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奉仕ギルド〈ホワイト・ラビット〉

アキバ最年少のギルドマスター・アリスを代表とした新参ギルド。

最悪の囚人と称される冒険者・〈血祭〉エイプリルが所属していたギルドとして知られている。

メンバーは20名超で、構成員の平均年齢は12歳前後、平均ゲーム歴は1カ月未満など、〈エルダーテイル〉では異色の存在である。

そのため、〈円卓会議〉結成以降も悪質な冒険者から葱を背負ったカモと見なされて幾度となく被害を受けており、一般冒険者からも自分達まで巻き込まれてはたまらないと、その存在を疎まれている。だが、ギルドの子供に手を出した場合、本来は不仲であるはずの四囚人全員が結託して原因の排除に乗り出すため、大手ギルドですら迂闊に危害を加えることはできず、できたとしてもエイプリル達の報復に巻き込まれるのを恐れる周囲によって無理矢理阻止される構図が出来上がっている。


〈円卓会議〉からは保護対象として見られているが、エイプリルとの関係から彼らの追放を望む声も少なくなく、アリスが他のギルドの傘下に就くことを拒絶していることもあって思うように干渉できず、膠着状態に陥っている。


現実世界において〈ホワイト・ラビット〉は虐め・虐待などで心に傷を負った子供達の支援団体とされており〈エルダーテイル〉も子供達のコミュニケーション学習の一環としてプレイしていた。

故に、メンバー全員が「いかなる理由があっても虐め・差別に手を染めない」というポリシーを持っている。



【経歴】

大災害当初、メンバーの大半が初心者だったことで悪徳冒険者に常にその身を狙われたが、〈血祭〉エイプリルの庇護下にいたため、被害が及ぶことはなかった。

だが、やむを得なかったとはいえ、悪徳冒険者への残虐極まりないエイプリルの対応は〈ハーメルン〉以上に一般冒険者から恐れられることになり、それが高じて子供達への処遇について〈円卓会議〉とエイプリルとの間で激しい対立を引き起こす。


特にエイプリルへの警戒心が強かったマリエールは、密かに〈ホワイト・ラビット〉のマオと手を組み、アリスを始めとした〈ホワイト・ラビット〉主要メンバーを拿捕。エイプリルの側を離れて〈三日月同盟〉に移るように説得を試みるが失敗。逆に、(仲を取り持つために)加害者をエイプリルから庇ったのを、心無い冒険者に子供達への危害を正当化する口実として使われてしまい、結果的に〈ホワイト・ラビット〉の子供達を窮地に陥れる。


エイプリルが主要な加害者全員を精神崩壊寸前にまで追い詰めたことで事態は沈静化したが、あまりに犠牲者数が甚大だったためエイプリルは投獄される。だが、苛烈とはいえ自分達の安全のために腐心する彼の姿を見ていた〈ホワイト・ラビット〉の子供達は、エイプリルの警告を無視して干渉し続けた〈三日月同盟〉を拒絶。〈円卓会議〉に参加こそすれど、代表ギルドとは最低限の接点しか持たない立ち位置に収まっている。




【主要メンバー】

★アリス

職業:武闘家

サブ職:細工師

種族:狼牙族

レベル:30台

性別:女性


〈ホワイト・ラビット〉のギルドマスターの少女。12歳。

現実の〈ホワイト・ラビット〉では新入りだったが父が元F.O.Eの社員だったため、ギルマスに選ばれた。

エイプリルの実妹だが、基本的にその事実を隠してはいない。

現実世界で重い過去を持つ〈ホワイト・ラビット〉の子供たちの中でも、ただ「気に入らない」という理由だけでクラスメイトはおろかその保護者・教師・隣人からいつ殺されてもおかしくないような差別を受けたという、特に悲惨な経験をしている。そのため、極度の人間不信であり、エイプリル、タカシ、イナバ以外の人間を信用していない。一応、誠意ある相手と話すときや、必要に駆られた状況下などでは、私情を抑える程度の裁量は備えている。


過酷な状況下で暮らしていた影響で敵とみなした相手には容赦なく、現実世界で自分に危害を加えた相手もエイプリル達と協力して再起不能なほどの報復を加えている。上記の経験から冒険者としては低レベルでありながら、他者の人物像を的確に見抜く観察眼と格上の相手も出し抜く狡猾さを備えており、高レベルの相手でも引けを取らない。ただ、〈大災害〉初日に殺害されたことがトラウマとなり、己の手で命を奪うことだけは避けている。


マオの独断行為には「自分達を虐めた連中のようにはならない」という信念から制裁こそ加えなかったが和解を拒否しており、それが彼の出奔に繋がっている。加えて何度もマオとの間を取り持とうとする〈三日月同盟〉に嫌気がさし、彼女自身も第三囚人捕縛戦の後から行方を晦ませている。フレンドリストでアキバにいることは確定しているが、現実世界で逃げ回る事に慣れていたため〈円卓会議〉ですらその足取りを掴めていない。



★タカシ

職業:暗殺者

サブ職:海賊

種族:猫人族

レベル:30台

性別:男性


〈ホワイト・ラビット〉の幹部格の少年。12歳。

アリスのクラスメイトであり、現実世界で彼女への虐めに真正面から反発したことで標的に加えられ、彼女達と協力してそれを打倒した過去を持つ。アリス達とは共に死地を乗り越えたことから絆は深い。実直な性格であり、人間不信のアリスに代わって他勢力との交渉を引き受けることも多い。


3人の中では最もマオと親しかった人間であり、彼の独断行為は許していないが、その後の動向を気にかけている。ただし、それ故に〈三日月同盟〉に対して友人を唆した元凶という感情があるらしく、「自分は加害者にはなるまい」と自制心があるアリス以上に〈三日月同盟〉への態度が刺々しい。

(一応八つ当たりであることは自覚している)


戦闘では、スリングショット型の武器を使用した長距離攻撃を得意とする。

普段の誠実そうな振る舞いとは裏腹に、アリス共々何度も殺されかけた過去のせいで、戦い方は冷酷かつ合理的である。



★イナバ

職業:付与術師

サブ職:料理人

種族:狐尾族

レベル:30台

性別:男性


〈ホワイト・ラビット〉の幹部格の少年。12歳。

アリスのクラスメイト。現実世界では、タカシと異なり当初はアリスに助力することは無かったが、代わりに虐めにも加担すること無く、騒動から距離を置いていた。だが、それで周囲から虐めに非協力的だからと理不尽な理由で標的にされかけ、あまつさえ権力者の両親から「世間体」のために虐めに加担するよう言われたことに反発して、アリス達の側に付いた。

最終的に、自らの手で両親に前科をつけて社会的に抹殺している。

(そうしなければ、代わりにアリスとエイプリルが冤罪をかけられる状況だった)

本人は気にしていないが、この出来事のせいでアリス達からは負い目を感じられている。


あまり自己主張しない方なので周囲から根暗と誤解されがちだが、実際には友人思いの熱い性格。

付与術師ということもあり前線に出ることは少ないが、戦闘そのものを苦手としているわけではない。



★エイプリル

ギルド唯一のレベル90台。19歳。

アリスの兄で、3人の師。現在は投獄中。

周囲からは「センセイ」と呼ばれていた。



【一般メンバー】

★マオ

職業:森呪遣い

サブ職:海賊

種族:ハーフアルヴ

レベル:20台

性別:男性


〈ホワイト・ラビット〉に所属する少年。12歳。

現実世界で両親に虐待されたが、恩師の尽力で和解に至った過去を持つ。

その経験から、加害者との和解を求めるマリエールの主張に共感して、エイプリルの意思に反して〈三日月同盟〉に協力した。マオ自身にとっては良かれと考えての行動だったが、結果的に悪徳冒険者が付け入るスキを与えてしまい、仲間達を窮地に陥れるという、本人の思惑とは真逆の事態を引き起こしてしまう。

これが原因でエイプリルから「裏切り者」と呼ばれ、〈三日月同盟〉共々苛烈な制裁を加えられる。第二囚人・相の介入により難を逃れるが、この時のショックで失声症を発症して、さらには他の〈ホワイト・ラビット〉の仲間達からも腫物扱いされることに耐え切れなくなり、出奔。〈三日月同盟〉に身を寄せている。


独断行動については〈ホワイト・ラビット〉の仲間達の間でも見解が分かれているが、「許されないことをした」という意見だけは一致している。だが、既にエイプリルが十分な制裁を加えているうえに、「虐め」は被害者である彼らにとって最大のタブーであり、かといってマオの行動は容認できるものではなく、結果的に近寄り難い立場を余儀なくされている。



原則マオ以外のメンバーは本編では回想でしか出ないかと思われます

「うちのカミさん」や「郷里の姉ちゃん」みたいな感じのキャラです

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