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「うさちゃんカチューシャと、にゃんにゃんカチューシャも用意している。お色直しできるからね」


 ……え。


「もちろん、しっぽも付いてるよ」


 祝勝会、出たくなくなってきた。


「にゃんにゃんカチューシャを付けたら、語尾に『にゃん』を付けるんだよ」

「嫌です」

「却下です」


 却下されたァァー!

 俺に選択の余地がない。


「これは私からの君への感謝の気持ちだ。受け取らないとは言わせないよ」

「うううっ」


 感謝という名の言葉で擬装した横暴だ。


「ヒイロ。君にはね、感謝してもしきれないんだよ。何か褒美をと思っている。ほしいものはあるかい?」

「そんなっ、マルスさんの事を調べて下さっただけで十分です」


 マルスさんが生きている。それだけで朗報だ。俺一人の力では安否すら分からなかったのだから。


 これからは俺が探そうと思う。

 マルスさんが何をしているのか?どうして会えないのか。

 会って話そう。会いに行こう。

 マルスさんを探す旅に出よう。


 勇者として世界に希望をもたらした……と王さ……お兄様は言ってくれたけど。


「俺、もうお兄様にご褒美頂いていますよ」


 お兄様がマルスさんの事、俺に希望をくれたんだ。



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