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外の世界
数時間後。
警報が止まる。
避難シェルターの扉がゆっくり開く。
蒼は恐る恐る外に出る。
廊下は暗い。
電気が壊れている。
外に出た瞬間。
蒼は足を止めた。
街が――
壊れていた。
ガラスが割れ
道路には水が流れ
モノレールは途中で止まっている。
そして。
広場。
そこには
血が広がっていた。
人が倒れている。
誰も動かない。
パーティの場所だった広場は
静かな墓場のようだった。
蒼は震える手で空を見る。
星はまだ近い。
まるで宇宙の中にいるような空。
その時。
海の方で水が動く。
巨大な影。
あの生物。
いや――
違う。
影は一つじゃない。
海の下には
もっとたくさんいる。
蒼は理解する。
あれは偶然現れたんじゃない。
ずっと前から
海の下にいた。
そして今
地上に出てきただけだ。
都市の上で
星が静かに光っていた。
人類の世界が
ゆっくり変わり始めていた。




