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 パンツ一丁

 略してパンイチ


(俺、おズボンはいてない)

 辛うじて、おパンツが下半身、雄の象徴である大事な場所を守っている。


 辛うじて……


(なんで?)


 俺のおパンツ、小さいの?


 念のために言うが、中身が育った訳ではない。

 卑猥な事は考えていないし、思春期以上の速さでミスター象徴が成長するなんて夢物語は現実に存在しない。

 第二次性徴は既に終わっているのだ。


(うぅぅ〜)

 第二次性徴カムバック!


 それはさておき、だ。



「ピッチピチ!!」


 どうしてこんなにピッチピチなんだ??

 こんなセクシーおパンツ持ってない。

 なのに、はいている。

 このおパンツ、誰のだ?


「素敵な勝負おパンツですね」

「ゼフィルさん、変なのはかせないで下さい」

「は?最初からはいておられましたが?」

「エエェエエーッ☆」


 俺のおパンツどこ行った?

 ほんとうのおパンツ。


「……ボクサーパンツ、知りませんか?」

「白ブリーフ?」


 何をどうしたら聞き間違えるか。


「ボクサー」

「ふんどし」

「いいです」


 何をはかせたがってるんだ、この人は?

 つか、異世界にもふんどしあるんだ。


「セクシーおパンツは濡れ衣です!何者かにはかせられたんです。たぶん、魔法か何かで」


 八ッ


(執事さん!)

 確か魔法が得意だった。

 宮廷魔導師も使えない空飛ぶ魔法《エーデル・フリューゲル》を、詠唱破棄で使ってたり……


「ヒイロ様?心当たりがおありで?」

「実は……」


 ブンブンブン

 だめだ、人を疑っては。幾ら執事さんでも、そこまで変態ではあるまい。








 …………………………たぶん。



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