まさかまさかの出来事
僕は竹島蓮。今男子高校に通っている高校2年生。と言っても、かなり有名な進学高なのでそんなに男臭のする学校ではない。割と綺麗だと思う。
今ちょうど廊下にこの前のテストが貼られている。
結果はどうだったんだろう?
友達と何気ない会話をしつつ廊下の結果表を見に行く。
今回はかなり頑張ったから結構自信あるんだよね。
でも目立ちたくはない。特に“例の3人”は抜かしたくないなぁ。いや、そもそも無理か。
ふんふんふふーん、何て鼻歌を歌いながら結果を見る。うんうん、下の方から見たけど、いないな。
結果は600人分全部載っているので見つけるのが大変だった。しかし一向に自分の名前が見つからない。
「あれ?見逃した?」
トップ10には入らないだろうと思い、そこ以降で自分の名前がないか再度確認するが…ない。
まさか。まさかな。
目立つのが大の苦手の蓮は恐る恐る10位から見ていく。自信はあったが…。
10位…違う。9位…違う。と一個一個ちゃんと確認をする。
そして自分の名前は、3位にあった。
自分の名前を見つけると同時に周りの声が聞こえてくる。
「あの子誰?」「竹島?って…」「あの子じゃない?」
異例の事態にみんなは困惑中らしい。
一回周りを見て蓮は奴・がいないか確認した。例の3人の中でも特に目立つ人を。
あたりを見渡すと、少し集まった人数がこちらへ向かってくるのが見えた。
よし。逃げよう。
蓮はクルッときた方向へ向き直り、早足でその場を後にした。
初投稿です!誤字等ありましたら、教えてください(>_<)お願いします