魔法剣士
私は可愛い妹達のいる家からでて、私の住む小さな村、アガー村からでるとアーブランド高原にでる。
アーブランド高原には初心者に優しい魔物ばかりで例えばースライムとか盾スライムとか剣スライムとか!
特に盾スライムと剣スライムは最高で!弱いけどスライムの特徴を生かして作ってある剣とか私の修行相手に丁度いいし、戦闘経験も積めるし、まさに冒険初心者の味方よね!
「よっしゃー!やったるわー!」
私はひたすら沸いてくるスライムを倒していく。剣スライムに、盾スライム。そして狼の魔物・・・え?狼?
「狼の魔物が出るなんて聞いたことないわよ!スライムしか倒したことないけど・・・。しょうがない!やるだけやってみましょう!」
私は狼の魔物に攻撃する!一撃、二撃!お、なかなかくたばらないわね!
「せい!てや!とりやぁぁぁ!」
狼の魔物に何回も攻撃を当ててるけど全然倒せる気がしないし、全然弱ってない。
何?まさかスライム以外ってこんな強いの?
そんな考えをしていると狼の魔物は前足の鋭利な爪で私を引っ掻きにくる。
「うわ!危ないあぶない!」
攻撃をかわしながら何回も狼魔物に攻撃するけど全然倒れない。どうしよう・・・
そんな考えをしていると
「ガァァァァ!」
狼魔物が爪で私を引っ掻き、少し油断していたから腕にモロにくらってしまった。
しかもきき手!どうしよ、木刀がうまく握れない。腕に力がはいらないわ・・・。
「こうなったら逃げるしか・・・」
「よく持ち堪えた!私が来たから安心しろ!」
私の頭上から声が聞こえて、上を向いたら男の人が上から狼の魔物に斬りかかってた。
「紅蓮の型・壱式!」
男の人は狼魔物を真っ二つに両断する。
すごい・・・。こうもあっさりあの魔物を倒せるなんて
「ふぅ。ここにガルウが現れたというから急いで来てみればまさかガルウと戦っている奴がいるとは。君所属は?」
男は私に聞く。
「所属って私はアガー村の華村カナエだけど・・・」
「え?君魔法剣士じゃないの?よくガルウとやってて死ななかったね。こいつはそこそこ強い魔物何だが」
「スライムだと何体分ぐらいですかね?」
私は男に聞くと、男はえっ!という顔をして
「比べるもんじゃないよスライムと。しかし、強いて言うなら100体分かな」
「ひ、ひ、100体ーーー!?」
私は思わずその場でこけてしまう。
「君、魔法剣士にはならないのか?才能あると思うんだけど・・・」
「残念ながら結果はダメだったんだよ」
私は男に言うと男はなぜかはわからないけど私に手を差し伸べていた。