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ダンジョン





「本当に魔物を倒せば、強くなるのか」


アーベン「だから素人は困るんだよ。何度も言っただろう古代の時代からの勇者の話。勇者はダンジョンで修行して強くなるのが定番なんだ」


ミランダ「お前、カルエル様に失礼だぞ」


「お前もしつこい女だな。俺の言葉が気に入らないなら何時でもクビにしてくれ。できないなら黙ってな」


「ミランダ、ここは抑えて」


サラ「何故、私達も参加なんですか」


「お前達、強くなれるだぞ、少し我慢して付き合ってくれ」


バンバ「領主様、わたしは頑張ります。絶対強くなります」


「バンバ、お前だけはいい奴だから頼んだぞ。アーベンは、その道のプロらしいから大丈夫だろう」


アーベン「皆、聞いてくれ。ここでは俺がリーダーだ。俺はダンジョンに詳しいし、だから俺の指示に従ってくれ。さもないと怪我するぞ」


ミランダ「カルエル様、いいのですか。あのような好き勝手にさせて」


「いいじゃないか・・・詳しいのは間違いないし、それなりのノウハウがあるみたいだ」


アーベン「バンバとミランダと俺が前衛だ、後は後衛で魔法攻撃を頼むぞ」



洞窟(どうくつ)内はうっすらと光、辺りを照らしているので暗さは感じない。

たまに天井から水滴が落ちてくる「ポチャッ」


私の探索魔法は、このダンジョン内だと5メートル以内しか探索できないようだ。


「3メートル先の、分かれ道の右にゴブリンファイター2体とゴブリンアーチャー2体がいる」


アーベン「俺が後方にテレポートしてアーチャーをやる、ミランダとバンバはファイターをやれ」


2人はうなずき、分かれ道でアーベンが消え、ミランダの一撃とバンバの2振りで終わった。


魔石2つを持ったアーベンが現れた。ほどなくゴブリンは地面の中に吸い込まれ消えた。


そして、魔石だけが残っていた。


「何故、ゴブリンは消えたのだ」


アーベン「ダンジョンに吸収されたんだよ。地上に出た魔物は消えないらしい」


バンバ「なんだか強くなった気する」



名:バンバ


歳:17


HP60 →110


MP600


スキル 

剣Ⅱ


魔法

亜空間魔法:亜空間に物を入れたり出したりできるレア魔法



なる程、HP60から110に上がっている、強くなったのか。

1年の訓練で、HP50から60に上がったのに比べると全然違う。


「地上の魔物でも、同じように強くなるのか」


アーベン「いや、ダンジョン内だけだ。ダンジョンコアがさせているとじいちゃんが言ってた」


「そうなのか、不思議な話だ」



アーベン「もう魔物が来たぞ!後衛攻撃だ」


火球や黒球に混じって、稲妻が魔物を襲った。そして倒れた魔物が消えていく。


マリ「わたしも、何かが体中にきた」



名:マリ


歳:17


HP30


MP600→650


スキル 

超感覚的知覚:他の人の心を読み取り伝達されることができる、感覚的知覚の上位スキル


魔法

雷魔法:雷を操れる



そうか、魔法攻撃したからMP50もあがるのか。


「サンは、何か感じたか」


サン「いえ、何も感じません」


アーベン「皆、まだまだ始まったばかりだ、気を引き締めていくぞー」


アーベンの言う通りしたがい、魔物を順調に討伐されいった。

私やミランダには、体の異変はまだ無い。


アーベンは、時々メモを取っていたが、(のぞ)くとダンジョンの地図を書いていた。

これも、魔族に伝わる知識なのかと感心した。



「お!階段があったぞ、いよいよダンジョンって感じだ」


その階段を下りると、少し気温が下がったような気がする。


マリ「少し、寒いですね」


アーベン「音が聞こえてきたぞ、後衛!攻撃準備をしておけ」


10匹の大きく白い狼が、迫ってくるので私は10つの黒球で次々と当てる。


当たるたびに「ギャン」と鳴き地面に消えていく。


サン「急に数が増えてますね・・・階を下りた事で難易度が上がるのでしょうか」


アーベン「そう言う事だ、下にいく程強くなっていくからな」


白い狼は10匹~15匹の数で襲ってきている。

中には1匹を囮にして、襲うやり方もあった。狡猾(こうかつ)なやり方だ。



ようやく階段にたどり着いた。

そして階段を下りると、遠くに光る球が複数浮遊している。


アーベン「あいつはラプーツ、物理攻撃が効かない魔物。後衛!頑張ってくれ」


マリはMP回復の薬を、一気に飲み干した体がうす紫に光った。

地上では見られない現象、ダンジョンだから見られるのか・・・


近づくラプーツを稲妻が襲い、複数いたラプツは一瞬で消えていた。


何度か戦う中、黒球はあまりダメージを与えていないので火球に変える。

前方と後方のラプーツによる、同時攻撃にはあせりもしたが何とかしのいだ。


そして階段を発見した。


マリ「まだ下にいくの」


アーベン「ああ行くぞ、ここは出現して間もないから地下5階で終わりだ」


マリ「すると、5階まで行くの」


アーベン「行くに決まっている、コアを一度は見ないと後悔する」


そう言いながら階段を下りていった。


アーベン「何だよ、ここも物理攻撃が効かないシャーレか。伝説の魔力をおびた武器があれば戦えるのに」


「それならミランダが持っている武器も、魔力をおびる事ができるから戦えるな」


アーベン「なんだと、そんな物を持っていたのか」


「ミランダ、アーベンとバンバに武器を渡してやってくれないか」


2人に武器が渡されると「なんなんだ。わずかにナイフに流れる魔力が黄色く光ってるぞ」


バンバも、新しい剣を見詰めている。



空中にゆらめく人型のシャーレに、アーベンが斬りつけて消滅させる。

そのまま走り抜けて次のシャーレも斬りつける。


今までのうっぷんをはらす活躍で殲滅(せんめつ)後、アーベンが戻って来た。


アーベン「これは、いいナイフだ。魔術を教えた事とこれでチャラにする」


「ああそれでいいよ」



最後の階段を見つけて、嬉しそうに階段を下りるアーベン。

5階層には魔物はいなかった。

広い場所の中央に黄色く光る水晶が浮かんでいる。


「コアを壊すのか、そのままにするのかどっちだ。そのままにするならコアを触ると地上に戻れる。そして初回の恩恵(おんけい)でスキルか魔法がもらえるらしい」


「そうだな、あくまでも探索してくると言っただけだから。そのままにしておこう」


「そうか、それはありがたい。俺から触るぞ」


アーベンが光りそして消えていた。皆うなずきながら触っていく。

最後に私が触ると、辺りが光だした。

そして地上に立っていた。


そこには、全員無事な姿で皆が私を見ていた。


マリ「領主様、わたし火魔法をもらいました」


そこには、笑顔なパーティーがいた。




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