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遺跡





連合国では、ローランドの品々が爆発的に人気なっている。


ローランドから多くの商人がやって来きて貿易量がどんどんと増える一方。

それは多くの魔道具や回復薬類や新しい商品が手に入ることでもある。

獣人の世界になかった物が入ってきて、獣人の意識も変わってきた。


アンバランスな科学生活が徐々に変わってきている。

暗く静かな夜が、明るく活気にあふれる街並みに変化。


新しい生活様式に切り替わるまで、さほど時間はかからないだろう。




その象徴が巨大飛行船。

大勢の見送りの獣人が来ている。


「今日は、風が強過ぎないか・・・運行中止にするべきだぞ!」


「それはダメだ!バルブ国へ急いで届ける品物があるのを聞いてないのか・・・」


「しかし、巨大飛行船は強風に弱いから注意するように言われてますよ」


「だから注意して飛行すればいいではないか・・・」


操作担当者は、むちゃくちゃな論理だと小声でつぶやいてしまう。

そして船長命令で出航してしまう。


なんとか飛行し続けたが風の強さは増し続ける。



「プロペラは限界でダメです・・・西風にあおられて流され続けてます」


「引き返せないのか・・・大幅にコースから外れてしまったぞ」


「無理に決まってます」


風が急におだやかになると「あれは何だニャ!?」と見張りのネコ娘が叫んだ。


そこには、いいようのない遺跡(いせき)が建っていた。


「遺跡は見たことはあるニャ!しかし、これは違うニャ・・・」


「これは大発見だぞ!急いで知らせろ!」




各国から多くの調査団が参加。

私も参加できたのは幸いだったようだ。


たまたまアルフホットに会いに来ていて、その一報を聞いてしまうのも運命だと思った。


「領主さま、凄い濃霧ですね。これって自然現象では無いと思いますが・・・」


「この濃霧が遺跡を見え無くしていたのだろね」


「この透明の結界は、少し違いますね」


「ああ、この結界は更なる強化された結界だね。中々興味深いよ」


熊の獣人が大きなハンマーで叩き付ける。

それでもビクともしない頑丈な結界で、今度はガソリンがまかれて炎が立ち昇る。


「ガソリンが燃えるだけで何の変化もない。これは困った」





バルブ国の将軍ナーニアに面会を申し込んで許された。

テントの天幕を兵士が開いたので中に入る。


「将軍、おひさしぶりです」


「ああ、あの時は助かったよ・・・それで何か用かね」


「遺跡の調査を許してもらうためにうかがいました」


「ワシは以前にも遺跡調査をしたがガラクタしかなかったよ。それでも調査したいかね・・・」


「私の趣味です。古代の事を調べて本にしたいと思っています」


「ほう、本を書くのか・・・しかたない借りがあるから許そう。しかし、ワシの部下をつけるがいいかな」


「はい、何も問題ありません」



何やら外が騒がしくなる。

羊の顔をした学者が地面に何か発見したらしい。


「ここを掘ってくれ。何かがある」


慎重に掘り出したのは、石版であった。


「これはお手上げだ。魔法国の更に古い文字だぞ。解読不可能とされているからな・・・」


私もようやく見ることができた。

何か分かる気がするぞ。そっと手で石版を触った。


(なんじ)、直系の者なら許そう』


え!突然だったが頭の中に直接話しかけられた。

中に入っても良いのか・・・

1人でゆっくりと歩きながら結界に触れるがすり抜ける。

ポチャンと私の体は、結界内に居た。


あわてる獣人が結界の向こうに居る。

マリとミランダの驚きの顔もあった。


なぜだろう・・・私の足が勝手に歩きだす。




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