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月蝕孤児院〜最初で最後の絶望〜 9話

9話ですもう1章も終わりに近づいていますね

宗吉は実験体α、β、γを倒したが久我に本部のボスを俺たちで倒そうという提案を受け、本部に行ったのだが、衝撃的な結末が待っている……

宗吉:早速本部に移動しましょう。

久我:本部はな孤児院にあるんだよ。

宗吉:そうなんですか!?なかなか無くないですか?

久我:あぁ政府に隠蔽するには、このくらいじゃまだ甘いほうだ。

〜数分後〜

宗吉:到着しました、奏斗、斗希ちゃん、久我さん、神崎さん、そして黒霧と人面犬。この戦い終わらせよう!

全員:全力を出し切ろう!

奏斗:すげぇ不気味だな……

久我:あぁこの孤児院も独自な文化があるらしいぞ。詳しくは知らねぇがよ。

宗吉:なぁ、あれって……霧?

久我:そう見てぇだな。見るからに敵対する奴らだぞ。突っ込むか?宗吉

宗吉:そうしましょう!

全員は複数の霧を対峙し、この時から既に疲れ果てていた。

幹部:あら、自ら、死にに来たんですか?二之宮宗吉君

宗吉:誰だお前

幹部:霧抹殺協会組織幹部にあたるものです

宗吉:お前も敵対するのか?

幹部:当たり前です

宗吉:そうか残念だ

宗吉は不意打ちをしかけた。だが幹部にはかわされた

宗吉:避ける……だと?

幹部:遅いですよ、ちゃんと鍛えなきゃッ

宗吉:グゥワァッ

逆に不意打ちをされた

久我と神崎はマグナムを取り出し、発砲した

幹部:グゥ

ーーーぐわぁっ(吐血)

宗吉:これで思い知ったか?俺らは何がなんでも、このドグサレた組織をぶっ潰してやる!

幹部:グウウッ……勝手にしていろ……

宗吉たちはさらに奥へと進む。だがそこに待ち受けているのは……

斗希:ねぇ宗吉君あれもう1人宗吉君居ない?

宗吉:え?どこに?

斗希:ほら、あの奥

宗吉:本……当だ……

宗吉?:待ちくたびれたぞ……二之宮宗吉

宗吉:お前誰だ!

宗吉?:私は完成している!、貴様は欠陥だ。この世に必要はない!

宗吉:欠陥だからなんだ!人間は欠陥でも選択する権利はある!

宗吉?:フン、くだらない、貴様の最適解が私だ、人間性などない!必要がないからな!

宗吉?:何をしてる早く掛かってこいよ

宗吉:お望み通りにしてやるよ!

宗吉は一方的に攻撃するが、全てかわされてしまう。

宗吉:なんだよこいつッ、バケモンじゃねぇか!

宗吉?:それは俺らも同じだろう?

そう言って宗吉?の姿が崩れ、黒霧が骨格のように露出。

腕には刃、背中には霧の翼、顔は、半分崩壊している。

宗吉?:私の名は完全体Xだ

宗吉:変身しようが、俺の動きしか知らねぇだろ?

宗介は父との戦いで覚えた、ステップの踏み方、不意打ちの仕方を使う。

X:なんだその動き……!?私はそんなもの記憶してないぞ!?

宗吉:なんだよ、ボスを名乗る割には弱いじゃねぇか

X:と言うとでも?

宗吉の動きは完全に読まれていた。

X:お前が記憶してるものは全部頭に入ってるんだよこれからの記憶もな!

宗吉:行くぞみんな! 久我さん、神崎さん!と奏斗はXにマグナムを撃ちまくってくれ!斗希ちゃんは負傷者の回復を頼みたい!

全員:了解!

宗吉はギルバーの霧になる

ギルバー:一気に決着つけるぞ!

X:面白い!やれるものならやってみろ!

互いの威圧がぶつかり合って孤児院は完全に崩壊する。

外はもうすっかり夜になって月は満月で変わりがなかった

X:完全になれば守るものなんてないぞ宗吉!

宗吉:守りたいって思えるのが人間なんだよ!

X:また、不完全で答えがないことを言い出す!これだから人間は不完全なんだ!

宗吉はボロボロになりながらも立ち上がる。

宗吉:そうさ!人間は不完全だ!だけどな、それが美しいんだよ!完成してるお前には分からない!選べる未来の重さも、不幸を超えた先の幸せもな!

その時Xの黒霧は一瞬揺らいだ

X:結局綺麗事なんだよ!俺はずっと騙されてきた!お前も騙すんだろ!

実はXは元孤児院で育てられ友達、教師に裏切られる、その後霧によって完全体になる。

風の勢いが強くなってくる。

雨が唐突に降り始めた。これはXの過去の涙を暗示しているのだろうか……

宗吉:騙されたんじゃない…信じてたんだろ? 裏切られたってことは本気で信じてたんだ。

Xの霧は解ける

だけど宗吉の姿ではなく昔見た覚えがある姿だった……

X:信じた結果がこれだ!

宗吉:それでも信じたいと思えるなら、まだ終わってない

宗吉のギルバーの霧も解ける

Xと宗吉は素の拳で殴りあった

奏斗、斗希、久我、神崎は泣いていた…

殴り合う拳は互いに顔へ

ここでXの体が黒霧によって、崩れ始める。

X:ありがとう、宗吉、俺はお前に救われた

宗吉:やめろ!!まだ逝くな!!!

そして、Xは消える寸前に伝える。

X:俺の名は、宗磨だ。二之宮宗磨。お前の兄だ……

宗吉:兄ちゃん!クソ!クソ!やめてくれぇぇぇー!

宗磨:(不完全悪くないな…)

宗吉は思わず涙がこぼれる。

奏斗:おい……泣いてんじゃねぇよ(泣)

宗吉:お前も泣いてるだろ…

斗希:お兄さん……

久我:いい家族だな……

神崎:クソッこっちまで泣けてくるじゃねぇか……

宗吉:みんなここまでついてきてくれて本当にありがとう。感謝しても足りないくらいだ。

〜数日後〜

再建途中の孤児院

子供たちが屋根の上を見上げる

そして宗吉は空を見上げる

月は静か。

宗吉:兄さん……

また涙を流す 。

子供たちは深くは聞かない。でも分かってる。

それから宗磨のことや孤児院についてはニュースで一切放送しない。

でも。

孤児院に1本木が植えられる。

名前は刻まれない。

それでもみんなが知る。

「あの人の木だ」

翌日夕方になり

孤児院の庭

子供たちの笑い声。

斗希が隣で笑っている。

奏斗もいる。

宗吉は空を見上げる。月はまだ薄い。

宗吉:「兄ちゃん、俺幸せだよ。先の分からない未来は不安だけど、ワクワクできるんだ。」

      月蝕孤児院〜最初で最後の絶望〜

          〜終〜

最後まで読んでいただきありがとうございます

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