勇気の試練
第2ラウンドは予想外の展開で幕を開け、参加者は互いに戦いを繰り広げることになる。
シェイシは静かにクリスタルボールへ手を置いた。
その瞬間、クリスタルが反応を始める。
シェイシは必死にマナを抑え込もうとする。
すると――クリスタルの下部にわずかな亀裂が走った。
試験官はその様子を見逃さなかった。
試験官(内心):
あの男、何をしている?クリスタルの下が割れている……。
これはマナが過剰に流れ込んだ時に起きる現象だ。
シェイシのマナは黄色に発光した。
試験官(内心):
黄色のマナレベルでクリスタルが割れる……?
わざとやっているのか?
シンスケ:「ふん……俺の前で威張るために黄色を出したってわけか。調子に乗った奴だな。」
ライデンは無反応のままだった。
ミヨサ(内心):
え……黄色のマナレベル?意外……
しかし――
紫のマナを持つ黒髪の少女は違和感に気づいていた。
クリスタルの亀裂を見つめている。
試験官:「マナ測定は以上だ。」
シェイシ(内心):
ふぅ……黄色のままだ。少なくとも怪しまれてはいない。
試験官:「皆さん、第二ラウンドの準備をしてください。」
試験官はマネージャーに合図を送る。
試験官:「ゲートを開けろ。」
マネージャー:「ポータル魔法――《ゲート》!」
光の門が出現する。
参加者たちは次々とその中へ入っていく。
シェイシ(内心):
これは……闘技場か?デュエル用か?
試験官:「このラウンドでは対戦形式で戦ってもらいます。ルールは簡単です。相手が降参するか、意識を失うか、あるいは死ぬかです。」
「死ぬ……?」
参加者たちは一斉に動揺する。
一部を除いて、場は混乱に包まれた。
試験官(怒声):
静かにしろ!ヴィランと戦う可能性もある。
ハンターとして人を守る覚悟がないなら、今すぐ退出しろ!
参加者A:「俺は抜ける!」
参加者B:「俺もだ!」
参加者C:「まだ死にたくない!」
半数以上が退出ゲートへ向かう。
試験官:「マネージャー、人数を数えろ。」
マネージャー:「42人です。」
ミヨサ(決意):
私は絶対に合格する……ハンターになってお金を稼いで……兄の治療費を払う。
シェイシ:「楽しみだな。」
試験官:「すまないが、最初は三ラウンドと言った。しかし実際は二ラウンドだ。最終は“覚悟”の試験だ。すでに多くの者が去った。」
シェイシ(内心):
覚悟の試験……?どういう意味だ?
ああ、そうか。さっきの“死ぬ”って言葉はその意味か。
試験官:「では対戦表を発表する。」
巨大なデジタルボードに名前が表示される。
試験官:「第一試合――ミヨサ対シンスケ。」
シンスケ:「女相手か。女だからって手加減はしない。負けるつもりもない。」
ミヨサ(内心):
え?なんで私が最初なの?(緊張)
試験官:「戦場へ上がれ!ミヨサ選手、シンスケ選手!」
ミヨサ(内心):
見てるかな……(シェイシを見る)
あのバカ、見てる……
なんで気にしてるの?集中しないと。
全力でいく。
次回もお楽しみに




