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「……ヒイロ様?」
「あ、いえ。俺の勘違いでした」
信じよう。執事さんを。
「しかし。勇者様にこのような性器の形くっきりな破廉恥おパンツをはかせたとあらば、由々しき事態です」
「キャ」
「プーメランおパンツは、サイズに自信のあるデカマラカリ高攻め男子がはく物であって、可愛いサイズの勇者様がおはきになる物ではありません!」
「〜〜♠」
地味に傷つくからやめて。
「全く。モンキーバナナ勇者様に、こんな物をはかせるなんて、どこのどいつでしょう。悪趣味です。配慮のカケラもない」
「ゼフィルさん!」
「はい、なんでしょう?」
「……配慮……して下さい」
「申し訳ございません。一生童貞の勇者様にサイズは関係ありませんね。雄としての使い道ありませんから」
「〜〜♠♠♠」
「?」
「俺が間違ってました」
配慮を求める相手ではなかった。
「分かって頂けて何よりです」
「……」
「おパンツの謎も解けましたので」
「いや、全然解けてないんですけど」
「いえいえ。ヒイロ様自ら破廉恥ブーメラン勝負おパンツをお選びになったという事ではない事実が分かりましたので、十分です。ヒイロ様Jrは勝負するに値ません」
「♠」




