1/3
プロローグ
オカルト系と恋愛ありの物語です。
――死の線。
見えてしまうものを、見なかったことにはできない。
それが、ルナの抱える秘密だった。
「……明日から、また学校かぁ」
小さくつぶやいて、ルナは机の上に置かれた制服を見た。
月ケ丘学園。
中高一貫の落ち着いた学校。
校舎の裏に大きな桜の木がある。
屋上からは街と海が見える。そして、この学校にはちょっと変わった伝統がある。
「放課後の居場所」
生徒が自由に使える古い教室。ルナはそこを偶然見つけて過ごす。最初は一人だったけど、少しずつ仲間ができて、出入りするようになる。
そこには、まだ知らない出会いが待っている。
そして、その出会いが自分の心を変えていくことを、今のルナは知らなかった。
恋も、友情も、そして逃れられない怪異も。
すべては、月の光が差し込むこの夜から始まる。
「おやすみ…」
うさぎのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめて、ルナは眠りにつくようにベッドに横になる。




