第一章:絶望のルアーフィッシング(※ただし餌は俺)
オリジナルの映画の映像と脚本から、AIの力を借りて小説を作っています。
映像と脚本にはAIを使ってはいません。
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もしも僕の彼女が妖怪ハンターだったら。。。(仮)
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冷たい風が吹き抜ける、不気味な夜の荒野 。 街の喧騒から遠く離れた何もない場所に、一台のワゴン車がひっそりと止まっていた 。
その車の後ろにすわって、身をすくめている若者――稲田大和は、どこにでもいるごく普通の大学3年生だ 。 しかし、彼が今置かれている状況は「普通」と少し違っていた。
「いよっと!」
思わず情けない声が漏れる。大和の手にはなぜか釣り竿が握られていた 。 周りを見渡しても海も川もない。ここは完全に「陸」である。そして極めつけは、釣り針の先に取り付けられた餌だ。 それは魚が好むような可愛らしい疑似餌などではなく、ズッシリと重い生々しい「鳥の足の肉」だった 。
(なんで俺、夜の荒野で肉なんかぶら下げてんだ……?)
頭の中に「?」マークを大量に浮かべながらも、大和は言われるがまま、その肉の塊をルアーのように遠くの地面へと放り投げた 。 ボテッ、と鈍い音を立てて肉が土の上に落ちる。そして、鳥の足を自分の方へ巻き上げて,近くまで来たらまた、遠くへ放り投げる。もう一度巻き上げて,遠くへ投げる。
その時だった。
ズズズ……ッ!
「え?」
大和の目の前で、肉が落ちた先の地面の土が、ボコボコと不自然に盛り上がり始めたのだ 。 モグラ? いや、そんな可愛らしいサイズ感ではない。地盤沈下でも起きているのかと思うほどの激しい揺れだ。
次の瞬間、盛り上がった土を勢いよく突き破り、この世の物とは思えない生物が飛び出してきた 。
「ギシャァァァッ!!」
土煙の中から現れたのは、無数の足を禍々しく蠢かせる巨大な『ムカデ』だった ! 地面から飛び出したオオムカデは、大和が投げた肉の塊へと一直線に向かい、獰猛にガブリとかぶりつく 。
「うわあああっ!?」
夜の荒野に、哀れな男子大学生の悲鳴がこだまする。 ごく普通のキャンパスライフを送っていたはずの稲田大和の日常が、理不尽かつ危険な怪異の世界へと引きずり込まれた、まさに記念すべき(そして最悪な)第一歩であった。
糸の先では水の中の魚のように、3メートルはあろうかと思われるオオムカデが地面にもぐったり顔を出したりと暴れ回っている。
ギュルルルルッ! 大和の手元で釣り竿が限界までしなり、彼は必死に足を踏ん張って耐えていた。 その背後、ワゴン車の運転席では、謎の女が何かのスイッチの蓋をパカッと開け、迷いなくポチッとボタンを押した。
ドガァァァァンッ!!
なんと、釣り糸の先のオオムカデが突然大爆発を起こしたのだ。
「うわっ!」
爆風と共に、ドロドロとした何かの破片が大和の顔面にベチャッと降りかかった。
「つく、臭い……」
顔についた謎のドロドロを慌てて拭い落としながら、大和は運転席に向かって恨みがましく叫んだ。
「デートで釣りなんかおかしいと思ったんだよ! なんで俺が、こんなことしないといけないの!」
暗がりで顔はよく見えないが、運転席に座る美しい女――謝花雛は、ニコリと可憐な笑みを浮かべて言い放つ。
「いいから、早く次の餌付けて」
(鬼か、この女は!)
心の中でツッコミを入れつつ、大和は言われるがまま再び肉の塊を準備する。ご丁寧に、餌の中には爆薬らしきものが詰め込まれていた。 それを再び車の後ろから遠くへ放り投げ、ルアーのように巻き上げる大和。地面を引きずられる肉は、まるで生き物のように動いている。
ズズッ、ズズッ、と土の盛り上がりが肉の方へ近づいてきて、またしても大ムカデが飛び出して餌に噛み付く。 すかさず雛がスイッチを押し、大ムカデの頭が爆発する。
またしても降り注ぐムカデの肉片……しかし、大和も学習していた。バッと傘をさして肉の雨をスマートにガードし、傘の陰から雛に向かってドヤ顔でニコリと笑いかけてみせる。
そんな地道な(?)大ムカデ退治を繰り返していた、その時だった。
ズゴゴゴゴゴゴ……ッ!!
突然、地面がこれまでにない規模で大きく揺れ始めた。ワゴン車までグラグラと揺れるほどの激震だ。
「わ、わ、わ。なんか、すごく悪い予感しかしないんだけど」
驚いてあたりを見回す大和に対し、運転席の雛は相変わらずニコリと微笑んでいる。 大和が女に向かってそう言った次の瞬間、地面を割って出現したのは――何十メートルもありそうな、規格外の巨大な大ムカデだった。 妖怪『ダイオウムカデ』の登場である。
「うっそだろ!?」
巨大ムカデが大和の持った釣竿の先の肉に獰猛に食らいつく。雛がすかさずスイッチの蓋を開ける。
「しまった!」
規格外の怪力に負け、ブチッと釣り糸が呆気なく切れてしまった。 雛がスイッチを押すも……巨大ムカデの顔は爆発しない。 切れた糸を呆然と見つめる大和。 すると、雛は車のギアにガチャンと手を掛けた。
「それじゃ、頑張ってね」
キュルルルッ、ブォォォォン!! ワゴン車が急発進する。
「うわっ!」
大和は車の後ろから転げ落ちる。……と思ったのも束の間、なんと大和の体はロープでワゴン車にしっかりと繋がれていたのだ。
「うわー!」
猛スピードで走り出した車に引っ張られ、大和は強制的に夜の荒野を猛ダッシュさせられる羽目になる。 その後ろからは、怒り狂った大ムカデが猛烈な勢いで大和と車を追ってくる。
「俺は、釣り餌か……!」
必死に足を動かして走りながら絶望する大和をよそに、前を走る車の窓からは、雛が嬉々として何かをポイポイと投げ落としている。 走る大和の顔の横を通り過ぎ、地面に転がったそれは――無慈悲にも爆弾だった。
ドガァァン!!
逃げる車、引っ張られて走る大和、さらにそれを追う巨大ムカデ。そのすぐ近くで、雛の投げた爆弾が次々とド派手に爆発していく。
「なんでだよぉぉ! たすけてくれー!!」
夜の荒野に、涙目になった大和の悲痛な叫び声と、容赦のない爆発音がこだまするのだった。
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