主従に60の質問
『白旗翩翻』様からお借りしました。『主従に60の質問』
リンクをここにはりたいのですが、はり方を知らないのでURLを記載しておきます。あと、目次の下の方にはリンクをはります。
白旗翩翻様→http://has5k4.blog110.fc2.com/
おまけ程度に楽しんでくだされば。
主従に60の質問・質問文
~共通・1~
01、お名前は?
リシティアです。親しい人からはティアと呼ばれてます。本名は、リシティア・オーティス・ルラ・リッシスク。王族は色々と長い名前です。
アレク・ボールウィンです。(愛想皆無)
02、性別は?
女です、一応。
男ですよ?
03、年齢は?
本編開始直後は15歳でした。お話の終わりでは20歳を超えてます。……ですから言いたくありません。
本編開始時18歳です。数ヵ月後に19歳になる頃ですね。最後になるとー、25歳、くらいですか?(作者の記憶自体曖昧)
04、どちらが主でどちらが従ですか?よろしければ役職もどうぞ。
わたしが主です。幼馴染→王女→女王→奥さんの順に立場が変わってます。……本編後に主従って言っていいのかしら。
私が従ですね。ずっと、彼女を守る騎士として生きてきました。これからもそのつもりですよ。
05、お互いを何と呼んでいますか?
アレク。(一言)
ティア、と呼んでる時期が長いです。『リシティア様』と呼んでいた時期もありました。
06、出会ったのはいつですか?
えっとー、わたしが5歳とか?
そうですね、そのくらいです。
釈然としないわね。
あなたと『初めて』の時期が違うんです。
07、お互いの第一印象は?
剣の遊び相手! 真っ黒な髪の毛が珍しくて綺麗だと思いました。
……お転婆。
えっ?!
08、主従になったのはいつですか?
アレクが正式に騎士になったのは、わたしが13歳のときですけど。わたしの騎士自体になったのはもう少しあとです。
一目見たときからです。そのときから、ずっと。
何か気にかかることばかり言われてるんだけど。
09、主従になったきっかけは?
きっかけ? ないです。いきなりやってきて、『今日からリシティア様の護衛に当たります』とだけ言われました。
怒ってます?
怒ってるように見えるのなら、そうかもしれないわね。ボールウィン隊長。
(怒ってるんだ)
10、主従の申し出はどちらから?
アレクから。
そろそろ機嫌直さないの?
~従に質問~
01.初めての主ですか?最初でなければ何人目の主ですか?
最初です。幼い頃からずっと、誰よりも守りたかった。
02.最後の主にしたいですか?
もちろん。他の誰かに仕えるつもりはありません。忠誠を誓うのは、いつだってティアにだけです。
03.相手は自分の主に相応しいと思っていますか?
はい、とても。心の底から。
04.相手はあなたを気遣ってくれますか?
気遣いすぎて、ときどき頼りないのかと疑うくらいには。
彼女は自分の身の回りにいる人間が傷つくのを、ひどく恐れてますから。
05.あなたは相手に忠誠を誓っていますか?
付き従う人間として、それ以外に何を誓うというのです?
06.あなたは相手に絶対服従ですか?それとも命令違反や無視をする方ですか?
絶対服従……はするつもりだったのですが、なかなか上手くいかないです。
いつも命令に背いて困らせます。
体が勝手に、ということがままあります。
07.下剋上を考えたことはありますか?
ありえません。(きっぱり)
08.相手のためなら身体を張れますか?
張りたいですが、彼女はそれを許しません。
でももし、そうしなければいけないときがあれば、躊躇なくできるつもりです。
09.相手のためなら命を捨てられますか?
難しい質問ですね。俺は彼女を守りたいと思っていますが、そのせいで彼女を壊すつもりはありませんよ。
――失礼。少々、本音が出過ぎました。
私は彼女のために、命を捨てることができます。しかし、できることなら彼女が悲しまない方法を取りたいです。
10.相手のためなら誰に嫌われても良いですか?
ええ、実の親から見捨てられることさえ、恐ろしくありません。
たとえ誰に嫌われても、ティアさえいてくれるなら。
11.相手のためなら人を殺せますか?
そうですね、そうしてきました。
彼女が誰より愛する民を、手にかけました。後悔はしたことがありませんが、できればしたくないことです。
甘いのですけど。
12.相手が無事なら、自分や他はどうなってもいいですか?
国が滅んでもいいと思いました。民が死に絶えようが、いいと……そう思ったこともあります。
自分が死んでも、彼女さえ無事なら。
そんなこと、彼女が許すはずもないのに。
13.相手に害なすモノは、それがたとえ自分にとって大切なモノでも許しませんか?
彼女に害なすものが、自分にとって大切な人でも。
彼女に害なすものが、自分にとって大切な感情でも。
許すことは、できません。
14.相手に害なすモノは、それがたとえ相手にとって大切なモノでも許しませんか?
ええ。たとえ民であれ、彼女の家族であれ。
許すはずがないでしょうね。
15.相手の望みのためなら、たとえ自分が死ぬことになっても尽力しますか?
そもそもティアは、私が死ぬことになることを望むことはありませんよ。
でも、そうですね。もし、そうなれば尽力するかもしれません。
彼女にとってその望みが、どうしても叶えなければいけないのであれば。
16.相手のためなら、勝機のない戦いにも挑みますか?
我が国は基本的に戦をしないので。
……どこぞの寒国の馬鹿がかかってくるのであれば、容赦しませんけど。
17.相手になら、殺されても構いませんか?
もし死ぬのであれば、彼女の手でと言うことですか?
彼女の心の傷になるので、それは嫌です。
18.相手が居ないと、生きていけませんか?
生きていけないでしょうね。(苦笑)
彼女が思うよりずっと、私は彼女に依存している。彼女のいない世界は、色さえ感じれなくなるでしょう。
生きている意味が、そもそもなくなってしまいますから。
19.相手はあなたにとって、どんな存在ですか?
幼い頃は大切なお姫様でした。成長すると、守りたい少女でした。
主従関係になったとき、神にも等しい存在でした。
一緒になってからは、誰よりも愛しい存在です。
20.相手に出会えて良かったですか?
出会わなければ、私はただ公爵家の次男として何となく過ごしていたでしょうね。
公爵候補になり、兄と競って。
ただ人形のような妻を娶り、過ごし。
それを思えば、今、なんて幸せなんだろうと思います。
~主に質問~
01.あなたにとって相手は、よき従ですか?
よき、従……。
そう、なるのかしら。でも時々命令を聞かないし、無茶するし! 心臓に悪いです。
02.あなたはよき主であれている、と思っていますか?
そうは思えません。何度も傷つけました。何度も、突き放そうとしました。
そうありたいと思うのに、どうしても毎回よき主でいることができませんでした。
彼を苦しめていたんだと思います。
03.あなたにとって相手は、右腕ですか?それとも下僕ですか?
下僕……。いえ、そんな関係ではありません。
彼はわたしにとって剣であり、盾であり、全てです。
04.あなたは相手を信頼していますか?
自分より、信頼してます。
05.相手との絆は深いと思っていますか?
深いほうでしょうね。幼い頃から一緒にいますから。
相手のことが分かりすぎることもあります。
06.相手のミスには厳しい方ですか?
お互いに、ということでしょうかね。
騎士としての過ちを放っておくほど、怠慢な女王ではありませんでしたよ。
07.相手はあなたの命令に服従すべきだと思いますか?
して欲しいと何度も怒りました。
わたしの出す決断に、大人しく従うべきだと。
だけどアレクは、そうじゃないらしいです。
08.相手はあなたのために身を呈すべきだと思いますか?
いいえ。呈したあとのことを考えれば、そうあることは望みません。
二人が無事に助かるよう、尽力するべきです。
09.あなたは可能な限り相手が無事であるように努めますか?
もちろん、それ以外のことを考えたこともないくらい。
10.相手にもしものことがあったらどうしますか?
どう、したんでしたっけ。わたし。(微苦笑)
泣くのを我慢して、叫ぶのを我慢して、ただ呆然として。
生きてる心地なんてしなくて。ただただ、天に祈りました。
祈っても仕方のないことは、十分分かっているつもりだったのに。
11.相手があなたのためになら命を懸けられるのを許せますか?
許せません、絶対に許さない。
わたしだけを置いて、自己満足で逃げられて。そんなこと、一生許すつもりありません。
一度守ると決めたなら、わたしが死ぬその瞬間まで、近くにいるべきです。
そう、願います。
12.相手があなたのために命を捨てることを当然だと思いますか?
いいえ、まったくもって。
むしろ、わたしを見捨ててでも、生き抜いてほしいと思います。
13.あなたは主である己の立場に悩んだことがありますか?
悩むことは許されません。厭うことも。
だけど、結局、苦しんでいたんでしょうね。ずっと。
14.相手に裏切られるぐらいなら、死んだ方がマシですか?
死んだ方がマシですね、間違いなく。
アレクに裏切られるくらいなら。
15.いざというとき、相手を身代わりにすることが出来ますか?
もう少し前であれば、できるつもりでいました。
できるつもりだっただけですけど、少なくともその可能性を考えていました。
もう、できないでしょうけど。
16.いざというとき、相手を見殺しにすることが出来ますか?
できるつもりでいたときもありますが、今は絶対に無理だと思います。
泣いて、縋って、引きずって、絶対に死なせないと思います。
どんなに、自分が惨めで、汚い手を使ってでも。守りたいものは、守るって決めたんです。
もう、その力もないですけど。それでも、守るって。
17.あなたの死ぬときが、相手の死ぬときですか?
できれば、アレクにはゆっくり生きてもらいたいと思います。
少しは自分のために時間を使ってもいいと思うんです。
18.あなたが死んでも、相手には生きていて欲しいですか?
そうですね、なるべくゆっくり。
剣を握る手に、他のものを握って。国から離れて。
19.勝つ見込みのない戦いに、相手をかり出すことは出来ますか?
戦はしません。させません。
もしすることになれば、アレクを気絶させてでも引き止めます。
20.相手はあなたにとって、どんな存在ですか?
ずっと、頼れる相手で、大好きで。
寂しいときや、悲しいときに傍にいてほしい存在です。わたしも、そうであればいいと思います。
アレクが寂しいときに傍にいて、辛いときに励ませたら、それはわたしが王女であったときにこなしたどの仕事より、価値のあることになると思います。
~共通・2~
11、この主従関係に満足していますか?
満足した?
まったくもって。だんだん欲張りになっていく自分が怖いよ。できれば、ずっと一緒に過ごしたいから。
12、自分達の絆は誰にも負けないと思いますか?
どうでしょうね。
そこは『ハイ』って答えようよ、ティア。
13、「主従は三世」と言うほど主従関係は因縁が深いと言いますが、そんな気はしますか?
彼の父とわたしの父がそうですから、なかなか因縁深くはありますね。
兄さんとこの長男も、苦労すると思うよ。(遠い目)
14、来世があるとしたら、再び出会えそうですか?
出会えるかしら。
見つけたいね。
見つけてあげる! 今度はわたしが先に。
どうかな。俺の方が早いと思うよ。
15、来世があるとしたら、再び主従になっても良いですか?
今度はわたしが従になりたいわね。
俺は同じ身分でのんびりしたいけど?
16、来世があるとして、主従になってなければどんな関係になっていると思いますか?
兄妹!
……ときどきティアは、ざっくり心を抉るよね。
普通に恋人でいいじゃない。
え。
えって、不満なの?
17、もし主従が逆だったらどうなると思いますか?
どうなる……。楽しそうだけど。アレクが有能すぎて、わたし仕事がなかったりして。
何だかんだいって、今とあまり変わらないかも。
無鉄砲なティアの暴走を止める役。
妻に対してその言い方どうなの。
18、出会うべくして出会ったと思いますか?
ボールウィン大臣が仕向けたことですから。出会うべくして出会ったのではないかと。
俺は、運命だって信じてるけどね。
どうして?
内緒。
19、お互いに言いたいことがありましたら、是非どうぞ。
勝手に自分だけで決めないで!
ときどきは守らせて!!
アレクはいつも自分で決めて行動してるじゃない。わたしの意見無視して。
それはティアが無茶ばかりするからだろ? 俺だってたまには普通の姫君の護衛がしたかったよ。
20、改めて主従の誓いをしてもらえますか?
嫌です。今はもう夫婦ですから。
俺はいいんですけどね。
あなたに、絶対の忠誠を。この命に代えても。
……喧嘩を売ってることはよく分かったわ。
結局バカップル。