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思いつつの言葉に、だが二人は全く構やしなかった。
「ま、俺らにも詳しい事は分からねぇんだが、とりあえずそーゆー事だからな」
「そーゆー事、そーゆー事」
あっさり、そんな風に返される。
フツーもうちょっと、何でこいつの警護をしろなんてゴルドーは言ったんだ〜とかなんとか考えそうなモンだが、この二人に限っては例外らしい。
だがまぁ、何つーか……。
この頃はセルジオの事やらサランディールの事、先の内乱の事やらでどーにも頭も神経も使う事が多かったからよ。
こーゆーすっとぼけたよーなのんきな生活も別に悪かねぇか。
そーこーしてる間に店長が俺の朝食、ジュードのコーヒー、そしてラビーンとクアンの飲み物を出してくれる。
俺は軽く息をつきながら、美味そうな料理に手を付けたのだった──。
◆◆◆◆◆
少し遅めの朝食を終え、俺はジュード、ラビーン、クアン、そしてカフェの待合室で待っていた犬カバまでをも連れ立って、街中をぶらぶら歩く。
その異様な取り合わせにだろう。
街ゆく人達が俺らの姿を見た途端、ピタと思わず足を止め、こっちを見てくる。
メンツがメンツなだけに、ってだけならまだいいが……。
「おいコラ、なに見てやがんだ。
ガン垂れてんじゃねーぞ!!」
「散れ散れ〜!!」
ラビーン、クアンの二人が んな調子で俺の前を闊歩して周りを追い払うもんだから、やたらに目立つったらありゃしねぇ。
俺はもちろん、犬カバやジュードに至っても、こいつにゃあドン引きだ。
俺の頭ん中に、ヤクザの若頭がチンピラ二人を引き連れ街中を闊歩する映像が浮かぶ。
端から見りゃあ今のこの俺の姿は正にそんなだろう。
ラビーンとクアンは護衛だみてぇな事を言ってたが……。
正直逆に悪目立ちしすぎて危ねぇんじゃねぇか?
……まぁそいつも、もし仮にこの俺が護衛の必要な状況だったらってな話だが。
一体今のこの俺に、何の危険があって誰に狙われるかもしんねぇってんだ。




