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人探し

アルファをさがす

ポケットから魔力測定器を取り出し 光量を最小に落とす

針はさっきより明確に振れていた


―リビング方向じゃない


(…違うな)


視線を落として床を見る


「軋み方が違う。」


この家の床は場所ごとに音が違う

それは身体で覚えてるからわかる。


でも今の音は人が歩いた音じゃない。

もっと重くて鈍い音だ。


(下か?)


一瞬そう思った。

でもすぐに打ち消す。

この家に地下なんてないはず。

少なくとも表向きには。


家の裏口へ向かう。

扉を開けると冷たい夜気が流れ込んできた。

見慣れた庭と古屋があった。


(…あそこだろーな。)


自然と視線が向く。

二年間 何度も見てきた場所。

何もないただの物置。


―の、はずだった。

一歩、一歩と踏み出していく。

その瞬間、背後で音がした。

ちらっと少し振り返る。

リビングのドアが 少しだけ開いている。


(……見てるんだろ)


ヴェルトは小さく肩をすくめた。


「……やめとくよ」


わざと聞こえるように言った。

そのまま家の中に戻る。

ドアの隙間はいつの間にか閉じている。


リビング

アルファは同じ姿勢で眠っている。


「…なあ」


声をかけた。

反応はないけど。


「起きてるだろ」



「……なんでそう思うの?」


目を閉じたまま アルファが答えた。


「勘だよ」

「へぇ、探偵っぽいじゃん」


ゆっくり目を開ける


「外さ、行こうとしてたよね」

「散歩だよ」

「夜に?」

「昔からだろ」


アルファはじっとヴェルトを見つめてくる。


(試してるんだろ)


「…お前こそ なんで起きてるんだよ」

「んー、ヴェルトがいなくなると落ち着かないから」


(違うな)


同じ言葉なのに意味が違った。

こいつは見てるだけなんだから。


「……じゃあさ」

「ボクのこと ちゃんと見ててよ」


「見てるよ」


アルファは満足そうに笑う。


「そっか、なら安心」


目を閉じた。


(…鍵か)


古屋、地下、監視。


あそこに何かあるのは確定だった。


でも近づこうとするとバレる。


(なら、開けさせるしかないか)


ヴェルトはアルファを見た。

アルファはどこに

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