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初戦闘

………2年部(仮)パーティーチャットルームでの会話(2013年4月24日PM7:15~)………

陽響:お、来たね。

Z:来たよ。ところで、重要な話あるんだけどいい?

陽響:全員いる?

くるみ:いるよ!

なるみ:いる。

Sea:いるよ。

ナミ:いる!

陽響:あれ、大可士いないか?

Z:大可士~~~!?

Takashi:悪い悪い。ちょっと離席してた。で、何?

Z:んと、まず陽響に相談すべきかな…。陽響、ちょっと来て。

««ここから、秘密会話機能使用»

陽響:で、なに?

Z:今パーティー全体で7人じゃん?これでも機械兵対策パーティーとしては人数少ない方らしいんだ。だから…

陽響:だから?

Z:卓球部で結成してるパーティーと合併しない?

陽響:私は賛成。少ないことはわかってたし、渡りに舟だよ。

Z:卓球部のパーティーからの許可は出てるから、あとは皆の許可欲しいんだけど、皆にも話していいよね?

陽響:いいよ。

««秘密会話機能解除»»

Z:では、話します。

Z:僕達のパーティーと卓球部のパーティー、合体しませんか?という話です。

Z:あ、すでに卓球部からは許可出てるけど、皆はどう?

陽響:私は賛成。

Takashi:賛成だね。人数少ない方だろうし。

くるみ:賛成!人数増えれば楽しいし。

なるみ:いいね。

Sea:いいよ。

ナミ:私も賛成!

陽響:というわけで、全員賛成ってことだし、合併するよ?

Z:んじゃ、卓球部の皆さんにも明日伝えとくから。

くるみ:あ、メール来た。

なるみ:メールだ。

Takashi:俺もだ。てか、くるみとなるみが息ぴったりすぎw

陽響:初戦闘だね。皆、行くよね?

Sea:もちろん。

ナミ:行くよ。

くるみ:行くよ!

なるみ:行きます。

Takashi:行くぞ。

Z:もちろん行くよ。

陽響:では、出発!!

………7人中7人でパーティー結成、全員退室しました………

 よし、初戦闘か。気引き締めてくぞっと。


 うわ、やっぱ吸血鬼の格好は浮くな…。駆けつけてみたけどすんげぇ目で見られてる。しかもやっぱりしゃべりづらい。さらに、杏も連れてきたから余計変な目で見られるし…。

「あれぇ?斬に妹いたっけ?」

来実が不思議そうに聞いてくる。

「えっとね…色々と事情があるんだ…詳しくは後で。」

「ふぅん…?」

「ロリコン…。」

鳴実…地味に爆弾発言すんなよ!!

「絶対無いから。」

湖と那深も近寄ってくる。

「斬さ…コスプレ大会じゃないんだから。」

「だからね。しかもそっちの女の子…なんで幼女を連れてきてんの?やっぱロリコン?」

「幼女ちゃうゎ、…幼女じゃないですよ!」

「その格好、どうしたの?」

「んと、これも詳しく話すと長いので、その…」

慌てて僕がフォローに入る。

「ま、とりあえず詳しい事は後で。ちゃんと使えるから気にしないで、ね?」

「「…やっぱロリコンでしょ。」」

2人して声揃えて言ってんじゃねぇよ!!あ、大可士。助けて大可士!

「…お前もそっち方面に手を染めたか…。」

大可士!?壮絶な勘違いをしてないか…?見捨てないで…!!!

「…来たぞ。」

陽響の一言で場が静まる。重みがあってよく通る声である。

「斬、もうやっていいのか?」

「いいよ。」

杏が空高く飛び、漆黒の矢を放ちまくる。襲ってきたのは5体程度だったので、楽勝だろう。

「斬。俺がお前の方にあいつら誘導するから、ぶっ飛ばしてくれ。」

「はいよ。」

巧みな竿さばきで敵を誘導し、僕の方に連れてきてくれた。よし、頂き。両方の短剣を一気に敵の胴体に突き立てる。だいぶ効いたようなので、氷を噴き上げながら短剣でめった斬りにする。火花を出しながら、機械兵は倒れた。

「ありがとな、大可士!」

「おう。」

さて、周りを見てみよう。湖がチャリをぶん回して戦っている。すごい量の虫が機械兵を攻撃している。多分、那深が使っているのだろう。来実が、切断師らしくノコギリで敵を斬りまくっている。鳴実は、来実が攻撃してる敵の背後に回って金槌で敵をスクラップしている。なんかすげぇコンビネーション。あれ、そう言えば陽響の才能って意味あるのか…??

「よし、とどめだ!」

残り3体の敵をまとめて倒すように、陽響から指示が出る。陽響が、ゴホンと咳払いをする。それと共に、敵の動きがピタリと止まる。委員長の咳払い…。騒がしいクラスメートの全員の動きがピタリと止まるように、敵も前を向いて静止する。

「斬、やれ。」

大可士が言う。

「え、僕?」

「やっちゃいなよ、斬!」

来実も言う。鳴実もこっちをじっと見つめて、目で訴えている。

「「いっちゃって、斬!」」

湖と那深も声を揃えて言う。んじゃ、力試しも兼ねていくか。

「おい、杏。」

「なんだ?」

「エネルギーブーストするから、効き弱い所に援護射撃頼む。」

「わかった。」

「んじゃ、皆すごく離れて。」

全員がうなずいて相当下がる。うん、こんぐらい離れてれば問題ないか。そして、力を貯める。…よし、今だ。

「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

両手を一気に広げて、強力な攻撃波を放つ。上空からの援護射撃もあり、一発で敵は全滅した。

「ふぅ…。完了。」

全員が駆け寄ってくる。上空から杏が降りてくる。

「…なんかすげぇもの手に入れたようだな。」

大可士が心底驚いたように言ってくる。

「色々あったからね。」

「よし、では撤収。」

陽響が声をかける。そして、それぞれ家路についた。

 大可士と杏と一緒に帰っている途中、同じく帰りかけと思われる凸中卓球団の面々と会った。

「あ、斬さんじゃないですか。」

磨夏が声をかけてくる。

「お、そっちはどこ行ってたんだ?」

「漁港脇の砂浜です。」

「結構遠いな…。」

「あ、そう言えば、」

すずみが聞いてくる。

「ん?」

「さっきのすんごい音と光、何ですか?斬さん達の方に見えたんですけど。」

「それは、斬の必殺技だな。」

大可士が僕の代わりに答えた。

「「「「あんなすごいんですか!?」」」」

凸中卓球団の全員の声が重なる。

「んな驚くのか?まぁ自分でも驚きはしたけど。」

「その力は人間が手に入れられるもんなの?」

葵衣さんが不思議そうに聞いてくる。

「一応使えてるんで、いいんじゃないんですか?」

後で、全員にちゃんと話さないとな…。あ、パーティー合併の件、話しとこ。

 こうして、パーティー合併の話をしてからその日は別れた。

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