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第一防衛戦

(シュウ目線)


隊長にオペレータールームで待機しろと命じられ、残された後・・・


「宇宙で戦いなんであいつら大丈夫なのかよ、マジで」

「大丈夫よ。宇宙用の戦闘スーツさえ着用してしまえば何かあっても戻ってこられるようになってるから。」


そう返答するのは先ほどのアナウンスで敵戦艦について情報を話していた女性であった。


「私の名前は木崎 香里(きさき かおり)。ここでみんなのサポートを行っているわ。

ちなみに私はあの人たちのように”オリジン”使えないからね。」

「は?じゃあなんでこんなところにいんだよ」

「君口悪すぎ・・・年上敬いなさいよ。」

「知るか。お前らなんて知ったこっちゃねえ」

「まあ確かにあの人たちを見慣れていないと、

君になぜか気おされそうな雰囲気纏ってるものね。あ〜こわいこわい。

まあいいわ。一応説明すると、私は元防衛省情報本部所属。在籍中にスカウトされてここにいるってわけ。

業務内容的にこっちの方がやりがいがありそうだったのでこっちにいます。君は?」

「俺は気づいたらここにいた。」

「違う、そうじゃなくて名前。」

「・・・・粟生屋 愁(あおや しゅう)

「シュウくんね。いい名前じゃない・・・・・ちょっと待って。まーずい。

敵戦艦のエネルギーチャージを確認!おそらく砲弾を打ってくるようです!アマテラス基地より防衛バリアを展開いたします!皆様衝撃に備えて迎撃の準備を!」

『皆!体制を整えろ!!バリア展開、防御ののち、仕留める!!相手から交渉の余地はないと判断する!!皆対処の後、美味い飯を食べるぞおお!!』

『『『『『はい!!!』』』』』

「アマテラス基地、敵攻撃より防衛バリアを展開!」


そう言うとカオリは素早くバリアの展開操作を行う。

シュウが見ててもかなり集中しているように見える。


(すげえな。あんなに気軽に話してたのにこんなんできんのかよ・・・)


咄嗟の行動に見入ってしまったが、

敵戦艦から青白い弾が発射される様子が基地のガラス越しから見えて自然と目がそちらへ向く。


(おいおい、あれはまずいんじゃねえか)

そう考えていると、どこからか白い玉が飛んでいくのが見えた。

飛んでいったかと思うと、突然光の膜のようなものが空中に展開される。


(あんなんで防げんのか・・・・?)


その疑問は敵砲弾がバリアに触れてからすぐ無くなった。


「バリア着弾確認!問題なく対処できています!」

『砲弾消失後、俺を先頭に敵戦艦へと突撃する!!皆、それぞれついてこい!!』


バリアからこちらまで一切進んでくることなく、気がつけば敵の砲弾は無くなっていた。


(・・・ど・・どーゆうことだ・・・・・・)


その後、各隊員がそれぞれ自分のオリジンを使用し、敵戦艦へと向かっていく姿が見える。


(・・・・・・・・・・・・・・・・)


よくわからず、思考が停止する。


「ま、そうよね。そうなるわよね。私もわからなかったもの、初めは。

あとは何かあった時のために準備するだけ。

あれほど勇敢な人たちはいないから今のうちに焼き付けときなさいよ。」


話半分でほとんど聞いていなかった。

自分も覚醒者?みたいなことを言われていたが、実感が全くない。

自分にながあり、何を持っているのか。

とりあえず、目の前の戦いを何も言わずに目に焼き付けようと思った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(敵戦艦内)


「ギギ様!!!ブルーを使用した最高火力、封じられました!!!」

「なんだとおおおおおおお!!!!ありえん!!ありえんぞおおおお!!!」

「敵勢力、こちらへ向かってきます!!数は1・2・・・6体です!!!」

「くそお!あいつら舐めやがって!!!大人しくやられていればいいものを!!

皆のもの!!!これより、敵の排除を命ず!!!

我ら全員でこの星を焼き尽くせえええ!!!!!!」

「「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」」」」


艦内の他戦士たちははギギの命令通りに行動に移す。

戦艦内に準備している移動用ボートを各戦士一人づつ持ち、戦艦の外へと出る。

手には槍のようなものを携え、ギギを先頭に後ろ横6人5列、合計31体もの侵略者が合図を待つ。

ボスのギギは四肢に腕輪を付け、鋼の鎧、先に青く丸い玉がついた銀の棒をもち、精神統一をしている。


「これより!!!!敵の殲滅ののち、青い惑星を焼き尽くす!!!!

2度と我に逆らえぬよう蹂躙せよ!!!!!」

「「「「「「「「蹂躙!!!!蹂躙!!!!!!蹂躙だあああああああ!!!!!」」」」」」」

「突撃いいいいいいいいいい!!!!!!!!!」

「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」」」」」」」」


3番隊へ行動を開始する。

自分たちの勝利を確信したかのように・・・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(3番隊サイド)


敵戦艦200m先まで到着した頃。


「出てきたぞ!あれが奴らの全勢力か!」

「あんなのねーちゃんにかかれば一発だぜ!!!!」

「油断するんじゃないヤマト!はじめから全力でいけ!」

「こんなのねーちゃんに言われちゃったら爆発しそうだ!!!!フルスロットルで行くぞ!!」


副隊長、ヤマトが相変わらず凄まじいことになっている・・・。

そこで緩んだ場を締めるように隊長が口をひらく。


「それでは各隊員、私は敵親玉を相手にする。山口副隊長は敵戦艦の制圧、ヤマト隊員も同じく敵戦艦へ。

サラ隊員とミオ隊員は周りの奴らを撃退、コウタ隊員はいつも通り皆のサポートを頼む。」

「「「「「はい!!」」」」」

「それでは、各員行動開始!!!」


合図とともに、役割を全うするよう行動する。


隊長はまっすぐ敵親玉へ近づき、対峙する。


「テメエが親玉か。悪いが早めにケリをつけさせてもらう。」

「我々の努力を無駄にしやがってええええ!!!殺す!!!!」


隊長はその後、何も言わず相手を睨み、足に力をいれる。


『スイッチ、オン』


唱えた瞬間、その場から隊長の姿は消え、気づけば敵親玉は戦艦へ激突していた。


周りにいた敵戦士はその場で動くことがきず、結果を眺めることしかできなかった。


「ミオちゃん!行きますよ!!」

「ん!任せて・・!」


合図とともに、サラは背後に控えさせていた黒い箱が一人でに動き出す。

中から銃器や剣など武器が選べるように出てくる。

中から武器が一人でにサラの真横に飛んでくる。

今回選ばれたのは2丁の銃。

空中を飛び回りながら敵へと攻撃を開始。


銃から放たれたのは鉛玉ではなく、空気砲。

凄まじいスピードで放たれるそれは、避けることもできず敵へと命中する。


「よし!どんどん行きますよ!!」


2丁の銃から砲撃が開始され、なすすべなく敵が散っていく。


「・・私も負けない・・・」


背中の羽を1枚抜き取り、瞬時に槍へと変える。

その後、敵へと投擲。

敵戦士へ到達する前に・・・


『塗り代われ』


槍が多色に塗りつぶされ、木の枝になったかと思うと、そこから木の枝が成長しながら伸びていき、

敵戦力を20人ほど捕まえる。


「・・終わり・・・かな?」

「いえーい!これぞ私たちですね!」

「ん・・頑張った・・・・ぶい」


敵戦士、30名無力化成功。


「ヤマト!!私は右の扉から攻め入る!ついてこい!!」

「りょーかい!任せて!」

「ここからは火力重視で行くよ!『赤!』」

「俺も行くぜ!!『赤!』」


唱えると二人の目が青から赤に変わる。

ドアに到達すると副隊長がドアの壁を握りしめる。

ミシッと音をたて、掴んだ部分が歪む。


「よいしょお!!」


ドアがこじ開けられる。


「さすが姉ちゃん!」

「早く行くよヤマト!!」

「はい!!」


戦艦内の通路に入る。

中で戦艦を操作しているやつを探しに通路を進む。

少人数で来たのか、出来が全くいない。

やはりほとんどは外に出てきたのかと考える。


(戦略も何もないじゃないか・・・ほんとにこいつら地球を滅ぼすつもりだったのか・・・?)


少し進むとコックピットのような場所への扉へ到着する。

副隊長がこじ開けると、中には1体の侵略者が。


「うわぁ!!くそッ!!ここまでだ!!なんだよ、なんなんだよ!!!」

「おい貴様!なぜ地球を襲う!」

「やりたくてやったわけじゃねえよ!!俺だって・・・・」

「なんだ!答えろ!!」


敵にあまりにも戦意がなかったのか、質問を投げかける。


「俺は非戦闘員なんだ!見逃してくれ!頼むよ!

仕方なかったんだ!俺らだってやりたくてやってるんじゃないんだ!」

「貴様には話を聞く必要がありそうだ。ヤマト拘束する。詳しくは基地で聞こう。」

「わかったよ。」


そう言ってヤマトが戦闘服ポケットより輪っかを出そうとした時。


「・・・引っかかったな!くらえ!!!!」


何もしないと思っていた奴が腰から銃のようなものを抜き、ヤマトに向かって引き金を引く。

引き金を引くと、レーザーが放射され、ヤマトの腹を穿つ。


「ぐっっっ!!!!」

「きっっっっさまああああああ!!!!!!!!」


副隊長が叫んだ瞬間、赤く光っていた目から赤い稲妻が迸り、敵を容赦なく吹き飛ばす。

衝撃で敵戦艦に亀裂が入り、崩壊し始める。


「ヤマト!!!!!しっかりしろ!!すぐ脱出する!捕まれ!!」

「ねーちゃんごめん・・・・・しくじった・・・・」


「くそ!!『青!』」


全力でオリジンを発動させる。

今度は目から青い稲妻が目から迸り、瞬く間に脱出に成功する。


「ヤマト!緑は使えるか!?」

「・・・任せてよ・・・『緑』」


唱えると目が緑色に変わり、傷を負った部分が緑色に包まれる。

徐々にだが顔色が良くなってくる。


「どうした!大丈夫か!」

「すいません隊長。少々油断しました。」

「無事だな、よかった・・・・副隊長、寄り添ってやれ。君が側にいれば100人力だ。」

「よかったヤマト!心配した・・・・っと!いかん!訓練が足らん!!帰ったら弱った考えを鍛え直してやる!!」

「うん。ありがとう姉ちゃん・・」


一瞬弱い顔を見せた副隊長ことカズミは自分で気づき、顔を赤めて恥ずかしそうに叫ぶ。

ヤマトはそんなカズミを尊敬の眼差しで見つめる。


「敵戦力、制圧完了!これより帰還する!捕まえたボス含む敵は収容所へ!その後ワープにて2度と戻って来れないよう追放とする!」

『防衛お疲れ様です!それではみなさん帰還してください!』


その後、3番隊全員が戦闘服についているボタンを押し、体が基地へと自動的に引っ張られる。

これにてシュウが初めて目にした1回目の防衛戦が無事終了した。


「えっと・・・・・」

『僕何もしてないんだけど・・・』

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