表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/16

2

「トシオ。今日お父さん早く帰って来るからーー」

玄関に入るなり母親が声をかけてきた。

「だから?」


靴を脱ぎ捨て、2階に上がる。

オロつく母親に憎しみさえ覚えた。「ちっ」

派手な舌打ちが、対して広くない家に響く。

高卒で働く事も、彼女と結婚する事も、頭から否定だ。そうなっている現在(いま)でさえ、そうなのだからーー。

走り出している人を無理に止めたらどうなる、バランスを崩し転ぶだろ。

仰向けにベットに倒れ込む。スプリングが背中で軋んだ。

「あーあ、んだよ。ちくしょう」

いたたまれない言葉は宙に舞い、虚しく消えた。

スマホをボディバックから取り出す。おや、メールだ。彩子、彼女から。

『3人で幸せになろうね』ハートマーク。

僕の強張っていた顔の筋肉が緩む。人は恋をする為に生きているのだと思うよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ