間話6 イオリとアフロディア
今日は朝から気分が重い。
なぜならフランス王女アフロディアさんと出かけることになっているからだ。
前日まで全く知らなかったのだが、護衛騎士のシュナイダーと夕方の稽古が終わったと同時に思い出したかのように話しかけてきたのだ。
「王子、明日のアフロディア様とのお出かけはどちらに行かれますか?」
「なんのことだ?」
首をかしげるシュナイダー。
「はて?2日前にアフローディア様の護衛騎士のエリが「アフローディア様が4日後の夕方のスケルージュが空いたので是非イオリ王子と遊びに行きたい」と言われましたので了承し、その日に王子に伝えたではありませんか?」
「聞いていないが……」
全く覚えがない。アフロディアさんと出かけることを聞いていたら無理にでも予定を入れている。
「いいえ、言いました。王子は眠そうに「わかったから」と言ってすぐ寝られましたが」
2日前……そうだ、確かに俺が眠っている時に火急の用事ですと言ってシュナイダーが入室してきたような気がするが、会話まで覚えていない。
「確かに何か伝えられたような気がするが……」
「ですので、明日の夕方はアフロディア様とデートになっておりますので」
「……わかった」
俺はあまり気が進まないが了承した。
アフロディア・エベルージュ・ボナパルト。
フランス王国第1王女。
彼女を娶ることで1国の王にも匹敵すると言われる美貌の持ち主で、そしてフランス1大きい胸と言われている。
俺からすれば学園都市市長兼理事長のネイや秘書のシェリルの方が美しい。
魔人剣のイフリートとシヴァも美しいかったな。
確かに美しい女性とのデートは嬉しい。
だが、アフロディアさんは別だ。
確かに美しいが……
とにかく明日は疲れる1日になるな。
午後の授業が終わりアフロディアさんの馬車で繁華街に向かった。
なんでも今流行りの服屋がありどうしても俺と一緒に行きたいと言われたのだ。
服屋に到着した俺たちはお互いの服を選びあおうと提案された。
この服屋は1階が男性物、2階が女性物と分かれている。
俺は流石に1人で2階に行くのは辛いのでアフロディアさんの護衛騎士エリに同行してもらうことにした。
アフロディアさんにはシュナイダー同行することになった。
俺は無骨ものなのでエリにアドバイスをもらいなんとか1着選んだ。
あとのことをエリに任し俺は1階に降りた。
入口でシュナイダーがオロオロしながら歩き回っていた。
「おい、そんなところで何している」
「王子、アフロディア様からついてくるなと言われまして……」
あの王女は何を考えているんだ。
何かあってからでは遅いのだぞ。
俺は店内に入りアフロディアさんを探した。
「許せません。私を視姦した罪は重いですわよ」
聞き覚えある声の方を向くとアフロディアさんが青年将校に叱責をしている。
また何か気に食わないことがあったんだろう。
あの方は美しい方なのだが上流階級指向の、気位の高い方だからな。
ん……あの軍服はイングランドの者か。
気の毒にあのイングランドの将校も。
仕方ない助けに行くか。
「どうかしましたか、アフロディアさん」
「あ、イオリ様。この無礼な一般人に視姦されました。
アフロディアさんは泣きながら俺に抱きついてきた。
イングランドの将校はただ彼女の美しさに見とれていただけだろうに。
アフロディアさんは美しいそしてかなり胸が大きい。
これで見るなと言われても見てしまうと思う。
俺は胸の大きな女性は興味ないがそれでもアフロディアさんの美しい顔に魅了されてしまう。
「落ち着いてください、この一般人はアフロディアさんの美しさに……貴様は!」
俺たちのやりとりをうんざりした表情で見ていたイングランドの将校はあのキラ・イチジョウだった。
次話は1週間後ぐらいになりそうです。
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