魔の森
商館内のアルフホットを目の前にしながら、ダンジョンについて説明する。
アルフホットは真剣な顔で聞き、補佐官が聞きながら説明内容を書き取っている。
ダンジョンは、5年間で1階層ずつ階層を増やしていく。
階が深くなるにしたがい、魔物は強くなる。
頻繁に魔物を討伐されたダンジョンは、階層を増やさない傾向がある。
10階層になった時点で、討伐しないでいると魔物が増えた数だけ地上にあふれ出てくる。
ダンジョン内で討伐すると、魔物はダンジョンに吸収されて魔石だけが残る。
3階と4階にいる魔物には、物理攻撃が効かない魔物が多い。
その場合、ローランドで作られた特殊な魔石付き武器(魔力がおびている)で討伐が出来る。
ただし、値段が高い武器で注文生産になっている。
ダンジョン最下層にコアがあって壊すとただの洞窟に変貌する。
100階層になるとコアがドラゴンに生まれ変わるので、それまでにコアを壊す必要がある。
ダンジョンの魔物は、互いに協力し合って侵入者を襲う性質があるらしい。
中には卑劣な手や、頭脳的な戦法を使ってくる魔物みいる。
6人以上で討伐すると、魔物の出現が早くなり取囲まれる恐れが出てくる。
なのでパーティーは6人以下でやる方が生存率が高い。
こんな感じの説明をして終わった。。
「それと、ダンジョン内で討伐すると強くなれるらしい」
「そうなのか、ダンジョンをどうすればいいのか教えて欲しい」
「ダンジョンを管理して、定期的な討伐すればいい。そうすれば魔石も手に入れられてドラゴンが生まれることもない。階層が地下5階でキープされるから、あえて増やして訓練場みたいにすればいい」
「そうだな、そう思う事にする。それで特殊武器を10本頼む」
「分かった」
前回のパーティーメンバーで、魔の森に向かっている。
モンスターが発見されたのが50年前、あと何年でドラゴンが生まれるのか知りたかった。
それには5階層まで行かないと分からない、アーベンが言うには5階層に痕跡が残っているらしい。
眼下に大きなモンスターが移動している。
違う場所ではモンスター同士で争う光景が見えている。
「あの大きなモンスターが、どうして小さな穴から出れるんだ。穴を壊しながら出てきたのか」
「俺らが地上に出たように、コアがテレポートさせているといい伝えられている」
「コアには意識があるみたいだな」
「その意識が年をかさねる内に、ドラゴンに覚醒させると言い伝えでは言ってたな」
マリ「あ!あれが入口ですよ」
アーベン「そうだな、間違いなさそうだ」
「ミランダ、あの広い所がいいだろう」
「了解」
道なき道を切り開きながら進むと、ダンジョンの入口にたどり着いた。
前回より大きな穴だ。
アーベンは穴の周りを調べてうなずいていた。
アーベンの小言を聞きながら、ダンジョンに入っていく。
少し進むと、やはりゴブリンがいた。
バンバ「ここは、わたしに任せてください」
アーベン「自信があるみたいだ、やってみろ」
バンバはすぐ動いた。
ゴブリンが矢を連続に放つが、バンバは流れるようにかわす。
ゴブリンファイターが振りかぶった瞬間に、一気に走り抜けて水平に斬っている。
その勢いのまま回転して、隣のゴブリンファイター2体が斬られていた。
その体を蹴りつけ、ゴブリンアーチャーにぶつけてアーチャー2体を連続斬りで倒した。
戻って来たバンバにマリが「バンバ、凄いよ。わたし見直したよ」
バンバは照れ笑いをしながらマリを見ている。
アーベン「バンバは、確実に強くなった。もっと強くなるぞ」
名:バンバ
歳:17
HP210→260
MP500
スキル
剣Ⅲ→Ⅳ
素早い→Ⅱ:素早い動きができ、危険を感じた時に凄い動きができる
魔法
亜空間魔法:亜空間に物を入れたり出したりできるレア魔法
今ので、更に強くなったようだ。
私もバンバに負けないよう強くなろうと誓った。
そしてゴブリンの待ち伏せを知らせると。
アーベン「今度は、俺の新しい力を見せてやる」
そう言って、地面に手を付けてしばらくすると「ハァ!」っと言って立ち上がった。
そして皆で進むと待ち伏せ場所に魔石が4つもあった。
「俺さまの土魔法だ、地面から相手の位置が分かり、その位置に土棘で仕留めた」
ミランダ「あなた達が見せるなら、わたしも見せないといけないようね。次はわたしの番ね」
ゴブリンが現れたのでミランダは剣を1本出すと、剣は青く光りだし空中に浮かんでいる。
そして5本の剣を浮かばせ「行け!」と言った瞬間。
ゴブリンに向かって飛んでいき突き刺したり斬り付けて倒してしまった。
アーベン「なんだ、それは」
「わたしのユニークスキルよ、本当は10本操れるのよ」
「お前、すでに2つもレアを持ってるだろ。なぜお前にユニークがあるんだ」
「それは、わたしに才能があるからに決まってるでしょ。最近になって覚えたのよ」
「くそー、言い返す事ができねー」
そんな前衛のやり取りを聞いていたサンは呆れていた。
そして前衛が勝手に討伐していき階段まで来てしまった。
2階に下りると、アーベンも後衛の白い目に気付き。
今度から前衛は防御に徹して、後衛の攻撃の番になった。
遠くから向かってくる白狼に、サンは火球と水球をだし白狼の中心で2つをぶつけた。
白い爆発が起きて、白狼はいなくなっていた。
アーベン「何が起きた!あの爆発はなんなんだ」
サン「火魔法と水魔法を合わせ技の合体魔法ですかね」
マリ「わたし火魔法と雷魔法ですよ、あんな事できません」
「マリはあせらなくて良いんだ、超感覚的知覚も凄いスキルだから」
マリ「領主様、ありがとう御座います。そう言ってもらえると嬉しいです」
バンバ「マリは凄いよ」
マリ「もう、言うのが遅い」
もし面白ければ。
下の項目の☆☆☆☆☆でポイント応援して下さい。
良ければ5点、悪い1点でもお願いします。
気になる方は、ブックマークを付けて下さい。
書く為の応援をよろしくお願いします。