4話 大人しく普通のゲームを作ろう!
昨日の夜、吹及の自室にて
全く、私としたことが、安い挑発に乗ったのは不覚だったけど、ああまで言われたら文芸部の格を見せざるを得ないわよね
それにしてもエ○ゲ...もとい官能小説と呼ばれるジャンルに手を付けるのは初めてだけど、まぁ大丈夫よね
私もちょうど創作の方向性に迷っていたことだし、斜め上のジャンルに学ぶこともありそうね...まぁ僅かだろうけど
とりあえず私の知ってる知識だけで下書きしようかしら...
...
...
...
...!!??!♡?!!♡??!?♡!?♡♡?!!♡♡♡!?
なに、これ...!?♡?
私はただ文を書いただけ...なのに、興奮が止められない♡!?
これがエ○ゲ...?もとい私の才能が恐ろしいわ!
こうして悶えてる時でもシチュエーションのアイデアが止まらない!♡
筆が...筆が止まらないわ!誰か私を助けてぇぇぇぇ
ぇぇぇぇぇぇ
...
で、今に至るというわけね
お前恥ずかしくないのか...俺は恥ずかしい
別に恥ずかしくないわよ、好きなことを見つけたのは誇りに思うべきだし、同時に自分の才能に気づけたのは大きな収穫だわ
ヒューって前向きっていうか、何事にも積極的過ぎて自分の道を壊すようなことはするなよ?
ところで、読んでくれるかしら?私の傑作を
...分かった、読むか...まぁヒュー文芸部だし、内容は保証されてるんだろうな
...
まぁそうか、うん...そうだよな
どうかしら?あまりの叡智さに、顔に血液を集中させてもいいのよ
いや、確かにお話として素晴らしい、叙情的だし、流石文芸部というクオリティだ
ただ...
女性向けだね、これ...
何が不満だというの?名作に女性向けも男性向けもないわ
仮にこれを元に俺がノベルゲームを作る前提で書いたんだろ?
そそられないよ、これで作りたくないよ...
...はぁ、いいわ。ミロ君がそこまでいうなら、貴方が思う最高のエ○ゲシチュエーションを教えなさい、私がそれを元に文を書き出してあげる
ヒューはなんでそんなに俺に尽くしてくれるんだ...?
楽しいからよ
...言ったな?ヒューのそういうなんでも首を突っ込むところに俺はつけ込むぞ?お前の知らない性癖を俺が教えてやるよ!
そうでなきゃ困るわ、名作は得てして自分の内面を落とし込んでこそ生まれるものよ、まぁあなたの性癖なんてたかがしれてそうだけど、思いのままに言ってみなさい
それじゃあいくぞ...まず主人公は男なんだが、ある日突然体が女になってしまう
_人人人人人人人人人_
> TS < す、素晴らしいわ、神話
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
の類だと思っていたけど、実際に対峙すると鼻血が止まらないわ!
...自分が女性になったと気づくのは髪が長くなってたのもそうだが、決定的だったのは尿意を催してトイレに行った時に気づくんだ...あ、ない♡ってな
〜〜〜??!♡?!♡!!♡
なに、この高揚感、ただあるものがない、それだけなのに胸の高鳴りが止まらないわ!
日常から非日常への転落、しかしその堕ちてゆく様が心地よい、自分が自分でなくなってしまうことに本能レベルで憧れを持っていたことに気づいてしまうのね!
...仕方なくこのままノーパンで学校に行くが、普段の男友達になんだがドキドキが止まらない
もういい、もういいわ!これ以上は私がもたなくなってしまう...
...そうか、分かった、とりあえずお前が落ち着いたら文に書き出してくれ、無理はすんなよ?
ええ分かったわ...この作品を作り終えた時、私はどうなってしまうのかしら?恐ろしくなってきたわ...
俺、ヒューが心配だ...
その日だけでは作りきれず、翌々日経ってからの完成となった
...出来たわ、超大作に疲れたけど、悔いはないわ
お、サンキュー、じゃあこれを元にゲーム作るわ、お疲れ
...ミロ君には感謝してるわ
まじか、サンキュー
ここの文芸部に入る前から書き物はしてて、新人賞にもいくつか応募していたわ
でも入賞はしたことなくて、自分の書きたいものにも考えあぐねていたの
へー、そりゃすげー
そんな時、ミロ君に出会って、エ○ゲに出会った
私の才能の扉を開けてくれたミロ君、本当にありがとう
お、もう帰っていいぞ、気をつけて帰ろよ
完成したら私に教えてちょうだい、一緒に活動報告して先生の鼻を明かしましょ
お疲れー
1週間後
...で、2人でこれを完成させたんやな
...だからエ○ゲはあかんゆーとるやろがい!!!




