歩きながら
後ろをついていくこと数分。
この施設、やけに広い通路を右に曲がったり左に曲がったり、エレベーターに乗って移動したり、もっと近くでなかったのかと心の中で思いながらついていった。
「あ、実はもっと早く行ける方法もあったんだが一応施設全体をさらっと回っている。
周り見とけよ。一応かなり重要な施設がこの基地にはあるからな。」
そう言われるまでどうすればあの隊長を倒せるか脳内シュミレーションをしていたが、切り替えることにした。
(ってかそんなことも教えていいのかよ・・・)
見るからに重要そうな施設や部屋だらけだ。
周りを見てみるとガラス窓から部屋の中が見えたりする。
見ていても何をしているか全くわからなかったが、かなりの人が働いているようだ。
機材の調整をしている部屋。
先ほどの隊長がいたような部屋より狭いが、オペレータールームのような部屋。
物置の倉庫。
スポーツができそうな広いな部屋。
ジム部屋。
休憩室。
食堂。
などなど、ぱっと見いろんな部屋があった。
通っている高校よりかなり広いんじゃないかと思えるくらい広い。
各部屋を通り過ぎるたびに説明してくれるのかと思いきや、全く何も教えてくれない。
「教えるのは教えるが、正式にこちらの仲間になると決まってから教える。
全て重要機密事項だ。今君がいる場所、我々、この前の出来事全て。」
「そんな重要なこと俺に教えていいのかよ・・・いいのでしょうか?」
少し悪寒がしたので正直に治すことにした。
すると、向け満面の笑みで顔をこちらに向ける。
「よろしい。ある程度ざっくり説明した上で君が我々と一緒に守ってくれるというのであれば全てを教えよう。」
そう言って前を向き直す。
「ついたぞ。ここだ。」
何も変哲のないただの扉。
近づくと自動ドアのように開き、中にはいる。
中には机、椅子があるが、一番目についたのは真ん中の台。
円柱の台が腰のライン程までの高さで、その上にホログラムの丸い何かが浮いている。
「よし、とりあえず席に座ってくれ。少し準備をする。」
そういうと隊長はホログラムの丸い玉に触れる。
すると丸い玉の上に画面が出てくる。
少し操作をした後・・・
「それでは、我々についてまず説明をする。」
真剣な眼差しで俺の方を見てくる。
「今もこの基地の場所について驚いているだろうが、今いるのは日本より上空100kmにある防衛基地。空と宇宙との境界線で”カーマン・ライン”という宇宙の入り口に位置している。
正式名称を世界防衛基地NO.5「アマテラス」。宇宙からの侵略者より地球を守るための防衛基地だ。そして我々が宇宙人より地上の生物を守る侵略者防衛隊という。
君は実際に見たと思うが、あのような地球外生命体から地球を守っている。」
そういうと丸い玉に触れた時、部屋全体が暗くなる。
真っ暗になり、周りを見渡し、困惑していると目の前にこの前目の前に現れた敵が出てくる。
「こういう奴が地球に攻めてくる。
理由はそれぞれ違うが大体が資源や環境がいいらしい。
地球は他の惑星からするとせめてでも奪いたい星なんだそうだ。」
「へ〜環境いいのか他の星に比べて」
「そうだ。何度も頻繁にこちらへ干渉してくることはないが、最近頻度が増えている。
以前はそうでもなかったが、相手もこちらのことを何回かにわたって研究しているようだ。」
そういうと部屋は元に戻る。
「改めて、私の名前は金銅 元。アマテラス防衛基地、第3番隊隊長を勤めているお偉いさんだ!
君が我々と共に戦ってくれるようであれば私の元で今後行動することになるだろう。よろしく頼む」
「ずっと思ってたが、なんで俺なんだ?あんなことの目の前にたまたまいたからか?」
「それもあるが、あの時君のオリジンが覚醒していると感じてね。
ちょうど君に触れた時に、君の周りにモヤモヤがあって少し暖かく感じたんだ。
覚醒者は初めに訳も分からず能力が突然出てくるからな。
初めに頭の中にイメージが舞い込んでくるはずだ。感じなかったか?」
あの時の記憶を思い返す。
確かに意識を失いそうになったら少しマシになり、嫌な記憶が蘇ってきた。
その後、自分の中から何かが問いかけてくるような感覚があったはずだ。
あれはなんだったんだ。
(あの事か?なんかよく分かんねえが話しかけてきた奴がいた気がする。)
「なんかあったような気がしなくもねえ」
「まあその感覚だな。私も初めは頭の中にイメージが湧くだけだった。
その数日後に防衛隊の佐藤さんから勧誘を受けた。
あとで紹介するが覚醒者の発言を感知できる奴がいる。
見ても驚くなよ。かなりいいやつだ。」
そういう隊長は笑顔だった。
不思議と場が和むような感じがした。
「君のオリジンだが、おそらく体から溢れるオーラのようなものだろうな・・・
そういえばオリジンについても説明しよう。
イメージが湧くと説明したが、これは長年の覚醒者の条件から大体目星がついている・・
大きな要因が、瀕死の重態になることだ・・。」




