第05話:レストラン厨房爆破事件! 前編
羽田空港。
京一と聡子が搭乗している旅客機が北海道に向けて飛び立とうとしている。
機内に離陸開始のアナウンスが流れる。
そして、離陸を開始する旅客機。
それから少し経って機体が安定すると、機内のシートベルトのサインが消えた。
京一が北海道へ行くことになったのは、聡子に旅行へ誘われたからである。
「聡子、俺少し寝るから着いたら起こして」
「うん」
京一は眠りに就いた。
「京一さん」
聡子が京一を揺さぶり起こした。
「うん……ん?」
目を開ける京一。
「どうした?」
「もうすぐ着くそうよ」
「あそー」
京一は左右の頬を平手で数回叩いた。
機内のシートベルトのサインが点灯する。
そして、旅客機は苫小牧空港に着陸した。
飛行機から降りる京一と聡子。
二人はベルトコンベアを流れる荷物を取ると、飛行場を出て近くのレンタカー屋へ向かう。
京一はレンタカー屋で車を借りる手続きをした。
レンタルした車に乗り込む二人。
「さて、どこ行く?」
京一は車に備え付けられているナビゲーションシステムをいじる。
グー──聡子のお腹が鳴る。
「取り敢えずは腹ごしらえかな」
京一は車を発進させ、レストランの駐車場に車を止め、聡子と共に店内に入った。
「いらっしゃいませ! 何名様でしょうか?」
「二人」
「二名様ですね。お席へご案内します」
ウェイトレスが二人を席に案内した。
席に着く二人。
二人はメニューを手に取った。
「俺は決まった。聡子は?」
「私も決まった」
京一は呼び出しボタンを押した。
ウェイトレスがやってくる。
「ご注文をお伺いします」
と、その時、厨房から爆発音が聞こえてきた。
ドカーン!
何事かと思った京一は、ウェイトレスと共に厨房へ向かった。
厨房は煙だらけだった。
ゴホゴホと咳をしながら中から料理人が出て来る。
「何があったんですか?」
京一は料理人に訊ねた。
「届いた荷物が爆発したんです」
「中の状況は?」
「私ともう一人料理人がいたんですが、その方が開けた荷物が爆発して……」
「取り敢えず、現場を保存しましょう。店員さん、店をの出入り口の封鎖と、警察への通報をお願いします」
「分かりました」
ウェイトレスは駆け足で去っていく。
京一は厨房に入り、被害に遭い真っ黒こげになった料理人の遺体を見付けた。
合掌する京一。
(爆死か……)
と、そこへサイレンを鳴らしながら苫小牧署の捜査員が駆け付けた。
捜査員の一人が京一の肩を叩いた。
「捜査を開始するので出てもらえますか?」
「あ、俺のことはお構いなく」
「そう言う訳にはいきません」
京一は捜査員に警視庁と刻印された警察手帳を見せた。
「本庁の方ですか。ご協力感謝します」
そう言って捜査員は仕事に取りかかった。




