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とある英雄の学園生活  作者: にゃん丸


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第51話 イフリートとネイ

 「「「……」」」」


 第2武術武道館前には人が集まっていた。

 普段は人が集まらない場所なのに。

 そしてあるはずの建物が瓦礫になっていた。

 がれきの中から2人の女性が出てくる。

 イフリートとネイだ。

 2人は周りが見えていないようで、まだ戦おうとしている。

 不安そうに俺を見るシェリルさん。

 どうやら先ほど俺がオロオロしていた意味がわかったようだ。


 「キラ様……」


 「え〜と、とにかく2人を止めないといけませんね」


 イフリートとネイは同時に無詠唱で上級魔術〈炎の光〉を放った。

 炎の光がイフイリートとネイの間でぶつかり合っている。

 俺はぶつかり合っている〈炎の光〉の間に〈吹雪の壁〉を展開した。

 最大級の魔力で展開した〈吹雪の壁〉だが2人の〈炎の光〉の前では数秒で消し飛ばされたが、

 2人は同時に魔術を放った俺をみる。


 「綺羅〜」


 「キラ」


 先程までの雰囲気が一点して柔らかくなり、

 イフリートは俺の方に駆け出し抱きついてきた。

 

 「綺羅、ネイがあたいをいじめるの」


 「何を言ってるんですか、貴方が喧嘩を売ってきたんでしょう」


 俺は抱きつくイフリートを見る。

 イフリートはまっすぐ俺を見る。

 そしてだんだん俺の顔に近づいてくる。

 

 「離れなさい」


 イフリートはネイによって引き離された。


 「ちょっと邪魔しないでよ」


 「……キラおかえりなさい」


 イフリートと俺のあいだに入り俺の目を見ながら語るネイ。

 

 「ただいま。ところで……」


 周りを見るとシェリルさんと他の教員が集まっている生徒に解散するように言っている。

 第2武術武道館周りに生徒がいなくなるとシェリルと教員たちと話をしている。

 1人の教員を残し他の教員は去っていった。

 シェリルさんは第2武術武道館周りに侵入不可の結界が展開した。


 「2人は一体何をしていたんだ」


 強い口調で2人に問い合わせる。


 イフリートとネイはお互いを見て


 「「稽古」」


 「……」


 俺は2人を見る。

 2人は気まずそうにしている。


 「稽古はいいが、この状況はなんだ?」


 建物があった場所を見る。

 聞くところによると第2武術武道館は5年前に当時の最高技術で建てられたばかりらしい。

 かなりの費用がかかったと聞く。

 その建物が数時間でただの瓦礫になっている。

 

 「あたいたちが戦っただけで壊れる武道館が欠陥品なのよ」


 「そうですね、今度はもっと耐久性をある武道館にしないと」


 2人はこともあろうに自分たちのせいでなく、建物のせいにしている。

 こんな時だけなんだか仲がいいな2人共。

 結界をはったシェリルさんは残っていた教員との話を終えこちらに来る。


 「ここではなんですので理事長室でお話しましょう。私たちも報告しないといけないことがありますし、ネイ様とイフリートさんからもいろいろ聞かないといけないことがあると思いますので」


 シェリルさんは微笑んでいるが目は笑っていない。

 普段温厚な人ほど怒ると怖いもんな。

 イフリートは相変わらずな態度をしているがネイはシェリルさんと目を合わさないようにしている。


 教員を1人残して俺たちは理事長室に向かった。

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