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9.拒否権はない

今日の3本目の投稿になります。

私は自宅に着いたらすぐに着替えてお父様に連絡をした。

今日も王城に働きに行っているお父様には早めに伝えたほうがいいだろうと思い連絡を入れたのだ。


お父様からすぐに返事が来た。

「仕事をすべて国王に任せて帰る。」

とのことだ。


お父様はもうそろそろ国王様に不敬罪で捕まってしまうのではないでしょうか?

 

私はお母様と食後のお茶を飲みながらお父様の帰りを待っていた。


お父様がかえって来たと使用人から連絡が来たため私は少しさっきよりも姿勢を正した。

お母様は...私の様子が変わってもマイペースにお茶を飲んでいます。


少ししてからお父様がサロンに入ってきた。

お父様は口を開く。

「アリシナ、何かあったのかい?誰かにいじめられているならお父様に任せなさい。その場合はすぐに消し...相手のご両親とちょっとした話をしてくるからね。」

何か物騒な言葉が聞こえた気がするが聞かなかったことにする。


私は口を開く。

「お父様、違います。実は...魔力測定の結果が今日出たのですが。とりあえず、この結果を見ていただけますか?」


私はもらったカードを向かいに座るお父様とお母様のほうに向けてテーブルの上に置く。


お父様はお母様と顔を見合わせた。

お母様が微笑んで、お父様がお母様に微笑んだ。


あの、急に2人の空間を作られると私が困ります。


そして急にお父様は真剣な顔になりカードを手に取る。

そして一回そのカードに触れた。

カードから文字が浮き上がる。


お父様が珍しく驚いた顔をしています。

お母様は...はい、いつも道理の笑顔ですね。


しばらくサロンに沈黙が起きる。

お父様がお母様より先に口を開いた。

「はぁ、私の娘はすごいな。王家に取られたと思ったら今度は教会に取られるかもしれないなんて。」


お父様、言いたいことは分かりますが、問題はそれだけではないのではないですか?


今度はお母様が口を開く。

「すごいじゃないの~、アリシナ。これでアリシナも有名人ね。」


お母様、それを有名にさせたらまずいんじゃないですか?


私の両親は普段まともなのにどうしてこういうときだけまともじゃないんですか。

お父様、貴方はこの国の宰相でしょう?

もっと違う意見はないんですか?


言いたいことは山々だったが私は諦めた。

「それで私はどの授業を受けたほうがいいと思いますか?」


「とりあえず聖魔法は習えない、いや、待てよ...。まあそれは後で考えよう。普通の人が使えるのは火、水、草、錬金、あとは生活魔法か...。....光と闇にしたらどうだ?」

お父様意味が分かりません。

光と闇にしたら確実に普通ではないことが周りにばれてしまいます。


お母様が口を開く。

「闇なら私が教えられるし、光は貴方が教えればいいんじゃないかしら?」

お母様とお父様が闇と光の魔法を使えるのは知りませんでした。

そしてとてもいい案だと思います。


「残るは精霊、天と聖か...。他の生徒でその属性を持っているか私のほうで調べておこう。」

お父様はそう言ってまた考えるようなしぐさを見せる。

「ああ、そうか。天と精霊はフルクが得意だからフルクに教えてもらえばいいじゃないか。」

お父様、まるで自分が名案を思い付いたような顔してますがフルクって現国王様のフルクドア・イグニア様のことですよね?

前から思っていましたが、なにか国王様に恨みでもあるんですか?


「あら、それならフレアも教えられると思うわよ。」

と今度はお母様が言う。

お母様、フレアって現王妃様のフレアドラーニ・イグニア様ですよね?


お母様はニコニコ顔で続けた。

「フレアったらね、この前早くアリシナに会いたいって言っていたのよ?ふふっ、きっとこのことを言ったら喜ばれるわね。」

ああ、言われるの確定なんですね...。


とりあえず私は今日は寝ることにした。




しかし私は知らなかった、寝ている間に国王と王妃にこのことが伝えられていたことを。

次回の投稿は明日の20時です。本編を投稿するまであと2日

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