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27.目覚めと突然の来訪者

今回は人が多めです。

私が瞼を開けるとベットの脇にロストワール様が座って私の手を握りしめていた。

周りを見ると驚いた顔をする一同。



ミラ、キャロル、ルナ、サナ、シェイナス、アンバー様、ライアー様、魔法学の授業で一緒だったので話すようになったスレイド様までいる。

それにミルクティーブロンドの髪の子と歩いていた二人がいる。



「アリシナ...っ。」

ロストワール様は起きた私を見ると抱き着いてきた。



...え?なにが起きているの?



私はロストワール様が背中に手をまわしてきたので私も同じようにした。

そしてまた首をかしげる。

「なぜ、ロストワール様がここに?皆様なんでお揃いに?」



「アリシナ様!よかったですわ。」

ミラは涙ぐみながら言う。



よく見たら女性陣はみんな泣いていた。

男性陣はなにかほっとしたような顔をしている。



ミラ達がベットのところに駆け寄ってくる。

ロストワール様はそこでやっと腕を話した。



誰も何もしゃべらないまま沈黙が続いていたので私がさっきのことを話し始めた。

「私、夢の中で迷いの森に行ってきたんです。そこでやっとなぜ私に神の御加護があるのか分かったのです。」



みんな驚いた顔をする。

「実は小さいころに本人が会いに来たんです。あれは3歳のころでした...」

私はみんなにさっき見たことを事細かに話した。



今までずっと黙ってこちらを見ていた黒髪の人が口を開いた。

「彼女ってもしかして...。」



するともう一人の銀髪の人も口を開く。

「彼女のことだと思います。」

となぜか知っているような感じで言った。



ロストワール様が二人に聞いた。

「ルカもネオもその彼女と言う人のことを知っているのか?」



ネオと言われた人が答える。

「ええ、たぶん。彼女は近いようでいつも遠いひとですから。」

そう彼が言った時にその彼女の正体が分かった。



「もしかして、ミルクティーブロンドの髪に藍色と月白色の瞳をした彼女ですか?」

私は思ったことを口にした。



二人は驚いたような顔になった。



ルカと言われた人が問いかけてきた。

「なぜ、それを知っている?」



私がどう説明しようか迷ったところに彼女は現れた。

そう、突然部屋に現れたのだ。




「あら、私の話をしてるいたの?」

ミルクティーブロンドの髪をなびかせた彼女は今も変わらず女神のように美しい。



私の部屋にいた彼女を知っている2人を除く人が全員彼女に驚いた。

きっと彼女のことを知っている2人は私より彼女との付き合いが長いから彼女が突然現れることがよくあるのかもしれない。




「アズミ?なぜ、ここに。」

どうやら、ロストワール様も彼女のことを知っているようだ。



「アリシナに会いにきたんですよ。ロストワール、学園で会ったぶりだね。」

彼女はアル―ナス学園に行っているらしい。

不思議な雰囲気をまとうアズミは私に笑顔を向けて言った。



「アリシナ、久しぶりだね。無事に目覚めたようでよかった。」

本当に安心したかのように彼女はほっと息をついた。



「改めて、私はアズミ。よろしくね。」

と彼女は自己紹介してきた。



「貴方はどこでも神出鬼没なんですね。あの時は急に消えたので驚きました。アズミと呼んでもいいかですか?」



「ん~、まあいつもこんな感じでいろんなところ行ったりしてるからこの移動方法が慣れちゃって...。全然いいよ、逆にアリシナって急に断りもせずに行ってしまってごめんなさい。」



「ありがとうございます。気にしていないので大丈夫です。」



私へ話すことは話し終わったのか今度はルナのほうを向く。



「私はもう一人の子にも会いに来たんだよ。初めまして、咲ちゃん。」

彼女はなぜだかルナのことを咲ちゃんと呼んだ。



ルナは驚いた顔をしながら聞く。

「なぜ、その名前を知っているのですか?」



「だって見ていたから、真城と仲良くしてくれてありがとう。」



「っ...もしかして、あなたは真城先輩の親友ですか?」



「ふふっ、そうね。彼女は私にとってたった一人の幼馴染で、親友だった。」

アズミは昔を思い出すように窓の外を見つめた。



「それじゃあ、貴方はもう...。」



「そうね、昔の私はもういないかな。だって一回死んでいるからね。」

彼女が言った言葉にその場にいた全員が息を呑んだ。



死んでいる...?ではなぜ彼女はここに?



「ずっと貴方に言いたいことがあったんです。先輩の背中を押してくれてありがとうございました。先輩は夢を叶えましたよ。」

私にはルナの言っている意味が分からなかった。



アズミが元は違う世界に生きていた人だとしたら、ルナにも前世があった...?



「そっか、真城叶えたんだ。あの手紙、ちゃんと届いたんだね。...私は夢かなえられなかったな。」

とアズミがつぶやいた。



そこでやっとルナが私たちのことに意識を戻したので慌てて今話していた意味を教えてくれた。

ルナには前世の記憶があってその前世で仲良くしていた先輩がアズミと同い年だったんだそうだ。

島野 咲、それが前世の彼女の名前だったらしい。



ルナは前世で乙女ゲームというものが趣味だったみたい。

そのゲームの中の登場人物がここにいるメンバーなんだそうだ。

そして私は悪役令嬢、という設定だったのだとか。



でも、世界で会ったアリシナはぜんぜん悪役令嬢ではないと焦ってすぐに否定していた。

そのゲームには攻略対象というものがあってロストワール様、シェイナス、アンバー様、ライアー様が選択肢としてあったらしい。

ルナが言うには、ゲームはゲームで現実は現実だと途中で気が付いたので特に気にしなかったそうだ。

そして、ルナも一回死と言うものを体験しているのだとか。



もともと体が弱かったルナは小さいころから不治の病を患っていてわずか24歳で命を落としたらしい。

その話を淡々と語るルナに私は苦しさを覚えた。



思わず彼女を抱きしめる。

「つらい話を思い出させちゃってごめんね。」



彼女は元気に「大丈夫ですよ。」と答えたが、その声はいくらか声が震えていた。



ルナは今思い出したとばかりにこう言う。

「そういえば、今世の私の両親はいったいどこに行ってしまったのでしょうか。私が11歳になったころに突然姿をけしたのです。」



ルナがそう言い終えるとドアにノックをする音とともにお父様の声が聞こえた。

「アリシナ、目お覚ましたと聞いてきたよ。少しはなさないか?」



そしてドアを開ける。



まるで自分の城であるかのように堂々と入ってくるお父様。



...お父様、相変わらずですね、謎の帝王感がでていますよ。



「おや、みんなおそろいか。それならちょうどいい、みんなに話があるんだ。皆いまからサロンに来てくれないか?」



絶対みんなが揃っていることは知っていたことでしょう。

でもお父様はルカ様たちのことも知っているのかしら...まあ、知っていてもおかしくはないですね。


きっと、タイミングを見計らって入ってきたに違いありません。

あと、ここはお父様の城ではないので王族の許可もなく勝手に部屋を使ってはいけないでしょう...と言いたいところですけれど、きっとお父様のことですから抜かりはないんでしょうね。



みんながお父様に続いて部屋から出ていく。



最後にロストワール様が私に手を差し出しながら言った。

「あとで私から話したいことがあります。あとでお時間を頂けますか?」



「わかりました。」

と言って私は手を取る。



私たちはサロンに入った...入ったまではいいのです。

なぜこんなに大勢の人がサロンにいるのでしょうか?

さっき部屋にいたメンバーとお父様にお母様、フレア様にフルク様、さらにはケルソン先生にクリス先生。

まだそこまでは理解の範囲です。



そしてルナの両親だと思われる夫婦が2人。

ここまでもまだ理解できる範囲です。



しかし、なぜここにアルテリア王国の国王様のセシルバート・アルテリア様と王妃様のフレイナスローズ・アルテリア様、さらには魔王のカフィーディロス・アルテリア・トルティーヤ様に妻のマリア・アルテリア・トルティーヤ様までいるのでしょうか?

確かアルテリア王国の現国王は今、忙しい時期だった気がしたのですが...?



しかも、先代国王様と先代王妃様のダンデリー・アルテリア様にサフィーツェ・アルテリア様までいらっしゃるように見えるのは幻覚でしょうか。



この世界にいる貴族や王族のだいたいは一応覚えていましたが、初めて生で見ましたよ...。

なぜ王族がこんなにもいらっしゃるのでしょうか...いくらサロンが広くてもこんなにも王族がそろっていることなんて普通はない気がするのですが...?






...誰か、この状況をどう解釈していいか教えてください。

やっと登場人物が全て揃いました。次回の投稿は明日の20時です。sideストーリーの方も今日更新なのでぜひ見てください。

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