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ニート、お土産を持っていく。2

二話連続投稿です。もう一話あります。


「うるせえぞシュタイン!」


 前回のあらすじ。

 シュタインがいつにないハイテンションで叫んだ結果、シュタールがお怒り状態で登場。

 うん、わかりやすい。とても分かりやすいしシュタールの眉間のしわがとても深い。

「ああ、兄さん! 見てください、フォルツァーノ様が持ってきてくださったものです!」

 そんな兄の形相も何のその。

 シュタインが興奮を隠さずにシュタールにドラゴンの血を押し付ける。

 シュタールは≪鑑定≫の魔法道具を使うことなく、その液体を見て、匂いを嗅いで驚いた顔をした。

「こいつはドラゴンの血じゃねえか! なんだ、お嬢。もうダンジョンの最奥までいったのか!」

「ええ、そうよ。それにしてもさすがシュタールね。≪鑑定≫の魔法道具なんていらないのではなくて?」

「俺でも知らねえような素材を持ってくるお嬢様が身近に居なきゃ必要ねえかもな」

 がはは!と笑うシュタールにあら、いったい誰のことかしらととぼけて見せる。

 そもそもそんなものこれまで1、2回しか持ってきたことないし。普段は面白道具の企画しか持ってきてないし。

 シュタールはもう一度笑うとシュタインにヴェッターを呼びに行かせ、自分は店の表扉にかけている札を閉店に変えて戻ってきた。

「あら、いいの?まだ日は高いわよ」

「おめえさんのこんなすげえ土産があるんだ。今日は仕事にならねえよ」

 そう言って肩をすくめるシュタール。いやいや、私のせいにしないでほしい。

 別にシュタールがいなくてもヴェッターと面白い話をしていればいいんだ、シュタインもいるし。

 もしこの閉店が響いて喰うに困っても私は絶対援助しないんだから、という思いも込めてシュタールを軽く睨みつける。

「俺がそわそわしすぎて仕事になんねえってことよ」

 私の表情を見てそう付け加えたシュタールに、ほんの少し溜飲が下がった。


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