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そして覇者になる ~織田信長の物語~  作者: ノーネアユミ
第三章 信長上洛編

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9 伊勢を制覇

 キャラ紹介


 信長の部下

 滝川一益・木下藤吉郎・稲葉伊代守・池田勝三郎・丹羽五郎左衛門  


 茶筅丸 信長の息子


 8月の暑さの中、信長は軍を進める。


 まずは以前攻め落とした桑名(くわな)

 城を任せていた滝川一益(たきがわかずます)を回収し伊勢(いせ)湾沿いに南下する。


 伊勢の名城である阿坂(あさか)の城は、先行させた木下藤吉郎が攻め立てていた。

 かなり消耗していたらしく、織田軍本隊の到着を知るとすぐ降参する。


 そこから進軍途中の小さい城はほぼ無視。国司が(こも)大河内(おおこうち)城を目指した。

 山と山の間を川ぞいに進み、8月の28日には現地に到着。


 さっそく地勢を探る。



 伊勢の国司(こくし)北畠(きたばたけ)氏。

 信長は以前、美濃攻めのついでに戦って知っていた。

 そこまで強くないことを。



 城を取り囲むのは織田家臣オールスターズ。


(ワシはただていねいに攻めればよい)



 9月8日、信長は家臣の稲葉伊代守・池田勝三郎(かつさぶろう)・丹羽五郎左(ごろうざ)を呼びつけて命令した。


「今夜、城の西にある裏門から攻めろ」


 夜襲は混乱を生む。一気に攻め落とすチャンスだ。

 だが雨が降り出したのは誤算だった。雨で鉄砲が使えなくなったのだ。

 弓矢だけの攻城戦は多数の戦死者を出してしまった。



 信長はすぐ方針を切りかえる。

 


 翌日の9日、信長は城周辺への攻撃を始めた。

 滝川一益に命じ、防御の甘い御殿を焼き捨てさせる。田の稲も全て刈り捨てさせた。


 収穫目前の稲穂が無残に刈られて行くのは心理的ダメージが大きすぎる。


「降参するからやめてくれ」


 城に籠る敵兵が次々と裏切った。餓死者も出たらしい。



 1か月もたたない内に大将の北畠も城を空け渡す。


 伊勢が全部、信長の手中に落ちた。

 北畠家の家督は信長の次男茶筅丸(ちゃせんまる)に譲られる。

 関所を廃止した信長は、伊勢神宮に参拝し京へ戦勝の報告に向かった。



 永禄十二年も暮れに向かう。

 ピンチもあったが信長にとってそれなりに有意義な1年であった。



 それがまさか、翌年あんなことになるとは‥ この時の信長にはまったく予測できなかった。



 伊勢の国は守護じゃなくて国司が治めているんですね~ 伊勢神宮があるからでしょうか?

 源頼朝が全国に守護を配置した時、国司に権力あった土地は二重支配だったようです。



 そして上洛編はここで最終回!


 次回はやっぱり半年後。

 いつもお待たせして申し訳ございません。

 

 来年の六月にあるイベントで元亀争乱編を発表する予定です!

 詳細が決まったら活動報告欄でお知らせします。

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