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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
〜束ねる花見〜
21/21

Peace4-5

かすむ「紹介するね。お付き合いさせてもらってる花城ほまれさん。」

ほまれ「こんにちは…じゃなくてこんばんは?花城ほまれです。」

みれい「ほま、ほまれ…?き、今日は用事があるって出かけたはずじゃ…!?」

ほまれ「その用事がこれだけど?」

みれいはゆらの両手を強く握りしめる。

みれい「ゆら、かすむ先輩を強奪しましょう。あんなのがゆらの憧れたかすむ先輩の恋人だなんて許せません。」

ゆら「え!?」

ふらん「花城って言ってたけど、もしかしてみれいの親戚?」

みれい「親戚も何も…みれいのきょうだい…です、一応。」

ふらん「も、もしかしてそんなにきょうだい仲良くない?」

ふらんはなんとか場を丸く収めようとしていた。

るか「えっと…遅れましたが、いつもかすむがお世話になっております…。」

ほまれ「いえいえ、こちらこそお世話になっております。」

かすむ「2人ともやめてよー!」

みれい「そうですよ!みれいは断固反対です!かすむ先輩!何でほまれが好きなんですか!?」

かすむ「えー!それ今聞く!?」

ゆら(かすむ先輩が困っていますが、ぼくも本当はずっと聞いてみたかったです…!)

皆の顔が興味津々と言っているのをかすむは感じ取り、説明を試みる。

かすむ「うーん…やっぱり、なんでって聞かれても分からないかも。感覚かな!」

みれい「か、感覚…ですか?」

ほまれ「自分もそんな感じ。好きって感情は、本当にいつの間にかだから。」

かすむが赤面しているところに、みれいが咳払いをする。

みれい「そ、それならみれいも挨拶しなくては…!で、ですが複雑です…。」

みれいはゆらの方見る。

ゆら「みれい、大丈夫ですよ。ぼくはもう区切りがついています。それにかすむ先輩には、幸せになってほしいですから!」

みれい「そ、そうなのですか?ゆらがそう言うのなら…」

みれいはほまれの方に歩いていき、

みれい「ほまれ、かすむ先輩を悲しませたら許さないからね。」

ほまれ「いきなり何…。」

みれい「かすむ先輩!いつもゆらから話は聞いています。いきなり質門してしまってすみませんでした。まさか、ちゃんとお話ができる日にこんなに複雑な出来事が起こるとは思ってませんでしたが…、ほまれが、いつもお世話になっております。」

かすむ「こちらこそ、ほまれさんにはいつもお世話になっております。」

るか「みれい…さん、これからかすむがお世話に…」

かすむ「もー!今日はゆら達もいるんだから、堅苦しいのはなし!早くお祭り行こ!」


駅から屋台へと歩き始める。

ゆら「そう言えば、ふらんは他に誰か誘うって言ってませんでしたっけ?」

ふらん「他にも2人誘ったんだけど、『サーバーが落ちそうな人口密度だから行けない』って!本当に引きこもりだよね〜。」

ゆら(何か、心当たりのある理由の人達ですね、夢の中でしか会ったことないですけど。)

かすむ「面白い人達だね(笑)」

るか「あの2人いつもあんな感じだから。」

ゆら「…あの2人?もしかしてふらんとるかって知り合いだったんですか!?」

ふらん「うん!4人で偶にゲームしてる、ゲーム仲間なんだ〜!」

みれい「この前誘ってくれた話ですね!」

ゆら「この前ですか?」

ふらん「あ、ゆらには聞こえてなかったんだよね⋯。前、とある場所(夢の中)⋯でゆらの事も誘ったんだ。その後もメールでるか達と会う日送ったんだけど、ゆらには見えなかったみたいで…。」

ゆら「もしかして、あの時のメールでしょうか?」

ゆらは屋台で並んでいる間に、ふらんとのメールでのやり取りの履歴を遡る。


ふらん「〇月✕日にるか達と会う約束してるんだけど、どう?読めた!?」


ゆら「今まで読めなかった部分が読めるようになってます!」

ふらん「本当に!?やっぱり呪い?が影響してたのかな?でも良かったね!」

ゆら「はい!」

先に並んでいたかすむが、いつの間にかすれ違った犬を撫でていた。

かすむ「それにしても、犬連れてきてる人も沢山いるね〜!可愛い〜!」

ゆら「本当ですね!ぼくもみれいみたいに猫が家にいたら、一緒にお祭りとか行きたかったです〜(今はフィフィがいてくれてますけど)。」

みれい「猫は家につきますし、ストレスになっちゃうから行けないですよ。それに、うちの大切な猫がそこらの下賎な連中の視界に入ってほしくないですし!」

ゆら「わあ流石の溺愛っぷりです。」

その後、るかは全屋台のご飯(2周目)を食べ尽くし、みれいやふらんは射的で競い合ったり、かすむやほまれはおみくじを引いたり、それぞれ夏祭りを楽しんでいた。


花火の時間が近づき、屋台周辺は混雑していた。

かすむ「みんな、はぐれないようにね!」

ほまれ「かすむは方向音痴だし、はぐれたら連絡ついても大変だから、あまり離れないでね。」

かすむ「き、気をつけます…。」

みれい「ほまれ、イチャイチャするのは他所でしてください!」

ふらん「方向音痴といえば、ゆらも心配だから離れないでね!」

ゆら「は、はい…。ですがこの人混みは、一瞬で皆のことを見失いそうです…。」

その時、ゆらの視界の隅には、座り込んで半泣きの子どもがいた。

ゆら「あ、あの…あそこに泣いている子どもが…!」

そうゆらが振り返るも、皆の姿はなかった。

ゆら「えー!?もうはぐれちゃいました!?どうしましょう…。でもまずは、あの子が優先です!」

そう言って、ゆらはみれいとふらんに連絡をし、座り込んでいる子どもに話しかけに行く。

ふらん「どうしようー!言った傍からゆらとはぐれちゃった!」

かすむ「ゆらも方向音痴なんだよね?迷子になってないといいけど…。」

るか「この人の多さだと、誰でも迷子になりそう。」

みれい「ゆらから連絡が来てます!『迷子らしき子どもを見つけて、心配で見ていたら皆とはぐれちゃいました。まずはこの子を助けるので、皆さんは気にせず、花火の場所取りをしてください。迷惑をかけてしまってすみません。』って、ゆらが心配で場所取りどころじゃないです!」

ほまれ「でも、全員で無闇に探したらそれこそ皆迷子っていう混沌な状態になり兼ねないから、集まる場所だけでも決めておこう。」

かすむ「ゆらのことすぐに見つけられそうなのはみれいとふらんだし、2人で行動して探しに行って!その間に3人で場所取りしてるから。」

みれい/ふらん「はい!」

るか「え、るかも行きたいんだけど。」

かすむ「え!?るか、そんなにゆらと仲良くなれたの!?凄い!」

るか「というより、迷子の子どもが心配。」

ほまれ「そっちなんだ…。」

みれい「でも、3人で行動って、結構はぐれやすくないですか?だからと言って奇数なので、2人ずつで探すこともできないですし…。」

るか「るかは1人で大丈夫。食べ物がある屋台なら、ある程度場所覚えてるし、何かあったら連絡するから。」

ふらん「さ、流石…。好きなものはよく覚えてるものだよね。」

そうして、かすむとほまれは場所取り、みれいとふらん、るかはゆらを探しに行った。

るかが一通り食べ物の屋台を見て回ろうとすると、子どもに食べ物を買ってあげているゆらを見つける。

るか「ゆら!」

ゆら「る、るか!どうしてここに!?」

るか「ゆらがいなくなったから、皆心配してたんだよ。」

ゆら「ごめんなさい…。この子、親とはぐれてしまった上に怪我してて、お腹も空いていたみたいなので、兎に角食べ物を探そうと屋台を歩いていて…。」

るか「取り敢えず、皆にゆらと合流できたって連絡するね。それから、その子の親探そう。」

ゆら「手伝ってくれるんですか!?」

るか「うん、その子がいいなら。」

と、ゆらの後ろに隠れている子どもに声をかける。

るか「こんばんは。るかって言います。その焼きそば、美味しいよね。」

「こ、こんばんは…。これ、ほしいの?」

子どもは焼きそばに視線を向ける。

るか「ううん。るかはもう3回おかわりしたからいい。」

「3回も!?凄い!ゆら、もう1つ買って!」

ゆら「ええ!?ぼくのお金が…。」

るか「親御さんが見つかったら、買ってもらったら?まずは迷子センター行こう。」

ゆら「そ、それが…ここがどこだかさっぱり分からなくて…。」

るか「大丈夫。ご飯の屋台の場所は覚えてるから。飲み物売ってる屋台の近くに、案内所があったはず。」

ゆら「ありがとうございます…。元々はぐれてしまったのはぼくなのに、1人で何もできなくて…。」

るか「何言ってるの。その子、ゆらがいなかったらずっと1人だったじゃん。」

「皆どんどん行っちゃうし、ゆら以外話しかけてくれなくて、寂しかった…。ありがとう、ゆら!」

ゆら「⋯!そう言ってもらえて嬉しいです…!」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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