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タイガーリリー 1話

 彼女は、虎のように強く。


 虎のように勇敢で。


 そして、虎のように孤独だった。


 ネバーランドの中に住むネイティブズの中でも彼女の運命は数奇なものだった。



 ネイティブズは、ピーターパンより先に、海賊達より早くこの島に住んでいると言われている。


 そして、そうであることを誇りにしている。



 だから、海賊にもピーターパンにも組みする事無く、バランスを保つように暮らしていた。


 時には、勇敢に戦ったが基本的には温厚な人達だった。


 ピーターパンとは、チャイルド特有の戦争ごっこに使う形で泥沼化し、海賊達とは生活をかけて泥沼化していた。



 その中でリリーは生まれた。


 彼女は、生まれ持った才能を発揮し前線で戦果を挙げた。


 そして、タイガーの名を名乗る名誉を授かった。



 しかし、彼女の作戦には誰も賛同しない。


 海賊達への無謀な突撃ばかり。


 生き残るのはリリーだけ。


 リリーは、フック船長に固執していた。



 三歳の三月三日に彼女はフック船長に影を踏まれた。


 お互いに意図せずに。


 船長は、和解交渉。リリーは好奇心。


 運命が交錯し、リリーは船長に影を踏まれた。



 そして、ネイティブズの古い言い伝え。これも今ではリリーしか信じていない。


「三歳の三月三日に影を踏まれた女の子は相手を殺さないと幸せになれない」


 こんな言い伝え。


 しかし、これは間違いだと後に族長は語る。


「三歳の三月三日に影を踏まれた女の子は相手と結ばれると幸せになれる」


 子孫を残す為の知恵だそうだ。


 仲間同士で殺し合うような言い伝えなんか無いそうだ。



 しかし、リリーは自分の信じた言い伝えを信じた。


 信じた自分を信じた。


 故に彼女は戦場に駆り立てられた。



 そして、共通の敵を持つ魅惑的な男の子に自然に恋をした。


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