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憑依体質エージェント 瀬尾茜の事件簿 ~ドジな私が「天才」と呼ばれるのは、七人の幽霊さんのおかげなんです~  作者: ざつ
プロローグ

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第0話:プロローグ

 雨の匂いがした。


 古い木材と、埃と、それから何か、もっと奇妙な――甘く、冷たい匂い。


 幼い私は、暗い廊下にひとり座り込んでいた。足元は冷たく、遠くでミシリと家が軋む音がする。怖くて、声も出せなかった。


――誰か……誰か……


 心の中で呼びかけたその時、周りの空気がふわりと変わった。


 だんだん、だんだんと、たくさんの気配が、私を取り囲む。怖いはずなのに、なぜだろう、少しも怖くなかった。


(大丈夫)


(もう、独りにはさせない)


(あなたの願い、私たちが預かった)


 いくつもの声が、重なり合いながら、優しく囁いた気がした。誰の顔も見えない。でも、その温かさだけは、はっきりと覚えている。


 やがて瞼が重くなり、私の意識はそこで途切れた。


――目が覚めたとき、あの夜のことは、まるで見た夢のように輪郭がぼやけていた。誰の声だったのか、そこがどこだったのかも、うまく思い出せない。ただ、それからの私は、前よりも少しだけ、いろんなことをはっきりと覚えていられるようになっていた。


あとがき

本作品にアクセスありがとうございます。

面白かったら、作品フォローと評価お願いします!


この作品はカクヨムで先行公開しています。

先が気になる方はぜひカクヨムでも読んでいただけると嬉しいです!


憑依体質エージェント 瀬尾茜の事件簿 ~ドジな私が「天才」と呼ばれるのは、七人の幽霊さんのおかげなんです~

https://kakuyomu.jp/works/11054822662040745929


また、同日公開の 氷結騎士 もよろしくお願いします! こちらは 異能力青春学園ラブコメ です。


世界最強を隠したい俺、学校一の冷徹な氷系聖騎士に監視(同棲)されることになった ――中身は激重感情、記録は凍る監視報告書(氷結騎士)

https://kakuyomu.jp/works/11054822662040017243


その前に、なろうでのブクマと評価もぜひぜひお願いいたします!!

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