第3話 ノベルゲーなんて文学の風上にも置けないわ、本物を見せてあげる
〜1週間後〜
なんやミロ、職員室でワイに話って、部員集まったんか?亞乃が部室に来てないってほんまか?破局したか?
どこまで知ってるんすか先生...違うんですよ、完成したんですよ、ゲームが!
ゲームって1週間で完成するんか、そらすごいな!データ持ってきたならここで遊ぼか!
はい!俺の渾身の処女作、その目に焼き付けろ!
こらあかんわ...
なんでですか先生、確かにノベルゲームをゲームとするかは俺も思うところがありますが、初心者にしては上出来でしょ!
いや、だってこの内容
18禁やもん...
いわゆるエロゲってやつやろ?全編まるまる○○○見させられて、これを活動報告とみなすなんてできるわけあらへん...
そんな先生、そこをなんとか、このままじゃ廃部なんでしょ⁉︎助けてください!
そうよ、私からもお願いするわ
そうだそうだ、こいつもそう言ってる...誰?
吹及、ワイに何の用や?流石に今のミロの肩を持つのはおすすめせんで
プリントを届けにきただけなんだけど、話が聞こえてきてね、文芸部の私からすれば、ミロ君に同情をする余地はあるわ
吹及だかヒューだか知らないけど、言ってやってください!俺に味方しろ!
...ヒュー?...どんな作品であれ、完成させたということに一定の評価をするべきだわ
それにノベルゲームってことは、シナリオを自分で1から作ったんでしょ?
ゲーム部を通りがかる時にミロ君の声しか聞こえてこなかったから、部員はミロ君だけなんじゃないかしら
いや、幽霊部員が1人...
...とにかく、全ての作業を1人で行った努力は、報われるべきだと思うわ
流石ですヒュー先生、ありがとうございます!
...じゃあ吹及、お前もゲームやってみるか?それが全てを物語ってるで
ちょ、先生、流石にJKにエ○ゲやらせるのは倫理的に
いいわよ
私のことは心配しなくていいわ、いち文芸部員として、この作品を評価してあげる
マ?ちょ流石にこっちも恥ずかしくなるというか、元カノとの実体験も入ってるからやめてほしいというか
...
...
これは...
流石に稚拙と言わざるを得ないわね
...はぁ!?
実体験が元になってるらしいけど、その良さが全く生かされてないわ、伝えたいことが先走りすぎて、情景が全く浮かんでこないわ
こんなに中身のない文章は稀ね、まだ小学生の読者感想文の方が読み応えがあるわ
てめ好き放題言いやがって、じゃあヒューは書けんのかよ作れるのかよノベルゲームがよぉ!
ええいいわ、明日作ってきてあげる
ほら見ろやっぱり作れな...え?
私はそのノベルゲームのソフト持ってないからゲーム自体は作れないけど、文章を書いた原稿用紙を持ってきてあげる
あとはミロ君がそのソフトに文章を反映させて、フリー素材の絵を貼り付けて完成させるなり好きにして構わないわ
文芸の熟練者として、貴方にお手本を提示してあげる
...なんだかすごい上から目線だけど、ロクなのが出来なかったらタダじゃおかないからな!
この手のジャンルは初めて書くけど、まぁ大丈夫でしょ、楽しみにしてなさい
あぁそうだ先生、はいこれプリント、それじゃあ失礼します
なんだあいつ、よく分からないやつだったな、褒めたと思ったら貶すし...
公平な立場に立ってくれてただけちゃうかな、少なくともミロのこと悪くは思ってないと思うで
まぁヒューも翌日になったらエ○ゲ作りの大変さが分かってることだろう、泣きついてくるのが今から楽しみだぜガハハ!!!
翌日
...なぁヒュー、確かに俺とヒューでエ○ゲの文章を作ってくる約束はしたよ...?
何この原稿用紙の山は...?
確かに私はつい昨日まで、エ○ゲの文章に些かの驕りをもっていたわ
それを踏まえた上で昨日文章を書いてきたわけだけど...
結論が出たわ
エ○ゲって最高ね!!!!!!!!!!!!!!




