目次 次へ PR 1/3 第零章 心臓の波打つ音と真っ赤に染まった何かを握りながら何を考えよう。前の追憶と悪辣な呪いはすべて消されたようで。自分が何を考えているかなぞ気にもとめていないのだけれど。何かの枷を君に付けなければならないようだ。どんな枷がお似合いかな。その七十二の詩篇を以てかの再開を知るものなど誰もいない。ましてや君を知るものすらも。今は暗闇にいるほうがずっと奥は明るい。出てはならぬ。出てはいけない。出たらきっと……君は後悔する。