけは嫌なので、別の物にして欲しいと頼もうとすると


マイ「勇者パーティに入って訳じゃないわよ!」


ルーク「え?」


じゃあどう言うことなのだろうか?そう思っているとマイが続けて答える


マイ「私達の新しいパーティを作るのよ!」


ユキ「成る程!それは良いですね!」


シャイン「俺も賛成だ、あんなクソ野郎の、所に戻るくらいなら、新しく作ろうぜ」


そう言って和気藹々(わきあいあい)と話し始める3人に戸惑うルーク


ルーク「.......そんなんで良いのか?最も他にも言っていいんだぞ?」


しかし3人はにっこりと笑い


マイ「良いの!これでいいの!」


ユキ「これからまた始めよう、今度は4人で」


シャイン「ああ、これでやっと幼馴染みが全員揃ったんだ!俺達だけのパーティを作ろうぜ!」


そう言って3人はルークを起こし、宿の外に向かう。

ギルドに行くと何故か温かい目で此方を見てくるのでルークが不思議に思うとマイ達が答える。

どうやらあの時

勇者パーティが此処に来る事を伝えたあの日

彼女達はルークが此処に来る前に来ており、最初は軽蔑の目で見られていたが、事情を説明してルークにクエストを受けさせず、広場でショーをさせる様に仕向けさせて彼女達とは会わせようと計画していたそうだ。


その事を知って、ルークは


ルーク「本当、何から何までいいように動かされていたと言うわけかよ」


と、皮肉を込めて言っていたが、顔はとても笑っていたようだ。


——————————————————————


続く

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